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Linの日誌  作者: 私
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生まれ

生まれも育ちも平凡以下だった。

寝る時は雑魚寝だったし、"ホメる"を"バトウする"と置き換えれば、それは日常茶飯事で。褒められるよりも罵倒されることの方が多かった。

小遣いなんてなくて、むしろ"預かる"名目でお年玉を巻き上げられた。

顔を見るたび"お前を産まなきゃよかった"と、吐き捨てながら男に媚びる醜態を、最前列の特等席で傍観していた。

ただ私たちが活かされていたのは、男とこの女を繋ぎ止める"キズナ"役だったから。


私を見つめながら、

"何を考えているかわからない"と。

教師や同級生が口を揃える。


今思えば、生きていることに精一杯で何も考えられなかったんだと、何処へも言えない屈辱感に苛まれる。

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