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出会い

「あの、、大丈夫ですか?」

大きく出したつもりの声は緊張と不安から小さく、掠れた声になってしまっていた。



急に暗闇から声が聞こえて驚いたのか、細長い目をいっぱいに広げて驚いた顔のお爺ちゃんは、しばらくしてから口を開いた。

「やぁ。お嬢さん。僕ね、少し疲れてしまったみたいなんだよ。」


「疲れた??どこか体でも痛いんですか??」

突然の言葉にとんちんかんな質問をしてしまうのだから、私が聞き上手でないことは分かってもらえるだろう。


「いや、体は元気なんだけどね、心にね、ぽっかり穴が空いてしまったように苦しいんだよ。僕だけじゃどうすることもできなくて朝から考え続けてしまってね。」


「私に何かできることはありませんか、、?」

普段なら言わないようなその一言が気がついたら口をついて言葉になっていた。


「うーん。そうだなぁ。じゃぁこの花をもらってくれるかい?」


差し出された花はなんとも可愛らしい小ぶりのスズランだった。


「ええ。もらうだけでいいんですか?むしろこんなにかわいいお花もらってもいいんですか??」


老人はいたずらっ子のような顔でにこにこと頷いた。

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