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15話・目*フォニ火の用心*目

「うるさい!!…例え鬼山が地獄だか…天国だか…ハーレムだかどこへ連れて行く気か知らないけど…絶対にいかせない!」

桃は凛として猿木に言い張った。

一方の猿木は顔を歪めて不機嫌そうに桃を血のように真っ赤な目で見下している。

そして猿木はいかにも不機嫌そうに再び口を開く。

「…………ニンゲンが……不愉快ダ。シネ―」

猿木が裂けた口で笑いながら桃にそう告げる。猿木の目はすでに…光を帯びている。

!!桃!?!?

一瞬だった。

その一瞬の間に猿木の目には先程以上の光を帯びて桃に襲いかかろうとしていた。

桃は唖然として猿木を見ている―…。

走馬灯…とはすこし違うものだけど、俺にはその一瞬が10秒、いや下手をしたら1分くらいに感じた。

いや…だ…桃。いやだ!!もう、俺の前で……!!いや、俺は二度とあの悲劇をくりかえしてはいけない!!!

俺はそう思った瞬間だった。いや、もしかしたらそう思うよりもさきに俺の体が桃をその光からかばうように動いた。

正直あの一瞬の中で俺はどの速さでどのようにして動いたかはハッキリ覚えていない。

けど、気がついたら俺の胸の中に小さくなっている桃がいた。

「なッ!?フォニ山ちゃん!?」

猿木は驚いたように声をあげる…が猿木の真っ赤な目の光は絶えることはなく、桃を抱えている俺の背中にふりそそいだ。

――ッてぇ――

衝撃。

熱さ。

簡単に言うとその二つが混ざったような攻撃であった。

俺の背中に車のような大きな物がぶつかるような鈍い音とともに背中に衝撃が走る。

それと同時に一瞬の間で背中が熱く…熱く…熱く…骨まで焼けるような感覚に襲われる。

何にせよ…俺が今まで味わったことがない体験と言うのは確かで、そしてたとえすこし身長が大きい桃があたったとしても、ただじゃすまないことも確かだ。

ようするにどんな超人な人でも人である限りこの攻撃を受けたら…ただではすまないだろう。

死ななくても重症を負うということは―…俺の目には見えた。

「お…鬼山!?」

桃は光の帯びた一瞬の間には何があったかは理解できていない様子だ。

桃は先程まで硬く閉じていた黒い目を次は大きくして瞬きをくりかえしている。

本当…俺が鬼でよかった。そして桃が小さくしゃがんでいるような状態でよかった。

もし俺が鬼ではなく人間であったら確実に吹き飛んでいるだろうし、桃が小さくしゃがんでいなかったら長身である桃の頭が俺の背からはみ出して顔が直撃だっただろう。

「…フォニ山ちゃん…どうして…?」

すこし寂しそに赤い目を下にうつむいて猿木が俺に尋ねる。

先程まで猿木が殺気で立っていた髪が、いつものクセ毛で金髪の髪に戻る。

「………」

俺は猿木の質問に答えることなく、ただ黙って猿木から受けた痛みに耐えていた。

あえて桃をかばった理由を言うとしたなら…7年前のあの時と桃の顔がすこしかぶって見えたのかもしれない。

が、俺はそれを考えるよりも無意識に桃をかばっていた。必死になって桃をかばっている自分がいた。

「鬼山!!大丈夫かよ!」

桃が心配そうに顔を覗き込む。そして桃は俺の顔を確認すると、ふと俺の背中に目をやる。

「な…に…これ!?すごい火傷―…」

桃は口に手をあてて目を丸くして俺の背中を見ていた。

俺の背中の皮膚は火傷で黒くなっていた。赤くなるところではない。

どうりで…痛いわけだな…。

そう思いながら俺は桃を心配させないように苦笑いをしてみるが…桃には逆効果だったらしい。

バカ!!無理するな!!と結局俺は桃に怒られることになる。

猿木はよほどショックだったらしくただ黙って呆然と俺と桃の前に立ち尽くしている。

――と、次の瞬間だった。


――バタバタバタ――

ふいに桃の家の玄関の前で無数の人の足音が聞こえる。

え?俺は自分の耳を疑う。が、悲劇的なほどに俺の耳を澄まさなくても聞こえてくるような声や音が聞こえてくる。


――「おい、ここなのか!?ここにいるのか!?」

――「みんな用心をしろ!」

――「これはニュース…いや下手をしたら世界を騒がすほどのニュースに!!」

――「おい、ビデオはもったか!?」

――「一般人の方は下がってください。マスコミの方も!」

――「何があるの?」

――「危ないんです!!本当に危ないんです!!」

――「鬼がいるんですから!!」


え!!何で?何で?何で?何で?何で?

俺は声を聞いてすぐにパニックにおちいる。

正直いろいろなことがいっぺんにあって精神的に弱くなっている所もあったからかもしれないが。

でも、何で?何で知っているんだ!?

「…何?何で私の家の前にこんなにも人がいるの?」

桃は片目が見えるほどのすこしだけカーテンを開けて外を見ていた。

桃が見たもの。それは―。

明らかに武装した警察が300人ほど桃の玄関の辺りにいて…その警察の後ろには警察の人数の倍はいるだろうと思われる…民衆、ヤジウマ、マスコミ。

桃は思わずその場で腰を地面に落とす。

「ハハ―…アハハハハハ!!」

先程まで人形のように大人しくしていたはずの猿木はいきなりスイッチが入ったかのように高い声をあげて笑い出す。

なんだ…コイツ!?でも…ひょっとしたら―。

「も…もしや…お前が俺が鬼ってことをばらしてこんなにも人を集めたのかよ!!」

俺は座ったまま猿木を睨みつける。桃も同じ事を思ったのか、猿木をきつく睨む。

「まっさかあ!!フォニ山君知らないだろうけど、私だってなるべく今回は内密にしたいんだよ?」

ああ。おかしいと猿木は必死に笑いをこらえながら続けて話す。

「あれ?そういえば…この世界には鬼を退治する陰陽師っていうのがいたんだっけなぁ?陰陽師って鬼の居場所とかわかったりしてぇ?」

歪んだ笑顔で猿木は言った。


目目目目目目目目目目目目

ここまで読んでいただきあ⌒トンございました+゜

猿木…うん、本当ゎもっと優しいドジキャラを書こうと思ったら―ダメでした↓

でも、猿木ゎ本当は地獄の閻魔大魔王様の13人の子どもの中で一番世話をやく仔なンです♂♂

すいませン;なンヵ…その―こンな小説で;

もしこンな小説でょヵったらこれからもなにとぞヨ口しくお願いします+゜(ノ'`*)゜+

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