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一日目終了♪

あれ?また最後の方投げやり気味に見える…。

まぁ気にしないでください←




それではどうぞ。



注(今回は会話Onlyの場所があります。読みにくいかもしれませんのでご了承をば

美女、美少女に囲まれ歩くなんとも羨ましい、もとい殺したくなるような男が歩いていた。



あ、俺俺。



視線ハンパない…、主に男共の。

そんな親の仇を見るような目で見るなよ…。

俺の心は結構繊細なんだぞ!!

と、まぁ冗談はここまでにして、今俺らは寮に向かっています。

俺やツキナ、ユナは場所が分からなかったわけなんだけど、教師であるリィンは流石に分かるらしく、先導してもらってるわけだ。

他愛のない話をしながら進んでいくと、ある建物が見えてきた。


「うわっ、すっごい大きい〜」


ツキナの言葉で分かる通り、とても大きい。

10階ぐらいかな?

やっぱり全校生徒が入るとなるとここまで大きくないとダメなんだな。

そこで、男子と女子一緒にして大丈夫か?という疑問が出てくるわけだが、階を別けていて1〜5階が男子、6〜10階が女子となっているらしい。

男子の6階より上の階の侵入は出来ないようになっているらしく、寮母さんも目を光らせているとか。

…はい、リィンの受け売りですね、わかります。

つか、男子は入んのダメなのに、女子は自由ってなんか狡くね?

まぁ、俺は困らないけどさ。

………ん?今気付いたけど、6階より上がダメなら、前にミリナがフォレス爺さんに要求してた一番上の階無理じゃん。

まぁ、それも俺は困らないけどさ。


「何ボサッとしてんだよ?早く入ろーぜー」


ナギに分かったと声をかけ、皆で中に入る。

つかなぜ俺が一番前だ。


「ヨヅキさん、寮母さんはあっちの管理人室にいらっしゃいます。名前と所属クラスを言えば鍵を貰えますから」


「ん、そっか。じゃあ、行ってくるな」


俺は管理人室へ歩いて行った。


「ふふふ、やっとこの時が来ましたか」


「そうじゃな。ヨヅキハーレム計画開始じゃ!!」


「まずはこの三人を引き込むとするか」


「え?え?何のことですか?」


「ユナさん、リィンさん、ナギさん。少し話があります」


「あれ?私は?」


「妹は少し静かにしてろ」


「で?どんな話〜?」


「実はな、私達三人はヨヅキを愛している」


「いや、もうヨヅキ様のいない日々など考えられないほど依存していると言ってもいいかもしれません」


「まぁ、永久契約を結んでいるから離れるなんてことは考えられないがのぉ」


「ふーん。で?」


「…ナギ、反応が薄いな。他の奴らも同じようだが」


「いや、だって、なぁ?」


「はい、教室での怒りようを見ればわかりますよ」


「私は昔から見てるからな〜。そんなの知ってるよ〜」


「ふむ。まぁ、隠すつもりなんかなかったからのぉ。別にいいんじゃが…」


「なんかつまらんな…」


「で?話ってそれでおしまい?」


「ツキナさんは少しお静かに」


「えぇ!?ひどい!!」


「それでお話というのは、ヨヅキ様の事です。単刀直入に聞きますが、あなたたち三人もヨヅキが好きですね?」


「え!?」


「「うん」」


「え、ええええっと、私はそそそそそんなこと思ってなくてですね、いや、嫌いかと言われればそんなこともなくて、今は気になってる状態というか、ナギ先生ヨヅキさんのこと好きなんですかぁ!!!???」


