【プロットタイプ】雌雄眼
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。
これは読者様の問題ではなく、私の問題。
詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。
注意事項2
どうしよう。また浮腫始めている……。
※判断基準が『目』になりつつある人。
人と違うのって悪いことじゃないからね。
常日頃、周期に振り回されて生きている同居人は、体調の変化が行動に出易い。あまり動かなくなるとか、毛布を被って眠り続けるとか、そう言ったものが多かった。
ただ其れを改善する為に飲んでいた漢方が、彼奴の顔に変化を齎した。
普通、顔に変化が出る言ってもそこまで顕著に、分かりやすく出る事はないだろう。精々、顔全体から僅かに肉が落ちるとか、輪郭がはっきりするとか。
ただ彼奴の其れはより顕著に、誰にでも分かる様なものだった。左目が二重または奥二重。右目が一重。其れはある意味、二面性を持ち合わせた此奴らしい変化と言える。
こんな所にまで二面性が出てくるのか。
左瞼が二重になってから早一週間。一重になる事はなく、未だに二重を貫いていた。こうして見ると比較がし易いので、また一重に戻る前に此処ぞとばかりに観察する。
右目と比べて左目の方が大きく見える。瞼が折り畳まれた事により、目全体が大きくなったように錯覚しているのだ。何か特徴のある方に、注目すると言うのもあるのかも知れない。
――一重って可愛くない。全然盛れない。マスカラも似合わない。
そんな嘆きが今の顔を見てみると、何となく分かる。確かに二重の方が際立って見える。
如何せん、切れ長の鋭い目に惹かれる口なので、あまりその人の気持ちが分からなかったが、今なら何となく分かる。あぁ、自然にそうなれるのなら、そうしたがるよな。と。
そんな風呂上がり、リビングに移動すると、同居人と目が合った。珍しくわたしと会話する気の様で、そのまま目を逸らす真似はしなかった。
「瑠衣たん。私の性癖は中一の時にビタッと固定されてんよ。これ以上推しになる子は居ないってキャラが、切れ長の一重だった」
其れはもう直視する事が出来ない程、好きになったキャラだった。寝る前に何度も見返しては、落ちるまで想像して寝返りを打った事は数知れない。
「私も同じ一重だから誇りに思っていたし、態々二重にする人の気持ちがイマイチ掴めなかった」
だって推しだし。共通点があるというだけで、幸せだった。
「でも、今なら少し……分かるかな。一重って盛れないんだよね。ケバくなるからマスカラとか難しいし、盛るにはやっぱり何かを犠牲にしないと駄目だし」
「珍しいな。人の意見に対して自分の意見を貫こうとするのは」
「如何せん推しだからね。其れに、この世の全てを全肯定するには無理があるよ」
黙ってホイホイ頷けっていう事は出来ないから、矢張り合わないと思ったら黙って身を引く様にしている。其れは私が意見を捻じ曲げる事はせず、気持ちを守りたいからだ。
まぁ其れはそれとして
「イカすだろ? 左右で特徴が違う目なんて」
フェチなんざ数え切れない程あるが、『特徴のある目』もその一つなんだ。
雌雄眼って、左右で目の大きさ、形が違う事。
相反する二面性を持つこの子らしい変化だなーと。
人によっては気に障る事をこれから話すんですよ。
あ、特に一重瞼にコンプレックスを持ってる方。
いいね。始まるよ。
私が一重好きなのは、中学時代にガッチガチに固定された推しの存在から。
一重に切れ長の目をした帽子屋!!
※此処には描きませんが、テンションは、
『ギャー!! 言っちゃった(ノ≧ڡ≦)☆バンバンバン 恥ずかしい!!』
のノリです。
だからあんまり二重に対する憧れがなく、また憧れる人の気持ちにも鈍感でした。
だって推しとお揃いだから。もう最推しと同じだから!!
でも折角、片方奥二重、二重になったので、見比べてみたんですよ。
やっぱり二重の方が目がデカく見える。
一回りぐらい? どうしたって二重の方に目が行く。
あー、だから『一重の人はマスカラ付けると重くなる可能性があります。なくした方が似合うかも知れません』って言ってたのか〜。
やっぱ目が大きい方が映えるんですよ、マスカラって。
まつ毛に負けない目ん玉のデカさが必要なんで。
しんみりしちゃった。
でも遠くから見たら『違い分かんねー。変化うっすぃ〜』と( '-' )になりました。お前の目が悪いだけだよ。
いつも『好きにすれば〜?』みたいな全肯定なのに、これに対しては結構我を通すんだって意見に対して。
全肯定って思われるかも知れないのは、そこまで相手に興味がないから。
否定する程の熱意も情熱も興味もないから。
だからわざわざ否定するのは、興味の裏返しでもあります。
でも面倒だからね。黙って去る方が得策かな。
人と違うって悪いことじゃないからね。
少なくとも私は長所として捉えてます。
物にもよるけどね。




