表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/9

やっと学園長にご挨拶

んー…、なんか変だ。

んー………………………………………………………………………………………………

…まぁ、いいや。

やりたいようにやったから悔いはねぇ!!←



それではどうぞ

美女三人と美少女一人を引き連れて、学園内の廊下を歩いている男がいた。



そう、俺の事。



美少女一人って誰?って感じだけど、リィン先生の事だ。

まだリィン先生の容姿なんかの説明はしてなかったから、今しちゃいますねー。

リィン・マクシー。

俺の胸ぐらいまでしか背がない、ちっちゃい人です。

ピンク色のショートヘアで、パッチリ二重の黒い瞳。

15歳と言う割には童顔で、実際の年齢より1〜2歳下に見える。

まぁ、美少女なんですけどね?

体型は…、察してくれ…。

一つだけ言うとスレンダーだ!!

そんなリィン先生と今、学園長室に向かって移動中というわけ。


「学園長室遠いんですねー」


「すいません。何分この学園広いものですから…」


「あ、いやいや。別に責めてる訳じゃ…」


むぅ…。

リィン先生子供っぽいから、落ち込まれると罪悪感が物凄いんだけど…。

おい、カーラ。

その冷たい目はやめろ。


「それにしても、ヨヅキさんは学園長に何のご用で?こんなこと言うのは失礼ですけど、普通の生徒さんが学園長に会うことはあまりないですから。学園長も多忙なので」


「えぇっと〜…」


どうしよう…。

カーラ達と一緒に住むのを許してもらうために、とか言えるわけねぇ。

もし言ったとしたら、なんか変な勘違いするに決まってる…。

正体明かすわけにはいかないしなぁ…。


「ヨヅキ様と一緒に暮らす事を許してもらうためですよ?」


ミリナぁぁぁぁあああ!!!!

何で言っちゃったの!?

変な勘違いされるでしょぉ!?


「あぁ、奥さんですもんね」


「はい!!」


「我もな!!」


「私もじゃ」


あれ?納得?

やっぱり嫁だと思ってた感じ?

ん〜、まぁこの場は乗り越えられるし…、その設定でいこうかな。


「まぁ、それ以前に永久契約したから離れられないんだがな」


「おぃぃぃぃいいい!!!カーラ何言ってくれちゃってるんでござりまするかぁぁ!!お前らが魔剣だってばれちゃうでしょぉぉぉぉ!?」


「ヨヅキ、ヨヅキ。声に出ておるぞ?」


「自分で止めさしましたね」


……

………

………………………………orz

止めろよぉぉ…。

そこは止めようぜぇぇ…。

もうばれちゃったじゃん。

まだ入学すらしてないのにばれちゃったじゃん。


「魔剣…ですか?」


「…………はい」


「もしかして…、ヨヅキさんは<魔剣の主>様ですか?」


「…………はい。………様?」


「………(ガバッ)」


リィン先生、飛び付く。

………。


「えええぇぇぇ!!!どうしたんですか!?」


「感激です!!まさか<魔剣の主>様に会えるなんて!!私大ファンなんですよ!!」


「あ、ありがとう、ございます…?」


「ギルド最年少にして最高ランク、Xランクの世界最強の男!!何十本もの魔剣を所持し、使いこなす姿は正に魔剣の主と呼ぶに相応しい!!魔剣なしでも相当の実力有し、剣技だけでもSSランクは圧倒できるほどらしい。依頼は殆どがギルドマスターから直々に貰うため、顔を知るものは少ない、が!!私は知ってしまいましたー!!あぁ…、今日はなんていい日なんでしょう…」


うわぁ…。

なんかトリップし始めた…。

リィン先生、なんかキャラがおかしくなってきてない?

それにしても、俺にファンなんていたんだな…。


「はっ!!そうだ、ナギ先生にも教えてあげよう!!」


「え?ちょい待って。他の人にもばれるのはちょっとまずいかな〜…」


「今はお部屋かな…。<魔剣の主>様、ちょっと待っててくださいね!!」


ダーッと走っていってしまったリィン先生。

俺らは置いてきぼりですか?


