↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
1/2

母親の気持ち


 私にはもう三十になる娘がいる。独り身でふらふらしており誰かいい人がいるようにも見えない。不安で早く身を固めてほしいと思ってしまう。


 そんな不安を友人に相談した。すると、その歳で一人暮らしてないのはどうなのかということを言われた。


 そうだろうか?家に月三万円ほど入れている娘に対してそういったことを思ったことはなかったから友人にそう言われてもパッとこなかった。


 でも友人は「このまま不安を抱えて行くようになってもいいのか」と言い、私はそれは嫌だと思った。


 友人の言葉を受けて無意識にも甘やかしていたことを反省して、娘に自立してもらうようしなければいけない。


 そう決心した。


「娘さんのためにもちゃんと自立させるんだよ」


 そう言った友人の言葉を胸に行動する。


 反対されるかもしれない、なんでそんなことしなくちゃいけないのかと言われるのかもしれない。そう考えてしまったが、娘に一人暮らしの提案をしたら「わかった」という一言。


 それから準備はとんとん拍子に進んでいった。


 そうして、あっという間に引っ越しの日になった。


 娘の荷物はさほど多くはなく、車に詰め込めるだけの量で引っ越し業者は頼まなかった。


 荷物が積まれた車を見てふと寂しさがよぎった。


「いつでも帰っていいからね」


 そう言うと娘も同じ気持ちだったのか、ゆっくり一呼吸置いて「わかった」と言った。


 でも、娘は正月とお盆くらいにしか帰ってこなかった。


 友人は「いいことじゃない」というけれど私は素直にそうは思えなかった。娘が使っていた箸を見て寂しさが込み上げるのだった。



閲覧ありがとうございます。

もう少しだけ続きます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。