10話・目*フォニ、不思議生物発見!?*目
「えぇ〜〜!!なんだよそれ!!みんな知っていたのかよ!」
俺は思わず、つっこむ。同時に自分の鈍感さが改めて身に知った。
なんていうか、もぅ―…俺恥ずかしいよ!!きっと俺は、自分の頭の髪の色よりも真っ赤な顔しているだろう。
どれくらい恥ずかしいかと言うと、隣のおばさんに「もうすぐ鬼山ちゃんは中学生かえ?」って言われたくらい恥ずかしいよ!!
おばさん!!俺中学生どころか高校2年生だから!!ポク2ねんせぇだからぁ〜〜〜(泣)
まさに…これが…穴があったら入りたいっていうんだろう。もぅ、どんな穴でもいいから!!
あ…―いや、やっぱり、でも、便器の穴は無理。あれは二度と無理。絶対無理。
「うん、逆に私は犬屋先生のことをあんたが知らなかったことに驚きだけどね…」
桃は手を口にもっていきプッと笑うそぶりを見せながら言う。
「ぃゃぃゃいや、桃お前も似たような感じだから!!鈍感の星の王女め!!」
「ぃゃぃゃいや、鬼山ちゃんには負けますよ。鈍感の星の鬼さん♪」
いや、なんだ…この譲り合いは?ぜんぜんうれしくねーぞ…。
俺と桃がお互いを譲り合っていると、ふいに後ろのテレビから男の人の声が聞こえる。
「鬼はすごい能力を持っていいるようですね。なお、鬼はまだ見つかっていないようですからみなさん、慌てずにお気をつけください。では、次にスタジオに特別ゲストとして代々陰陽師として活躍してらっしゃるキジ丸さんに来てもらいました。よろしくおねがいします」
どうやら鬼(俺)についての話題はテレビの中でまだ続いているようだった。
は?キジ丸ってどんな名前してんだよ!!あれ?ってかあれ??
―…陰陽師ィィィィィ!?!?
なんだよ!それ!!本当にいるのかよ!!漫画の中だけの住人じゃあないのかよ!!
俺はおれ自身の耳を疑う。だって…だって、陰陽師って!?
そしてテレビの方に疑いのまじった鋭い目をテレビに今向けようとする。
「―――ッ。あれって…陰陽師だよな―…」
桃は黒い目を丸めながらテレビをただポカンと見て言った。
「はぁ?何言って………ぇ?あれ?」
俺はおれ自身の目を初めて疑った。
いや、正確には黄色く鋭い鬼の目を初めて疑うことになるんだが。俺は目をこする。
目をこすってみたがテレビの画面は何も変わる気配もない。
「うむ。よろしゅうお願いする。みなさん始めまして、Meは陰陽師としてこのスタジオに呼ばれた、キジ丸と申す」
キジ丸は、男性特有の低いしゃがれた声で、西洋と和風が混じったようなどこの国にも属さない言葉で自己紹介をする。
白い和服の上に西洋の黒いコートをはおって、長く白いシルクハットをかぶっている。
目の周りは真っ黒なほどにメイクがしてあり、唇は血を飲んだかのごとく赤い。
――1言で言うと、ビジュアル系―――
二言目で言うと、あきらかに地球の人でもなく、ましてや俺と桃が付属する鈍感の星の人でもなく、種類がまったく違う新しい人種。
それがキジ丸(男性)推測年齢:不明 だった―――
俺(鬼)以外にも、こんなにも不思議な生物がまだ日本にもいたようだ。
ちょっとだけコイツが陰陽師というのも納得。
「「………………」」
衝撃的な映像の上か、俺と桃とのあいだにはすごい沈黙がおとずれる。
スゲェ!!スゲェよ!!スゲェってなんの!?キジ丸さん!!あきらかに人間じゃーねーよな!!
たぶんこれも全国放送だろう。
さてさて、この衝撃的な映像をご覧になって1人や2人…いや下手したら10人くらい!!ショックで死にそうになったお方はいるのではないでしょうか?
ハイ!!先生!!俺もその一人です。目の前が暗くなりました!まじで!!
コイツ(キジ丸)は何か罰ゲームでもさせられているのかああああ!?