「お前は騒がしいなー。まぁ俺はヨヅキ以外考えられない。俺より強い男、護ってくれた男、一緒にいて安心できる男。そんなやつを放っておけるわけねーだろ?」


「ほへー、ナギ先生昔から感謝したいって言ってましたけど、護ってもらったからだったんですね。で、ユナちゃんも?」


「はい〜。よーくん優しいんですよ〜?苦い顔しながらも最後には我が儘聞いてくれて。それに闘ってる時の顔、すんごくカッコイイんですから。普段もカッコイイけど」


「うむ、それはわかるな。闘ってる時のヨヅキの真剣な顔が堪らん」


「そうじゃな。あの顔は鼻血もんじゃ」


「そ、そこまで?」


「はい。私達も何度あの顔で濡らしゴホンッ!!…で、あなたたちもヨヅキ様が好きという認識で構いませんね?」


「え?い、いや私はまだ…」


「リィン、安心しろ。気になってる状態ならすぐに好きになる」


「ヨヅキは歩くフラグ製造機じゃからな。すぐに心を掴まれて、ヨヅキの虜じゃよ」


「そのせいで私達がどれだけ苦労したか…」


「大変でしたね…」


「はい。でも、私達は先日それを割り切りまして…」


「はいはーい!!私もお兄ちゃん大好きー!!」


「それというのが…」


「ちょっと無視しないでよー!!」


「うるさい。ブラコン妹は黙ってろ」


「酷いっ!!私の愛はそんなんじゃないもん!!一人の男としてお兄ちゃんを愛してるよ!!」


「「「「「「………え゛?」」」」」」


「幼い頃からお兄ちゃん大好きだった!!護ってくれた時の大きな背中、私は忘れてないっ!!まだ小さかった私はこの人が私の王子様なんだって思った。いつまでも、ずっと、一生永久永遠に死んでも傍にいたいって思った!!前までは血が繋がってるからおかしいことなんだって思ってたけどもうしらないっ!!今日会って、その想い抑えられるものじゃないって分かっちゃった。もう止まんないよ?この想いはもう止まんない!!ハァ…ハァ…」


「………この場に誰もいなくて良かったですね」


「だな。妹、いやツキナ、お前やるな」


「その心意気や良し。お主もこの計画に混ぜてやろう。ミリナ、説明を」


「はい。リィンさんにナギさん、ユナさん。呆けてないで聞いてください。さっき割り切ったと言いましたが、ある考えに至りまして」


「ある考え?どんなだ?」


「気になるな〜」


「はい。それというのが、強い雄は雌を囲うものだ、というものでして」


「…なるほど。確かに王族や貴族などは妾を囲ってますからね。そういうものかもしれません」


「でもお兄ちゃんがそうなるのはあんまり嬉しくないな…」


「そうかもしれません。ですがヨヅキ様はこれからも女性の数を増やしていくでしょう。その時に幾分楽になりますよ?」


「まぁ、何も強制してるわけじゃない。そういう考え方もある、ということじゃ」


「そして我等はそういう考えを持つ者たちである計画を進めようとしている」


「計画?」


「ええ、ヨヅキハーレム計画です」


「「その話乗った!!」」


「えぇ!?ナギ先生、ユナちゃん即答ですか!?」


「いや、俺は別に他に何人いようがかまわんからな〜。愛してもらえる、それが一番大事。ヨヅキなら皆を平等に愛してくれんじゃねぇかー?」


「私もですね〜。よーくん優しいから、何だかんだでみんな受け入れちゃうんじゃないかな〜?誰も悲しませたくない、約束だから、って言って」


「あ…、お兄ちゃん…」


「そそ、多分ツキナちゃんとの約束。大事な人を泣かせない、って頑張ってたよ〜?私も助けられたもん。親に捨てられて、もうどーでも良くなってた私をよーくんは救ってくれた。生きる希望になってくれた。居場所になってくれた。本当に女心を掴むのが上手いんだから。ふふふー♪」


「ええ。だからヨヅキ様は皆をありったけ愛して、死んでも護り、幸せにしてくださいます」


「それだけは確信できるのぉ。だから私達はヨヅキを好きになり、私達が認めた者に計画を話しているんじゃ」


「どうだ?お前らも入るか?もうナギとユナは入るみたいだがな」


「…ヨヅキさんはすごいですね。いろんな人を救って。カーラさん達も救われた口で?」


「まぁな。我等魔剣は、全員ヨヅキに救われている。感謝してもしきれん」


「ええ。ですから私達はヨヅキ様を永遠に支えるのだと誓いました」


「そこまで思わせる主に会ったのは初めてじゃ。長い年月を生きてきたがな」


「…お兄ちゃんはやっぱりすごいな…。あの人は、独り占めできるような器じゃないね。手に余っちゃうよ」


「お、よく分かってるじゃねぇか。あれ程の男は一人には勿体ないよ」


「…はぁ、話しだけでもどんどん好きになっていきそうです」


「じゃあ?」


「私も入れてください」


「私も入るー!!」


「ツキナさんもですね?はい、皆さん大歓迎です」


「それでは我等7人は同士だ。全員でヨヅキに愛されようではないか」


「増える可能性もあるがな…」


「………エン言うな」


「それと、ああ見えてヨヅキ様は寂しがり屋ですから。いつまでも傍に居てあげましょうね?」


「「「「「「もちろん!!」」」」」」


「………抱き寄せて「こいつは俺のだ!!」と叫ぶヨヅキ」


「ぐはっ!!」


「ナギ先生!?あ、私も鼻血が!?」


「お兄ちゃーん…(鼻血ダラダラ)」


「よーくぅん…(同じくダラダラ)」


「エン、覚えてろよ…。あ、ティッシュティッシュ…」


「あぁ…ヨヅキ様…、もう私は濡(ry」


「ふふふ、こいつらもアホじゃのぉ」


「おーい、エーン」


「おお、ヨヅキ。お帰り」


「おぅ、ただいま。にしてもこいつら何やってんだ?」


ナギとリィンは必死に鼻をおさえ、ツキナとユナは鼻血をダラダラ流してトリップ状態。

カーラはティッシュを鼻に詰めてるし、ミリナは…、うんまぁ、なんか股の間に手を挟みもじもじしてる。

なんてカオス?