「ヨヅキ、何で言ってしまったんだ?」


「カーラぁ…、原因はてめぇだろうに何言ってんだコラ」


「じょ、冗談だ…」


「それにしても、秘密ばれちゃいましたね」


「まぁ、良いではないか。もしもの時に教師が味方だと都合がいいじゃろう」


「そ、そうだぞヨヅキ!!我はそう思ってだな…」


「まぁ、カーラはそんなこと思ってなかったじゃろうが」


「エン〜…」


「はぁ…、これから不安だぜ…」


「ヨヅキ様、大丈夫ですか…?」


「あぁ…大丈夫…。精神的に疲れただけ…」


「無理はなさらないでくださいね?」


「おう…」


はぁ…、早くリィン先生帰ってきてくんないかな〜。

学園長室に早く行きたいんだけど…。

と、思ってたらリィン先生が走って戻ってきた。


「いませんでした…」


「はは、残念でしたね?」


良かったー!!

これ以上はまずいもんね!!

口止めしとかないとな。


「リィン先生、俺の正体は秘密の方向で」


「え?ナギ先生にもダメですか…?」


はうっ!!

やめて…、目をうるうるさせないで…。

罪悪感が物凄いんで…。


「ナギ先生も大ファンなんですよ…」


「………………ナギ先生はいいです」


「本当ですかぁ!?ありがとうございます!!」


くっそー、ナギ先生って誰だよぉ…。

人となりも知らないのに…。


「ナギ先生は秘密守れる人ですよね?」


「うーん………多分。なんというか、大雑把な人でして…」


不安だ…、激しく不安だ…。

それってうっかり言っちゃうタイプってやつじゃないの?


「で、でも!!約束はちゃんと守ってくれる、はず…です」


おいおい。

最後まで言い切ってくれよ。

余計に不安になってくるんですけど。


「はぁ…、もういいから早く学園長室行きましょ?」


「あ、そうでしたね。すいません、こちらです」


「あと、ヨヅキでいいですから」


「いや、でも…」


「<魔剣の主>だなんてよそよそしいじゃないですか。リィン先生にはヨヅキ、って呼んでもらいたいんですよ。俺の我が儘、聞いてはくれませんか?」


ここでニッコリと笑う。


「………は、はい…。では、私のこともリィンとお呼びください…」


「じゃあ、学園生活以外の時は」


「はい…。では行きましょう、ヨヅキさん」


よし、任務完了。

ああでも言わないと聞いてくれそうになかったからな。

それにしても、顔真っ赤にしてどうしたんだろ?

なんかボーッと俺の方見てくるし。

風邪?


「おちたな」


「じゃろうな」


「さすが歩くフラグ製造機ですね。ヨヅキ様が素晴らしいので当たり前なんですが…」


「如何せん、ライバルが多いのぅ…」


「SSSランクの女共、三人全員惚れてるしな、絶対。姉的ポジションだから大丈夫だと思ってたルーシィも、この頃ヨヅキを見る目が完全に女だし」


「強い雄に雌が惹かれるのは当然ですよ。ていうか、強い雄は雌を囲うのが自然かもしれませんね」


「「うーん、確かに」」


「動物としての本能だな…」


「本能には抗いがたい、か…。ヨヅキが強いのは力だけじゃないしのう。私達はヨヅキの強い意思に惹かれたのじゃから。そういう女はこれからも増えるぞ。そうなると、ヨヅキも女囲って群れを作るのかのう?」


「…なりそうですね。ヨヅキ様はしようとは思わないでしょうが、女の方から寄って来て何だかんだで。それでも、ヨヅキ様はその群れを絶対護りますよ。私は皆が幸せになれると確信できます。全員を愛して…」


「独占欲剥き出しにして…」


「『こいつは俺のだ!!』と抱き寄せる…」


(想像中)


「「「………いい!!すごい言われたい!!」」」


「やばいな…。我は鼻血が出そうだった」


「そうですね。私も危なかったです…」


「こういう想像はしちゃいかんのう…。顔が熱い…」


「惚れた女には話しておこうか。ギルドの奴らには次会った時に。リィンには入学した後にでも」


「ええ。ヨヅキハーレム計画ですね」


「楽しくなりそうじゃ」


「「「ふふふ………」」」


「おーい、お前ら行くぞー」


「あ、我等を置いてくな!!」


あいつら何の話してたんだ?

