表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/5

第一章 最後の普通

あの日、

あの雨の日。

僕は、

私は、

夢のようなモノを見た…

「…き……さ…」

な…んだ?なに…か聞こえ…

「…きなさい。」

なんだよもう…

「早く起きなさい!」

あぁ 母さんか…

「あともう少しー…」

「今何時か見なさい!」

「目…目覚ましは…」

7時…27……分!?

「やっば! 今行く!」

鳥が外でさえずる中、一人の一日が始まった。


僕は星富颯太。

見ての通り少しだらしない高校2年生だ。

誕生日は6月2日、彼女はいない。

そのときは僕は、眠い目を擦りながら、いつもと同じ一日が始まると思っていた。


颯太はすぐ着替えて荷物を持ち、一階に降りた。

「颯太! 朝ごはんは食べなさい!」

「今日は無理!」

時間に余裕がないから今日くらい...

「ちゃんと食べなさい!」

うるさいなぁ… 今日は無理…だって!

僕は、思いっきり外に出た。そして異変に気づいた。足を前に一歩踏み出すごとに何故か背筋が凍るのだ 。 一度立ち止まり、家の方を見てみた。 …とたんに、目から…涙が流れた。

僕は、少し嫌な風が肌、心臓と、通りすぎた。

今日はただただ空が暗かった。


学校までは約15分とかなり近い、が、時間が時間なので遅刻した。

え? 何時に学校が始まるかって? 7時30分から。  ……まぁもう過ぎたことだ。

校門について、早速先生に叱られた。

叱られ終わって、いつもと変わらないはずの教室に向かった。 ただ今日は、何かがおかしかった。 やけに涙が出るのだ。なんならさっき叱ってきた先生に別れたときにも涙はでていた。

颯太は、冷たく暗い廊下を駆け足で通っていった。

教室に着き、教科担任の先生に寝坊したことを伝えて席に着いた。荷物を置いて席についた途端、隣の親友、霜田勇輝が

「よっ、颯太 今日も相変わらずの寝坊だな。」

勇輝はなんとも言えぬスッキリした笑顔で笑っている。

「ハァ...お前はなんでそんなに機嫌いいんだよ。」

僕はこの質問の答えを聞いた瞬間なぜこんなことを聞いたのかと後悔することになった。

「お!気づいちまったか?そうかぁ

分かるかぁ。授業の後で教えてやるよ~」

あ、これめんどいやつだ。

授業が終わったとたん彼は俺の方を向いて、僕にいいだろといわんばかりのにやにやとした笑顔で

「さっきの続きだけど...実はなぁ 彼女ができたんだよぉ~」

「...はぁ!?」

僕は彼の言葉を一瞬理解できなかった。

彼が眩しい。外の雲から顔を出した太陽が彼の顔にあたっている。

「おまえ...明日テストなのになにやってるんだよ。」

僕は悔しさと呆れた気持ちをこれでもかと言うくらい大きなため息をした。

「そんな大きなため息するなよな。それともお前も彼女がほしくて悔しいんか?」

こいつ、すぐ調子のるんだから。

「ハハッ、ちげぇよ!」

教室はいつもクラスメートの話し声でうるさくて、彼はすぐ調子のる。

だけど僕は、それが居心地よくてしょうがない。

「ところでよぉ、今日は天気わりぃな。」

そう彼に言われて僕は気づいた。 今日はなにかが違う。

天気はいつもより、なんか...変な感じがしておかしな気持ちになる。

「そうだな。ところで...彼女は誰なんだよ...」

僕はにやにやしながら言った。

「えっ!そ...それはだなぁ...」

彼は頬を赤らめて黙り混んでしまった。

僕が問い詰めているとチャイムがなってしまった。

「..あ!チャイムなったからあとでな!」

気持ちの良い風が教室に流れた。

「後で教えろよ!」

僕は念を押してやった。


授業が始まり、先生が説明していると、僕は寝てしまったのだろう。さっき降り始めた雨のドラムと先生の黒板にチョークを当てるメトロノーム、鳥のさえずりがボーカルの不思議なバンドの音のせいだろう。

寝ている間、僕は夢を見た。それは、ただただ広い草原で僕が立ち尽くし大きくて綺麗な流れ星を見ている夢。

あぁ、何てきれいなんだろう。僕は夢の中で草原に寝転び、目をつむった。


10分くらいたっただろう。何やら会話が聞こえた。後でカラオケ行こう、だったら図書館で勉強でしょとか。

僕も会話に混じろうと目を覚ましたが、まだ夢の中だと錯覚した。なぜなら窓の外に夢でみたもの以上のきれいな流れ星が流れているのだから。



一応本編開始です。

まだまだうまく作れてないかもしれませんが見ていって貰えると嬉しいです。

次章は女子目線のストーリーにするつもりです。

楽しみにしていただけると幸いです(*^^*)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