「さてな。何してるんじゃろうな?」


「…お前も鼻血出てるけどな」


「おお、いかんいかん」


何だってんだよ?






「復活したか?」


「うむ、みんな大丈夫じゃ」


あれから甲斐甲斐しく世話をし、鼻血を止めてやった。

ティッシュ箱を二つなくす勢いだったのには驚いたぜ。


「んじゃ俺の部屋行くぞー」


そう言って上の階へと続く階段に向かっていく。

普通ならなんらかの上の階へ移動する手段があると思うもんだが、この学園は体力作りの一貫で階段らしい。

………女子皆さんご愁傷様。


「おい、ヨヅキー。お前の部屋は何階なんだー?」


「五階だ。一番奥の、一番広い部屋らしいぜ」


一番上ではなかったが、広い部屋にはしてくれたみたいだ。

なんでも以前入学した王族の人のために作ったらしい。

内装は他よりちょっと豪華らしいがそんな煌びやかなものじゃないそうだから、庶民派の俺にとっては助かったって感じだ。


「あ、ここみたいだね〜」


「お兄ちゃん早く早く!!」


急かしてくるツキナに従い、鍵を開け、中に入る。


「広すぎじゃありません?」


リィン、俺もそう思う。

つか、四人で使うには広すぎだろ。

部屋も四つ以上あるみたいだし、キッチンも充実してる。

料理のしがいがありますな。


「よーくん!!お風呂もひっろいよ〜!!」


「マジでかっ!!」


風となる俺。

風呂場に到着!!

風呂を確認!!


「キターーーー!!」


風呂が広い!!

ここまでくつろげそうな風呂を俺は見たことがない!!

神様…、俺はあなたに感謝します…。


「ありがとーー!!」


「なぁ、ミリナ。ヨヅキはどうしたんだ?」


「ヨヅキ様はお風呂が大好きでして。この間まで住んでいた借り家も、勝手にお風呂を改造して大屋さんに怒られてましたから」


「ヨヅキ、喜ぶのはその辺にして早く料理を作るぞ。パーティーするんじゃろ?」


「あ、そうだった。んじゃエン、ミリナ手伝ってー」


上手い飯作ってみんなを驚かしてやるぜ。




しばらくして




「完成でーす」


「うわっ、お兄ちゃんすごいねー!!」


「見事ですね…」


「エンとミリナも手伝ってくれたしな」


今俺達の目の前にはたくさんの料理がある。

肉に魚にサラダにスープに。

バイキングの店でもこんなにないんじゃね?ってぐらいの品数です。

調子乗って作りすぎた感があるが、まぁいいだろ。

残り物は明日食べれば。


「それじゃ乾杯でもしますか」


「そうじゃのぉ。ほれ、リィン。教師じゃろ?音頭とれ」


「そりゃいいな。我も賛成だ」


おっ、リィンが音頭とんのか?

頑張れリィン!!

こういうの苦手そうだけど。


「わ、私こういうの苦手なんですよ!!ナギ先生やってください!!」


「ん?俺か?いいぜー」


バトンタッチですね。

ナギ先生も軽く受けだが大丈夫か?


「じゃあ、ここにいるヨヅキ、カーラ、エン、ミリナ、ツキナ、ユナの入学と、俺らの出会いを祝し、………喉渇いたな。グビッ」


「飲んじゃうんかい!?」


ビックリだよっ!!

乾杯の前に飲んじゃう人初めて見たわっ!!

あと乾杯言うだけだろ!?

我慢せいや!!


「じゃあ乾杯!!」


「「「「「「乾杯」」」」」」


「あっ、乗り遅れた!!」


そんなこんなでパーティーが始まった。

皆で料理に舌鼓を打ち、俺やユナのギルドでの仕事の話や、リィンとナギの学園の話に盛り上がって、すごい楽しい時間だった。

これで俺の一日目が終わったわけだ。

明日からは授業が始まる。

友達も作りたいなー。

ホントに楽しみだ…


「ヨヅキ」


「どしたカーラ?」


「明日も楽しい一日だといいな」


笑顔。

優しい笑顔。

俺はカーラが時々覗かせるこの顔が大好きだ。

心があったかくなる。

だから、こう思う。


「ん。そうだな」


お前らがいりゃいつだって楽しいさ。

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