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東雲美月
道を歩いていたら親子のクマに遭遇した
市街地にクマ
最近はクマが人の住む住宅地にまで降りてきているとは聞くが
しかし目の前にいるのは恐怖である
親子連れならば母熊は子熊を守るために気性が荒くなり攻撃してくる
登絶体絶命だ
「おじさま、こちらへ」
可愛らしい声が流れてきた
聞き覚えがある
見ると車のドアが開いていて中にはこの間ピットブルの時に助けてもらった少女が…
すかさず車に乗り込み安全を確保できた
親子クマはそのままどこかに行ってしまった
「また会いましたね」
「だね、助かったよ」
制服姿のミディアムストレートの女の子
それにしてもクマに襲われるとは思わなかった
「私は東雲美月です」
「竪山登です」
小学生高学年、詩月達と同い年ぐらいか?
特にお上品という訳ではないが何かお金持ちな印象を受ける
お嬢様風な感じが
「熊はもう行ったから降りるよ」
「少しお話ししませんか?」
「え、あー、そうだね」
小学生と話す事は特に無いのだが取り敢えず何か喋ってみる
「それじゃこれで」
「はい、とても面白かったです」
「それは良かった」
「またお会いしましょう」
そう言って少女を乗せた車は走って行った
熊は車のガラスを砕けるだけの力を持っているらしい
熊に体当たりされれば車もヘコんだかもしれない
「おっかないな」
再び熊に遭遇しないように登はさっさと帰宅した




