第2話 未来の雑誌を読むって、これってアレだな
2026年2月1日のはずなのに
2031年1月31日にいる俺は意外と冷静だった。
フリーWi-Fiにつなげばスマホも使えるし、
現金も少しだが持っているからかもしれない。
とりあえず、さっき買った新聞をゆっくり読んで
2031年の世界を知ろう。
カフェに入ろうかとも思ったが、
いつ帰れるかわからないから節約しなくては。
俺は図書館に向かった。
本を借りなければ身分証を求められることはない。
雑誌コーナーで経済紙やファッション雑誌など読み漁る。
平日に仕事から離れて図書館にいるなんて、
こんな状況なのに楽しんでいる自分がいた。
さっき買った新聞はいつでも読めるので
図書館にあるめぼしい本を棚から取っては目を通す。
俺はハッと気づいた。
これは、バックトゥザフューチャー2のビフのように、
なんとか年鑑を読んでメモしたり、
どこかで購入すれば、
2026年に戻ったとき大儲けできるのでは?!
・・・そこで気持ちが重くなる。
俺、どうやって帰ったらいいんだ・・・・
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まあ、考えても仕方がない。
くよくよしないのが俺の長所だ。
15時になった。ホテルにチェックインできる時間だ。
とりあえずネットで宿をとった。
駅前のビジネスホテル。
昔からあるやつ。
フロントで名前を書き、
普通にチェックインできた。
身分証も問題なし。
正確にいえば、
マイナンバーカードの期限は切れていた。
でも、
そこまで細かく見られることはなかった。
部屋に入って、ベッドに腰を下ろす。
「……」
ここまで来て、ようやく笑いが込み上げた。
「はは」
「これ、完全に
バック・トゥ・ザ・フューチャーじゃん」
しかも、デロリアンじゃなくて
通勤電車。
ダサすぎる。
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ベッドサイドで、
朝買った新聞を開く。
そして俺は、
次のページで――
**自分の人生の結末を知ることになる。**




