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僕ノ色  作者: 朱莱[しゅら]
2/2

タイムリミット

自殺願望がある主人公なので、苦手な方はご遠慮ください。

主人公のモノローグだけで終わってます←

・・・。

また目が覚める。

日にち感覚は無くなっている。


・・・多分、もう、10日くらいは経ってる―・・・。

水で繋いできた、命。

もう水も無いから、どのくらい持つかなんて先が見えてる。


窓から光が差し込んでいた。

今は昼―・・・少なくとも太陽が上っている時間帯らしい。



ピンポーン・・・・



玄関から、チャイムが響いた。

・・・学校の教師かもしれない。来てもおかしくない―・・・

でも、多分帰るだろう―鍵もかかってるし、強引にあけて、なんて乱暴な真似、エリート学校の教師がするわけもない。


案の定、2分と経たないうちに教師・・・と思われる人物のチャイムは止んだ。


「・・・クソッ・・・・・・」


死ねなかったら、苦しいと思う。

だって、10日も学校は休んだんだ。

勉強は遅れるし、首位の座を維持するのも困難になるし・・・。

ただでさえギリギリだったんだから―両親と・・・教師からの、冷たい目は目に見えてる。

ましてや''いいとこ''の学校の生徒が、『自殺未遂』なんて。

停学、悪ければ退学もありえるかもしれない。


だからもう、ここまできたら、学年のTOPも、命も捨ててしまえ。

あと数回、眠りに落ちたら、きっとその間に死ねる。


命が消える―いのち、イノチ。


手を、弱く握った。

細くなったように感じた。



またゆっくりと目を閉じた―。





・・・ガタン




・・・?

玄関先で音が聞こえた。

さっきの教師は帰ったし・・・誰だろう。

兄弟か―・・・親か―・・・。


ぐぅぅぅぅ...


腹がまた鳴った。

空腹感が襲ってくる。何も食べてないから、当たり前だけど。


あぁ、なんでもいいし、誰でもいいや。

犬か猫かもしれない。


ガチャガチャ、という音は聞かないことにした。

多分、鍵を開ける音。



・・・

寝てしまえ。

もう、いい。嫌だ......誰にも会いたくない、少なくとも、家族には。


「・・・・・」


瞼を落とした。

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