「えと、キジ丸さん。そのメイクは………何かの…いや、鬼の魔よけですか?」
キジ丸の隣にいた男性アナウンサーがキジ丸に尋ねる。
そうか!!!さすがアナウンサー!?頭の回転が違うぜ!?
魔よけか!!そうか!魔よけか!!それなら罰ゲーム以外にも納得がいく!!
なるほどな…さすが、陰陽師キジ丸とでも言うべきか。魔よけか。どうりでさっき鬼の俺が目まいがしたワケだ!!
「うぬ…。My趣味なんじゃが」
キジ丸が照れながら言う。もっとも目のメイクで照れているかさえもよく分からないが。
って―――趣味かよ!!悪趣味にもほどがあるわああああ!?
またも目まいが俺を襲う。
「だったらメイク落としてもらってもいいですか?」
男性アナウンサーが困り果てたように言う。
「ぬッ!?You!!!Meのこのメイク何時間かかっていると心がける!?」
キジ丸はメイクでギンギンの目で男性アナウンサーを睨みつける。
こ…こえ―。鬼の俺よりもある意味…キジ丸は原始的な恐怖がある。
「―――ひッ!?す…すいませんでした。で…では、本題に入ります。今回の鬼はどう見ますか?」
男性アナウンサーはうまく話題をきりかえる。
「ふむ、初めにYou言こう、あれは鬼なのではないんじゃ、フォニと言う」
「へ?今舌かみましたか?鬼ですよね?」
「NOフォニなんじゃ」
淡々とした感じでキジ丸が言う。
ぇ?俺って鬼じゃあなくてフォニなの!?なにその中途半端な名前わぁぁぁああ!?
舌かんだって認めろよ!?もう、中途半端じゃん!?完璧に中途半端じゃん!?
プリンにキャラメルとったくらい中途半端じゃん!?
パチンコって言う文字にパの文字を抜いたくらい中途半端じゃん!?
ちょ……まじで!!やめてくんないかなぁ!?
もう、ダサイ!ダサイよ!!ダサすぎるよ!!!フォニなんて!!
「さて、今回の鬼出現はキジ丸さんにはどうみますか?」
男性アナウンサーは無視してでも、確実に話を進めていく。これこそ!!ベテラン!!
俺もそれは気になっていた!!鬼出現!俺がナゼいきなり鬼になったかを!!
「You!!鬼ではない、フォニじゃ」
ため息交じりにキジ丸が言う。
それ!!どうでもいいから!!もう!?
「ふぬ、鬼とは地獄にいる状態のことをいうんじゃ。そして今回のフォニとは、Me達の間では、地獄の鬼が下界に降りて完全な鬼になりきっていないことをいうんじゃ」
次々と言葉をだすキジ丸。どうやら…ダテに陰陽師をやっているわけでもないらしい。
「しかし…本来フォニというのは人間の内面(心)だけに現れるモンなんじゃが―…今回は外面に―…まったく意味がわからん。Oh……」
そう言ってキジ丸は長く白いシルクハットを抱える。
「ということは…人の心を操り錯乱できるってことは…本当なんですか?」
男性のアナウンサーは言いながら額の汗を拭く。
「いや…正直まだわからぬ。フォニにもいろいろな種類があっての。…It早い話その鬼写真を見せてくれれば助かるんじゃが…」
「ということは、心が読めることはないとも言えないわけですね?」
「そうじゃ。rightしかし…実に奇妙じゃの。Me達の間では、フォニが外にでるなんて…ありえぬ話なんじゃが…のぅ…?」
そう言って困り果てたような様子でうつむいている。
「何か理由があるんじゃろうか―――?」
俺と桃は黙ってベットに座りながらテレビを見ている。
俺はテレビを長く見ていれば見ているほど、胸を押しつぶされそうな気持ちになる。どうしよう―――。
いや、どうして―――。
なんなんだよ…。俺が鬼になった理由って一体なんなんだよ!?
目目目目目目目目目目目目
今日もここまでお読みいただいてありがとぅございます⌒★+゜
さぁさぁ、次◎は話が変わって地獄場面になります゜*(pq+'v`●)*゜
この小説がすこしでもみなさンのお力や、喜んでもらえるとうれしいですw
本当もしょ力ったらお気軽に感想とか評価をお待ちしています♂♂
またも…新しいキャラがでます!!