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ヤカンとワインの空き瓶と  作者: 彩木楼閣(藤都丸)
8/8

事情説明の二乗?

ブラック企業の元社員が異世界転移で冒険者になりました。

テンション低めな主人公が段々と広い世界に巻き込まれてく、そんな感じです。

ヤカンとワインの空き瓶を持った主人公が浮かんで見切り発進でかきはじめたのでのんびり更新です。

誤字脱字はノリで読んでください。

ノークレームでお願いします。

自宅に帰宅。

俺からみたらじい様に取って予想外の来客、だがじい様に取っては予想が出来ていた来客の様子だ。だから元の職場(王宮)に出掛けていたのか。

アルフレッド(執事)にマリアベルさん達の事を告げて、じい様の予定を確認すると軽やかにじい様が現れた。

「マリアベル嬢ご無沙汰よのう。ジーク王子もジルも大きくなられたものだな。」

俺からしたらマリアベルさんは母まではいかないが年上の女性だが、じい様からしたら娘?孫だよな。マリアベルさん地球での俺よりは年上だな。

じい様がマリアベルさんを応接室へエスコートする。俺にはお子ちゃま二人が引っ付いている。あとめちゃくちゃ遠慮している商人二人も促し応接室へと移動した。

応接室へ入るとすぐにじい様が全員にクリーンの魔法をかけた。薄汚れていた全員がすっきりした感じに。更にリカバリをかけて体調をよい状態に戻したようだ。

話している間に風呂・食事・休ませる為の客間などを用意するようにアルフレッドに命じていた。その前からアルフレッドはメイドに指示してたっぽい。有能だ。

「王から多少は聞いておるが何があったのだ?」

全員がお茶に口をつけ一息つくとじい様が切り出した。

「タカナシ様、どうかジーク様にお力添えを」

「まずは話してみるとよい。話を聞かぬうちは何もできんぞ?」

「はい。まずはあの二人は私がジーク様を無事にジーク様のお母様のご実家までお連れする為に密かに依頼した商人のタヌタ・ポンポコさんとキヌア・フリードさん。」

タヌタが馬車にいたほうで、オークにつれ去られたのがキヌアだ。二人はじい様に深々と頭を下げる。

「依頼を完遂するどころか、お力にすらなれずに誠に申し訳ございません。」

タヌタが深々と頭を下げる。

「更にはヒロキ様には命まで助けていただいた上に商品まで取り戻していただいて・・このご恩はこのタヌタの生涯かけてもお返しいたします。」

誠にありがとうございました。とタヌタとキヌアの声が揃うが・・

「生涯とか重っ」

とつい呟いてしまった。

じい様は笑ってる。

タヌタは困ったような顔だ。

「タヌタさん、こちらこそ今回のような依頼を引き受けてくださり本当に助かったのです。私達には信頼出来る味方が少な過ぎました。

第三王子ジーク様のお母様である王妃様が亡くなられ本来なら正妃のお子であるジーク様に王位継承権があるものをジーク様が年若く、また王の体調が悪いことなどをあげつらい妾妃の子第一王子を推す派閥が大きな顔をしだしてジーク様を廃着に追い込もうとする動きや暗殺未遂などが起き・・王は勿論ジーク様の味方でございますが、第一王子派閥を一網打尽にするにはなかなか難しく、今回の脱出劇となりました。王宮を脱し追っ手を撒くまでは上手く行きましたが、北の森付近でまさかのオークの襲撃。ヒロキ様には本当に感謝しかございませんわ。」

「まさかね~オークからお三方を森の奥の隠れ家に逃がしたら、そこがオークの住み処になっていたとか思ってもみなかったわ。」

「あの小屋はあなたの隠れ家だったのか。」

「そうよ。オークに住み着かれるまでは採取とかには便利で安全な小屋だったのよ~。壊されてぼろぼろよ~。」

「何故オークに求愛される羽目に?」

「小屋に私の作った保存食があったし、私の匂いも残ってたろうから、餌付けされちゃったんじゃない?」

マリアベルの話を拾いキヌアが、そして疑問をついつい。

「あなた動じないわね~最初に会ったときから私がこんな姿でも普通に対応して・・この屋敷の皆さんもだけど。マリアベル様やジーク様達だって、最初はとても動揺していたのに。

タヌタも私も助けて貰ったから、ヒロキ様にはしっかり恩を返すわ。」

キヌアは緩くウエーブのかかった髪で旅の道中だからかまとめてはいるが、女性が使用するような髪飾り(簪にみえる)を差し、パンツスタイルではあるが女性に見える服を身につけ、メイクをしっかりしている。この世界では男性が化粧するのは役者か病気で顔色が悪いのを誤魔化すためくらいだ。

端麗な容姿のキヌアだから似合う。だが男性とはわかるから浮く。

キヌアと俺が話を脱線していく間もじい様はマリアベルから話を聞いていた。

「マリアベル嬢、少し落ち着くまではこの屋敷に居るとよい。王にはそれとなく伝えよう。」

「ありがとうございます。」

「話がまとまったなら俺は冒険者ギルドに行ってくる。オーク討伐の方向もあるしな。」

「では我々もご一緒させてください。力を貸してくれた冒険者の事を報告しなくては。」

「マリアベル達の話はどうする?」

「それなら問題ありませんわ。不可視の魔法を使用した状態でタヌタさんと合流していますから。」

不可視の魔法は姿を認識させなくするものである。

王宮から森までは馬車で半日かからない距離、不可視の魔法を使用していたなら同行の冒険者すらも気がついていない可能性もある。タヌタの話ではオークからマリアベル達を逃がすまでは不可視の魔法がかかっていたらしい。なら冒険者ギルドにはタヌタ達が襲われたで通す事に話は決まった。

マリアベル一行をじい様に任せ、タヌタ達を連れて冒険者ギルドに向かう事になった。

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