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予想外の出来事続き

いつも読んで下さりありがとうございます。励みになります。

「やばい、恥ずかしい…みんな何時から私見てたんだろ…」


スタスタと早歩きでテラスから中に入り満席となったカフェを通り抜けがらんとした廊下を御手洗に向かって歩いていく。手をひらひら顔の横で仰ぎながらいくらか早足で歩く。


「顔冷やそ。変な顔してないかな…よりにもよって私の顔を皆が見るなんて…」


美男美女軍団からの視線ほど痛いものは無い。とかく見られた自分がブスだと言われてる部類なのに…


はぁ…と心と共に歩くスピードも落ちてきてぼとぼ歩いているとグラっと重心が傾いた。


「は?」


倒れかけた時咄嗟に出た手をグイッと捕まれ、頭上から「大丈夫かい?」「こちらへ、保健室に案内いたしますわ!」などと聞こえてきて意味もわからない。私は重くなる頭を目を必死に覚まそうと頑張っわてみたもののそのままフェイドアウトした。


誰?なの?



------カフェでは


「やはりみんなの前であの事を掘り返すのは悪手だったか…」

「そうかも知れませんね。ですが今後のことを考えると周知させた方が安心だと思ってしまいました。わたくしシエンの考えが甘かったようです…」キランと下を向いてずれたメガネを触る。


「うーん。ほんとにカイリはそんな理由でトイレに行ったのかぁ?」とナギサが不思議そうにしている。


その時トンボが突然すっと立った。そして視線が厳しいものへと変わる。

「殿下…」そう呟いて側へ静かに駆け寄る。


そちらを見るとトンボの他にレオナルドの真後ろに今まで居なかった人が立っていて何かを話している。


レオナルドは一瞬目を見開いたかと思うとアームレストに置かれた指がピクっと動いては目を閉じた。


「そうか…」


「どうされたのです?」ルークが立ち上がりかける。


「先ずは座って落ち着いてくれたまえ。みんなに報告する。今しがたカイリが拐われた。」

「「な!?」」

ナギサとゾーイが立ち上がる。ゾーイは両手を口に当てて戦慄いている。


シエンが「お気持ちは分かりますが続きを急いで聞きましょう。一旦座っていただいても?」と着席を促す。


「影が付いてるんですよね?」とルネが何時もより低い声で言うとレオナルドは頷いて「今もう1人が追っている所だ」と答えた。「許さねぇ…」ぼそっと聴こえるルネの声に周りの空気が凍りつく。


「あっ。さっき言ってた「仰っていた!」お、仰ってた影の見張り番の事ですか?」

途中ゾーイからのツッコミが入ったがナギサがレオナルドに質問した。


「そうだ。先ず見逃すことは無い。今もう一人に増援を指示した」と後ろを指すが先程まで居たであろう男の人の影はもうどこにも無かった。


「いつの間に…」ナギサもゾーイもぽかんとしている。


「決着はすぐ着きそうかな」とミロルが両手を合わせ祈るように額に持っていく。

「私の影は負けないさ」とレオナルドもゆっくりと頷くとルークへと視線を投げる。


「君も心配だろう。捜査本部へ来るか。」

「はい。お願いします。」


「わ、わたくしも!わたくしも何か出来ることがあるでしょうか。」

「お、俺も!」


「お二人もさぞ心配でしょう。一緒に城へ行きますか?」とシエンが困り顔で聞いてくる。


「と、トンボは?」

キョロキョロ見渡してもトンボが居ない。

「あら?何処へ行ったのかしら、こんな時に。」


「彼に関しては心配無い。トンボは影を追っていったよ。」


「ミロル様、本当ですか?」

座っていたはずのルークはすかさず立ち上がる。


「あぁ、トンボ殿は風紀委員だが、それと同時に影の部員でもあるのだから心配無いだろう。」


プラムのこの当然の様な発言にナギサ、ゾーイ、ルークの顔が驚愕に変わった。

「え?ふ、風紀委員?貴族科のってこと?」

「な、な、か、え?」

「っそうなのか…そうだったのか…」

ルークは苦しそうな顔をして下を向くと力が急にしぼんだみたいにゆっくりと席に沈んだ。手だけが力みすぎて真っ白になっている。


「ちょっとプラム、それ機密なんじゃないの。」

「だよね、アーク兄さん。何喋っちゃってるの、プラム。」

「なに!?本当で御座いますか、レオナルド様。てっきりご存知とばかり…私はなんて失態を…も、申し訳ありません」と床に崩れ落ちた。


「「「まぁ、プラムだからな(ですからね)。」」」

役員達の声が見事に重なった。




魔法、使ってみたいなぁ

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