また変なこと考えてなきゃいいんだけど。




〜10分後〜




「ここが学園長室です」


「おー………、普通の扉だ」


もうちょっと豪華なの期待してたんだけど、意外にも普通だな。

まぁ、学園にそんな豪華なの作るのもどうよ?って感じだけどね。


「学園長、ヨヅキさんをお連れしました。入りますねー」


「おお、リィン君か。待っておったぞ。入りなさい」


「失礼します」


そう言って俺達は中に入る。

おー、中は立派なもんだな。

接客用の、坐り心地が良さそうな椅子とガラスの机が目の前にある。

右側には本棚が並び、所狭しと本が入っている。

そして奥には大きな窓と、執務机。

そこに座るわ…。

な、何!?

ダンブ〇ドア先生だと!?


「よく来たのう。わしはフォレス・ユグドラ、このアストラ学園で学園長をしておる」


「あぁ、どうも、初めまして。俺は…」


「ヨヅキ君じゃろ?タイルから話は聞いておる。じゃから使いも出したんじゃ」


「通りで…。お心遣いありがとうございます」


「固くならんでもよい。楽にしてくれ」


「あ、そう?じゃお言葉に甘えて。よろしく、フォレス爺さん」


「………すごい身代わりじゃの」


フォレス爺さんは呆れてしまったようで。

いやー、フォレス爺さんとは長い付き合いになりそうだから、もういっそのこと敬語じゃなくてもよくね?みたいなね。

これでいい関係築けますよ。


「それで、そこにいる魔剣さん達と一緒に住みたいそうじゃの?」


「そうなんだよ。永久契約をしている以上、遠く離れる事が出来なくてね。許してくれないか?」


「まぁ、そういうことなら仕方ないじゃろう。許可を出す」


「よっしゃー!!ありがとうフォレス爺さん!!やったぜ、お前らべろびひゃ!!」


「やったなヨヅキ!!」


「これからもずっと一緒じゃ!!」


「ちょっとカーラ、エン!!どいてください!!私も抱き着きたいです!!」


おい!!

飛び付くなっての!!

床に後頭部からズドンだぞ!!

それに他の人いるし、もう少しおしとやかにはなれんのか?


「じゃあ私も…」


「リィンも来なくていい!!」


そう言ったらなんかリィンは悶えはじめた。


「呼び捨てで呼ばれてしまいました…」


………この学園にはもう少しまともな人はいないのか?

言ってることは聞こえないが、端から見ると相当危ない人だぞ?


「ほっほっほっ。賑やかでいいのう」


お前は俺を助けろ。


「たくっ…」


ようやく抜け出して一息つく。

あー、頭いてぇ…。


「そうじゃ、ヨヅキ君」


「んあ?」


「君が学園に行ってる間、魔剣さん達…」


「ちょっと待って。カーラ達には名前があるんだ。ちゃんと呼んでやってくれ」


ほれ、自己紹介、とカーラ達の背中をポンと押す。


「魔剣カラドボルグのカーラだ。一緒に住めるようにしてもらって感謝する」


「妖刀炎鬼妃のエンじゃ。カーラと同じく礼を言う」


「天剣エルミリナスのミリナです。この度はありがとうございました」


みんな優雅に一礼。

美人ってのは何やっても絵になるなー。


「いやいやなんのこれくらい。これからよろしく頼むぞい。それじゃ話がそれたが、君が学園に行ってる間、カーラ君達はどうするのじゃ?」


「え?連れてっちゃまずい?」


「まずいも何も…。そんなことしたら思いっきり怪しまれるじゃろうが」


「じゃあヨヅキとは昼会えないのか!?」


カーラが叫ぶ。

エンとミリナは衝撃的だったようで口に手をあてている。

そこまで俺と一緒にいたいのかよ?

