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16話・目*フォニとの絶妙なハーモニー*目

「陰陽師―…」

俺と桃はカーテンの前にただ呆然として立ち尽くしていた。

今まで見たことがないほどの人が桃の家を拠点として広がっている。

正直俺がウッド通りで見た以上だ。

「ふふ、そうだにょ。たしか―…ここら辺にも有力な陰陽師は一人はいるんじゃないかなぁ?」

猿木は呆然としている俺たちにフフと鼻で笑いながらそう言う。金髪のクセ毛を髪の毛で遊びながら。

あ―…俺は先程のテレビに映っていた陰陽師を思い出す。

キジ丸。たしか陰陽師の名前はそう言った。派手なビジュアル系なメイクにふざけるなと言いたくなるほどの大きく、長いシルクハットそいつの顔が頭をよぎった。


目目目目目目目目目目目目


俺(鬼)の居場所が分かったのは…

――今から数分前に戻る…。


「え!?キジ丸さんは鬼の場所がわかるんですか!?」

キジ丸の隣にいた男性アナウンサーが目を大きくして驚いたようにキジ丸に尋ねる。

キジ丸と男性アナウンサーの前には無数の人といかついビデオカメラが並んでいる。

そう、ここはとある放送局のスタジオである。

「うむ―…Meミーはたしかに分かるが…しかしフォニの居場所が分かったらその周りにいる民衆がパニックにおちいる可能性があるんじゃ。そしてYouユー鬼じゃない、フォニじゃ」

悩んだように陰陽師、キジ丸が大きいシルクハットを抱える。

「…じゃ、じゃあ警察に教えるのはどうでしょう?そうすれば少なくとも野放しにしておくよりは危険ではないのではないでしょうか?」

隣にいたアナウンサーがキジ丸に提案をする。

が、キジ丸はシルクハットを抱えて悩んだままで一向に口を開こうとしない。

(フォニがどんなフォニかによって危険が異なってくる。…しかし野放しも危ないんじゃが…うむ―)

キジ丸は顔をしかめる。そのキジ丸の顔は派手なメイクのせいもあって怖さをかもしだしている。

「…一度、Youユー達5分ほどコマーシャルにしてくれぬか?Meミーは疲れた」

ふいにキジ丸はため息とともにそう言う。そして気だるそうに後ろのイスにもたれかかる。

「あ…はい。一度コマーシャルに入ります」

キジ丸はコマーシャルに入ったのを確認して再び口紅で塗られた赤い口を開く。

Timeタイムがないんじゃ…コマーシャルの間にMeミーが居場所をつきとめるから、フォニの居場所が分かったらすぐに警察に連絡するんじゃぞ?」

そう言いながらキジ丸は白い和服の上の黒いコートのポケットから木で、できた5つのクギを机に出す。

そして誰でもいいからここら辺の地図をもってこいとキジ丸は言う。

「キジ丸さん?何をするつもりなんですか?」

不思議そうに隣にいた男性アナウンサーはキジ丸に尋ねる。

「今からフォニの居場所を探る…」

キジ丸はそういいながら差し出された地図と5つのクギを手際よくおいていく。

そしてキジ丸のメイクでギンギンの目をつむる。

「キジ丸さ―…!?」

キジ丸が目を閉じてから数秒後であった。キジ丸の隣にいたアナウンサーは驚きの声をあげて、イスから立ち上がる。

「これは!?!?」

机の上に無造作においてある木でできた5つのクギが宙に浮き、5つとも地図の上で羅針盤のようにものすごい勢いでクルクルと回りだしたのだ。

その光景は誰もが目を疑うものであった。そして5つのクギが地図のある所を中心にピタリと先をむける。

それはとあるウッド通りのはずれにある…小さな公園の隣にあるすこし大きめの家をさしていた。

――そう、桃の家である。

そしてキジ丸が閉じていた目をゆっくりと開ける。

「うぬ…このHouseハウスにフォニがおる…」

「キジ丸さん…い、今のは…!?」

隣にいた男性のアナウンサーは信じられないような顔をして続きを言葉にだそうとした瞬間だった。

ふいにキジ丸の黒いマネキュアで爪が真っ黒の人差し指がアナウンサーの口元にさしだされる。

Youユー。フォニの居場所を警察だけに教えてくれぬか?なるべく騒ぎにならぬようにのう」

すこし疲れたような顔をして陰陽師がアナウンサーに言った。


目目目目目目目目目目目目


「あ〜あ、台無しだよ〜フォニ山君」

猿木は外を見てあきれたように吐き出すように言った。

外にいる警察は今にも桃の家に入ってきそうな勢いである。玄関の前では無数の人の声が聞こえる。

「いや、正確に言えばニンゲンごときのせいで台無しになっふぁのかなぁ?(舌かんだ)」

そういいながら猿木は赤い目で桃を睨む。

桃もなによと負けるかといわんばかりに猿木をにらみ返す。

「でも…こうなった以上しかたがないかあ…私面倒ごと嫌だし。かといってフォニ山君をあきらめきれないし―」

猿木は人差し指を口にもっていって首をかしげて悩んだようなポーズをしてみる。

そして何かを思いついたかのように猿木は両手を叩く。手を叩いた瞬間また猿木は先程のような歪んだ笑顔に戻る。

「…そっか。またフォニ山ちゃんがこの世界に再び絶望に堕ちたときむかえにくるよ」

そう言った瞬間。


――ガタン――


玄関の方から大きな音が聞こえる。

「「な!?」」

俺と桃が声をそろえて驚く。無数の人の足音が聞こえる。

やばい!やばい!!人が来た!?

そう、俺を確信させた。

「ありゃ…フォニ山ちゃんも素直に私と一緒にこればよかったのにねぇ〜☆まぁ、いいや。どちらにせよフォニ山ちゃんはこっちの世界を求めるよ」

猿木は俺の近くに近寄る。そしてパニックになって身動きが取れない俺の口に軽く触れるほどのキスをする。

「ぶ!?」

いきなりぃぃぃぃ!?なんだ?これは?!

もちろん俺はびっくりして思わず顔を赤らめてしまう。そして猿木にキスをされた口を思わず手で隠してしまう。

きゃーーーー!うそーーーん!?俺の俺の…ファーストキス!?

いやん!?でも男じゃなくてこんな可愛い子でよかったって俺違うだろう!!

「な!?」

桃も予想すらできなかった猿木の行動に声をあげてしまう。

へへと猿木はすこし誇ったような顔をして俺の耳元で小さく言う。

「約束するよ。また迎えに来るねフォニ山ちゃん―ゼツボウニ堕チタ時」

そう言い残して猿木は俺たちの前から姿を消した。


目目目目目目目目目目目目

ここまでお読みいただきありがとぅございます+゜

やっと…やっと猿木が終わりました('Д`;◆+゜ブハ

そして…キジ丸またもや登場ですッ(・∀・)

キジ丸…書いていてすごく楽しいのですが…英語がどのように入れればぃぃのか悩みどころです↓

だったらこンなキャラ作らなければいいンですが;

すいませン;でもキジ丸…好きなキャラです!!(・∀・)←聞いてない

もしょ力ったらこれからもよろしくお願いしますw

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