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Linの日誌  作者: 私
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体罰と朝の課題2025/05/11am10:12

痛みの中で耐えながら授業を受けたことがありますか。

当たり前だった当時は何も疑問に思いませんでしたが、なかなか異常な空間にいたんだなって。


おはようございます。


今日は小学生のころの私の朝を紹介したいとおもいます。

朝5時起床、眠たい目をこすりながら歯磨き。

服を着替え朝食を摂ります。時間がない日は朝食を摂らず走って地下鉄に乗ります。


朝の通勤ラッシュには大人のサラリーマンの方でぎゅうぎゅうです。

当時はコロナもなかったので、おしくらまんじゅうをします。

ちびっこの私は大人たちに押され潰される中で教科書を開きます。


朝は確実に1限目で一人ずつ当てられ、お昼には試験があります。

その試験は教科書見開きにある文章を暗唱にて読みあげるのです。


私は他のクラスメイトと比べて暗記が苦手だったため、空き時間はなるべく勉強してました。

人の目線など気にしていられません。

できなければ罰があるので。


おしくらまんじゅうを20分体感し、電車を降り乗り換えます。

人の波に乗り、朝から開いているカフェへ。


お弁当を用意できない日はこのカフェでサンドイッチを一つ買います。

たまごサンドがお気に入りでした。

そのまま走ります。時間に遅れるのは非常に困ります。


電車を乗り継ぎ、人にもまれ学校の最寄り駅につきました。

やはり教科書片手に走ります。

駅から学校は徒歩10分かからない程度です。

校門には先生と風紀委員が立っており、服装検査をしています。

朝の挨拶も兼ねていますが、今思えば人がいない校門は寂しいので配置していたのでしょうか。


時刻間際だと人がおらず、また時間過ぎた場合は扉が閉まっており通ることができません。

なので、扉の右側に黒いインターホンがあるので、ボタンを押して中から開けてもらいます。

遅刻した場合は担任からきついお仕置きがあるのでなるべく遅刻は回避します。


罰の内容としては校庭を走らされます。周回数は先生の日々の感情次第です。

私の担任は女性でしたので最悪です。閉経前なので感情にムラがあるうえ、感情論のため贔屓の生徒には優しいのです。特に甘え上手な女子生徒は罰が軽いのです。おおよそ男子は3倍ぐらい罪が重たいです。


学校に着いたら席に着きますが、他の生徒らは勉強していたり、暗唱の課題があるので他の子らに頼んで暗唱を互いに聞きあってました。私はもちろん一人なので、ひらすら一人で練習します。

遊んでいる子は基本居なかった印象でした。

たまにアニメの話題で雑談していたりしますが、みんな必死です。

罰は確実だったし、当時は推奨されてたぐらいなので教師陣に訴えたり、辞めるように動くようなことはありません。


時間が来たらチャイムが鳴り、担任が入室。

毎朝なぜか微笑みよりもニヤニヤといった表現が似合う表情で生徒を見渡します。


「大丈夫?対策してきた?」のような挑発的なニュアンスと、試されている感覚に空気はぴりつきます。

こうして思い出しながら記述してはいますが、変な学校ですねほんと。

私の学校は基本1学年1クラスで、生徒数は1クラス30名。

おかげで生徒と教師は顔パス、みんながみんなのことを知っています。

小さな村のようなものです。


なので、みんな必死です。


授業の前にテストがあります。

みんなを着席にした状態で、順番にひとりずつ席の右側に立ち先生指定の箇所暗唱を行います。

たまに先生の機嫌次第で名指しで当てられ、困惑した生徒は記憶を飛ばしてしどろ戻りに成ったりもしますが、なんとかクリアするのが大半です。できなければ罰ですから。

長い竹の物差し(50~60cm)で、罰を受ける生徒は気を付けの体制、手の平は上にした状態で不動の姿勢をとります。そこから先生のタイミングで物差しを振り下ろします。

竹ですからとてもよくしなります。音も空気斬る”ピシャンっ”と鳴り、とても痛いです。

痛さもぴりぴり、ズキンズキンと痛みます。

たった1回でも叩かれれば痛くて悶絶するのです。


この痛みが短時間で済めばいいのですが基本長引きます。赤くはれた手を押さえてお昼ご飯の頃まで耐えねばなりません。たまに罰が重い生徒(暗唱間違い+宿題忘れ、教科書忘れなんてことになると10回行ったりします。2桁宣言された生徒がいたらみんな痛みを知っているので沈痛な面持ちでその生徒を横目で見ます。)がおり、痛みで本気でなきじゃくります。心配生徒は居ても、からかう生徒はいません。かなり痛いからです。叩かれた直後は痛さのあまり言葉も出ないんです。


ですから。

上位カーストの生徒は面目もありますから。

成績中より上の生徒は全員暗唱が完璧です。

先生も満足そうな表情で頷きます。


成績下位の生徒らはほぼ毎日叩かれます。

先生からも”またお前か。直す気はあるのか?”と聞かれ、機嫌を取らねば追加で回数が増えます。


なぜ思い出して書いているせいか、痛みを思い出してきました。

手のひらの肉球?の箇所がずきずきします。


女生徒は甘え上手だし、何よりルックスがかわいいので(素材がいいので可愛い)

猫撫で声で甘えると免除や別の課題に代わります。

男子は基本しばかれてました。


ちなみに授業前なので、叩かれた生徒は痛みに耐えながら授業を受けます。

意識が痛みにいきますので集中できていたのか怪しいですが、授業についていけなければ翌日再度罰を受けたり、試験で点が取れないので痛みなんて気にしてられません。

といってもさきほど書いたあまりにも叩かれる回数が多かったせいとは授業中なきじゃくりますので、ノートは取れません。誰も罰を与えた先生を責めることはなく、”罰を受けたかわいそうに”ぐらいの気持ちで彼らに接します。


哀れみ同情を向けられる日はみんな優しく、ノートを代わりに書いたり、日直を肩代わりします。

先生から与えられる罰なのですが、感覚的には街を歩いていたら突然雨が降ってきて、体が濡れてしまった、ぐらいの感覚です。誰もわざわざ天に向かって”なんで雨降ってんの!?ふざけんな!!!”とは怒り叫ばないでしょう?大概”あー、雨か。困ったね。運が悪かった”ぐらいの雰囲気です。


一旦朝はこんな感じなので、また次回。良い人生を。

また改めて続きかきます。時間過ぎてもついつい書いてしまいました。

未来の私が読み返したら、首がもげるぐらい頷いてそうです。

本当に懐かしい。


最期に恐ろしい話ではあるんですが、朝の従業前に当てられ間違えれば罰を受け、加えて昼の試験は昼食の前に行われます。罰は暗唱できるまで昼飯抜き、そして昼を過ぎれば担任から朝の竹物差しで叩かれます。


そして放課後ホームルームで達成できなかった生徒は達成できない理由と親に自らできなかったと報告し、翌日には暗唱の課題が新しいものと達成できなかった課題とで重くなります。

加えて先生からの心証が悪くなり比較的重たい罰になります。

ですので、有能さとこびへつらうのがスキルアップします。歪さがなぜか押し込められて正当化された学校生活でした。

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