……………照れるじゃねぇか。


「おい、照れてる場合か」


「はっ!そうだ。どうしよう…」


「これはわしからの提案なんじゃが、カーラ君達も学園に入学してみないか?」


「へ?」


こいつらが、学園に?

それはいいかもしれない…。

それなら一緒に入れるな。

でも…。


「私達、どう見ても外見20歳越えてますよ?」


そうなんだよ。

カーラ達、めちゃくちゃ大人の女性って感じなんだよね。

特におっぱ…ゲフンゲフン!!


「どうしたんじゃ?ヨヅキ。私達の胸など見て。…もしかして触りたいのか?ほれ、揉ませてやるぞ」


胸を寄せて上げるエン。

んー、見事なチョモランマだ。

ぜひ揉みたい、物凄く揉みたい、ていうかもうすでに俺の右手がぁ!!

鎮まれ俺の右手ぇぇ!!


「ふふふ、体は正直なようじゃの?」


くっそー、勝ち誇ったような顔しやがって!!

誘惑に負けるかっ!!


「ゴッホン!!そろそろいいかの?」


「「あ、すいません…」」


「…外見の話じゃが、なんとかなるじゃろうて。入れるのは16歳からで、越えてても入学する者もいるしの。それに早熟した生徒などいくらでもおる」


「………エロ爺」


「………許可取り消すぞ?」


「わーいフォレス爺さんさっすがー!!喜べ!!みんなで入学するぞ!!フォレス爺さんのおかげでずっと一緒だ!!部屋も広いとこ用意してくれるってさ!!」


「何!?本当か!?」


「え?そんなに広いとこは…」


「やったな!!フォレス爺さんは心が広いのう!!」


「そうですね!!あと出来れば一番上の階がいいです!!」


「あるにはあるんだが…、さすがに四人じゃ広いぞ…」


「フォレス爺さん太っ腹!!」


「器が大きい!!」


「素敵ー!!」


「カッコイイ!!」


「…分かった。一番広いとこを使うがよい…」


へっ、ちょろいな。

俺を脅そうなんて10年早いわ。

にしても、そんな部屋あったんだ…(汗


「はぁ…、こやつらと話すと疲れるわい…」


「はは、学園長大変ですね」


おお、リィンが復活してた。

いつの間に…。


「学園長、次は学園の説明をしてはいかがです?」


「そうじゃな。じゃあ説明するぞ、よく聞け。まずこの学園には制服はない」


「へー。そうなんだ」


制服ないって珍しくない?

普通、集団意識を持たせるためにあるもんだと思ってたけど。


「うむ。めんどくさかったから」


………うん、流すか。

スルーだ、スルー。


「この学園は全4学生で、16歳から入れる。越えてても入れるが、殆どが16歳じゃな。1学年200人で、クラスはA、B、C、Dと別れておるから1クラス50人。授業は1日、1時間の授業を5つやる。他に説明は…、めんどくさいからいいかの」


この糞爺…。

ちゃんと説明しろや…。

何がよく聞け、だ。

殆どわからなかったぞ。


「まぁ、後は入学したあとに友人と聞く方が楽しいじゃろう。あとカーラ君達とは同じクラスにしておこう」


「お、気が利くね。ありがとさん」


「じゃあ、今日はこれで終わりじゃな。リィン君、お送りしてあげなさい」


「はい。ではヨヅキさん、こちらへ」




こうして俺達は全員で学園に行けることになった。

カーラ達はすっごい喜んでたし、俺も嬉しい。

次の日、タイルとルーシィさんに報告をし、必要な道具を買いながら帰宅。

入学する日を楽しみにしながら日が過ぎていき、そして明日が入学当日である。

友達できるかなー?

いいやつらに恵まれるといいんだけど。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