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12話・目*フォニ冷蔵庫の中身について*目

「ぉ…ゃ………ま」

誰か…誰かが…しゃべってる?というか、ここはどこだったけ?

暗い…暗い黒い…怖い…俺はここで何をしていたんだ?

あ…目の前に男女の大人が2人倒れている。この人達は一体誰だ?何で倒れているんだ?

「ぉ…に………ゃ……ま」

あ…別の世界の誰か俺の名前を呼んでる…。誰だ?誰だろう?

でも、声が呼んでる世界に俺はいかなくっちゃ、帰らないと。

…俺はここにいてはいけない。

ここに居てはいけないはずなのに、なんか不思議だ。暗くて怖いのに…何か安心する。なんでだろう?


ソレハ:鬼山ガ:ソチラノ:世界ヲ:望ンデハ:イナイ:カラダヨ


「鬼山!!!おい!!鬼山!!」

誰かが俺を怒鳴るように名前を呼ぶ。

そのおかげで、俺の目には眩しいほどの光がに戻ってくる。あ…ここは?

「鬼山…よかった…って心配させんじゃねーよ!いや、心配してねーよ!私は!!」

桃は黒い目に薄っすら涙をためて、今にも泣き出しそうな顔で俺に言う。どうやら先程の声も桃だったらしい。

だとすればあの暗い世界から俺を「ここ」に戻してくれたのも、絶対桃の声だろう。

ってかあれ?俺、今どうかなっていた?俺…気絶していた?何していたんだ?へへ?

「おい…何ビックリした顔してんだよ!!」

俺がしばらく呆けていると見かねた桃が横から声をかけてくる。

「桃……俺気絶していた?」

俺は鋭い目でただ真っ直ぐ桃を見る。桃はあきれたようにフゥーとため息をついた。

「今更何言ってんだよ!気絶以外に何?どこかにワープでもお前してたのかよ…」

桃はへへとすこし嬉しそうに笑いながら答えた。

気絶!?きぜつぅぅぅ!?うそ!!俺が!!いきなり何で何でWhy!?

「ええ!?何分くらい!?」

俺は寝ていた体を勢いよく起こし桃に尋ねる。

「だいたい―…1時間……」

そんなにも!?俺の大切な1時間!?貴重な1時間!?

1時間もあればゲームしたり、マラソンしたり、タップダンスしたり…いろんなことできるじゃーねーか!?

「え!!ウソ!?本当に!?!?」

「ウソ☆10分くらいかな?」

ププと手をピンク色の口の前にもっていき桃は笑う素振りを見せる。

コノヤローーー!?俺がすこしでも1時間について考えたのがバカだった!!

俺の1時間について考えた数秒返せ!!コノヤロー!!!

「ぇ…―でも何で?気絶?」

俺は未だに今の状況がはっきりと理解をしていなかった。頭を抱えてその場にしゃがみこむ。

そして―…さっきの暗い世界はなんだったんだろう?夢?

俺の体はさっきの暗い世界を思い出し無意識に震え始めていた。

横では桃が心配そうな顔で震えている俺(鬼)をみている。

「………」

そして、ふいに桃が近寄ってきたかと思えば、俺の頭に手をそえてなでなでしてきた。

「へ?」

思わずマヌケな声をだしてしまう。

桃?お前…俺が気絶していた空白の10分間に何があった!?何か変なもん食べたか!?!?

