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ルークside

読んで下さりありがとうございます。今回はきりが良い所までにしたので少し短いです。すみません。

翌日



「失礼しました。」


朝、バルフォン先生の研究室から出てくるとルーク君が廊下で腕を組んで待っていた。


「ルーク君!」


ルークは頷くとこちらへやってくる。


「そうだ。ルーク君も呼ばれたんだよね?」


「あぁ。」


「ほんとごめんね。巻き込んでしまって。」


「いや、構わない。昨日は眠れたか?」

こちらを覗き込んでくる少し薄めの茶色い瞳は心配そうだ。


「うん。帰ってから直ぐ寝たよ。記憶にないもん。お陰様でスッキリ。昨日は本当に本当にありがとう」と深く礼をした。


「…」ポンポンポンと何故か私の頭を優しく3回叩かれてバルフォン先生の研究室へと入っていった。


「惚れ直してしまう…」


イケメン過ぎるぽんぽんぽんに身を悶えつつもこれから保健室へ行かねばならない。


口元が微妙にニヤついてるが仕方ない。


かっこいいんだもの!やだ全てがかっこいい!


そうしてカイリは自分の手を頭に載せると軽やかに保健室へと向かった。



バイトは当面中止となった。仕方がない。


少し落ち着くまではこちらに居た方が安全だ。顔は先生方に聞かれたけれど正直あまり覚えていないと言うか思い出そうとすると拒否反応が出てしまう。


ルーク君は顔見たのかな…


お金が入らないのは困るけど流石に暴力沙汰は私だって怖い。暴言には慣れていたけどあからさまな暴力行為は初めてのことだった。私は先生の提案を素直に受け止めると教室へと戻った。


学園祭はもうすぐなのにこんな時期に手伝えないのは心苦しい。


「無事学園祭が成功しますように。」


私は祈るしか出来なかった。



《ルークside》


「それで、ルーク君は暴漢の顔を見たかな?」


「えぇ。見ました。思い出しただけでも腹が立ちます。」握る手に力が入る。


「誰か分かるかい?」


「いえ、顔は覚えてますが名前などは分かりません。先生方がお考えの通り第1王子派の貴族連中だと思います。」


「…この学校の生徒、という事だね?貴族科の?」


大きく頷くと「間違いありません」と答えた。


担任のバルフォン先生は目を硬く瞑り上を向いた。


隣に座っている平民科の主任も難しい顔をしている。


「そうか。」


主任はそう言うと一息ついてこう続けた。


「この件は残念ながら慎重に動かねばならない。だが、あの二人は必ず処罰する。流石にやりすぎだ。」


「あの、私からも良いですか?」


「他に心当たりでも?」バルフォン先生が聞いてくる。


「こういう問題は常に上で誰かが糸を引いてます。そこをどうにかしないとまたカイリが被害に遭うと思います。バイト、辞めそうに無いですし。」


そうだね、と先生二人も頷いている。


「実は昨日生徒会長、第2王子殿下だね、に報告を差し上げたんだ。随分心配されていた。」


「そうですか。」


「今までも貴族棟の中で誹謗中傷があったようなんだ。」


「…」やっぱり…


「きっと生徒会役員もこのままでは済まさないはずだよ。カイリ君の事とても可愛がっているらしいからね。」


は?

「可愛がる?」


「とても気にかけてるみたいだよ。そもそも貴族による平民差別に反対な第2王子派閥の生徒会なんだ。きっと探し出そうとする。」


「そうなるとルーク君の協力も必要になってくる。分かるかい?」


「はい。」顔を見たからな。


俺は2人を見据えて言い切った。


「犯人が見つかるまで私も協力させていただきます。いえ、協力させて下さい。」



必ず見つけ出してやる。

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