「………大丈夫だよ…鬼山。きっとさっきのキジ丸とか言う陰陽師に何か変な呪文でもかけられたんじゃーねーの?」

桃は相変わらずの笑顔で俺にそう言う。

気のせいかもしれない…けど、俺は桃の笑顔を見たら安心した。

いや、実際は本当に安心したのかわかんねーけど。でも心の中が温かくなるような感覚になったのは確かだ。

「変な呪文―…そうだな。たぶん桃の顔みていたから俺は変な夢みたんだな!」

いつの間にか俺の震えは止まっていた。そして先程の桃と同じように笑顔で言う。

「な!!失礼なヤツだな!!励まそうとした私が馬鹿だった!!ってかお前頭も小さいんだな。中身はいってんの?」

「うるせー!!小顔美人だよ!!ってか恥ずかしいから頭のなでなで止めろよ!」

俺は思わず俺の赤い頭に触れていた桃の手を退かす。

手を退かす時に気がついたんだが…桃の手は身長のわりにはとても小さくて…。正直驚いた。

なんだ…。何か知らないけど…すこし嬉しかった。

たぶん桃の手は俺と同じよりもすこし小さい手だろう。なんだ…な〜んだ。

俺は桃が女の子と実感する。

「お………お俺ちょっとジュース飲んでもいい?」

ちょっと桃が改めて女の子と意識し始めたせいか…なんか小恥ずかしい気持ちに俺はなる。

「おう、いいよ。缶コーヒーばっかだけど…」

「缶コーヒーかあ…もうちょっとカルピスとか気のきくような甘いのないのかよ!!コノヤロー」

「…逆切れかよ!!お前は便所の水でもすすってな!!」

桃が俺にそう吐き捨てる。便所の水!?俺は便所についての嫌なトラウマが頭をよぎる。

「すいませんでした。桃様、なんか…その、調子乗ってすいませんでした」

俺は桃様に向かって深々と礼をする。桃はちょっと満足気にふふんと鼻をならした。

あ…ウゼー。このヤロウも調子に乗ってるな。

俺はそう思いながら桃の部屋の隅にある冷蔵庫を開ける。

―――パカ―――

「うわああああああああああああああ!!!」

俺は思わず冷蔵庫の中身を見て大声を開けてしまう。

なんだ!!なんだこれは!?なんなんですかああああ!?

「どうした!?鬼山!!次は冷蔵庫にはまったか!?」

桃は俺の叫び声を聞いて目を丸くして驚く。

ちげーよ!!ちげーよ桃!!そしてそう言われるとウゼーよ!!どうやったら人が冷蔵庫にはまるんだよ!!

って本当は言いたいところだが…残念ながら今の光景を見て冷蔵庫にはまることは否定できない。

なんせ―なんせ―…冷蔵庫の中には―――!?

「にゃほ〜フォニ山ちゃん〜(舌かんだ)」

冷蔵庫の中から声が聞こえる。そう、なんせ冷蔵庫の中には…。

「ねぇねぇ、固まってるけど元気〜〜〜?鬼山ちゃん〜」

冷蔵庫の中には…年は14歳くらいの、身長も小さくて可愛らしい女の子が入っていた。

その子の髪の毛は長い金髪のクセ毛で、目は赤色でまん丸だ。

その子が俺の名前(鬼山)を知っていて…ってか何で?何で!?何でよ!!

何で―…冷蔵庫で震えながら…女の子が入ってるんだよ!?

「・・・すいませんけどここ寒いので出てもいいですか?」

冷蔵庫の中に入っていた女の子が急にしたでになって俺に一言そう聞いた。

だが、俺は呆然と冷気の立ち込める冷蔵庫の前に立ち尽くしていたままだった。

省エネは心がけていきたいが、今の俺には至難の技だ。

なんせ、俺は未だにこの状況が把握しきれていない。


目目目目目目目目目目目目

ここまでお読みいただいて本当ありがとゥございます(+¨q)+゜

そして…連載の最新遅れてしまって本当すいませンでした↓自分勝手で―…最低ですね;自分('v`;;)

もしょ力ったらですが、犬屋先生の短編小説「犬屋(義兄)+ナツミ(義妹)+俺」とウッド通りのケーキ屋の短編小説もよろしくお願いしますッ+゜(ノ'`*)゜+


あと02最後に―……о

どうでもいい話ですが、今回の文章は妹に訂正をしてもらいながら書きました!!

妹も今「口リング」として小説を書き始めていますw

もしょ力ったら妹もよろしくですw

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