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ヤカンとワインの空き瓶と  作者: 彩木楼閣(藤都丸)
2/8

チュートリアル

ブラック企業の元社員が冒険者になりました。

ファンタジー冒険者ものです。

ワインの空き瓶とヤカン装備の映像が浮かんで、それだけで書き始めました。Pixivで連載を開始しこちらにも掲載はじめました。ノンビリ更新です。

誤字脱字はノリで読んでください。

ノークレームでお願いします。


『えらいぞ~チュートリアル1終了で~す☆』

女の子っぽい声、可愛さを全面に押し出した感じの声が聞こえて、視界が一瞬で草原から小さめの会議室のような部屋に変わる。

会議テーブルが2つ向かい合わせにおかれ、椅子が二脚ずつテーブルのこちら側と向こう側に。

『遠慮しないで座っちゃってね☆彡』

ホワイトボードがある側にツインテールの声の主。

可愛い金髪くるんくるんのツインテールだ。うちの会社の販売部門のバイトにいたなあ~こんな子。物凄く可愛いが、メイクばっちり目元のメイクに命をかけてて、素顔は別人。仕事は真面目だが、手の抜き方も知っていて彼女のおかげで販売部門は退職者が少なかった。何かの会議でなつかれ(恋愛ではない)ノーメイクの写真を見たが驚いた。その後に彼女にメイク映えするからとメイクされ笑えない事態になったが、今ならよい思い出だ。

彼女はノーメイクなのか?わからん・・。目はでかい可愛い。スタイルも良いと思う。トンデモナクでかい胸ではないがささやかではない。ウエストは引き締まっていてバランスが良くて目に優しい。袖なしの黒っぽいワンピースを着ている。ゴシックロリータとかいってたか・・昔仲の良かった女の子に無理やり着せられたことがある・・。黒歴史だ。

『も~説明入りにくいから早く座ってよ~』

「悪い。」

慌てて椅子に腰を下ろす。事務椅子だが、ちょっと座りやすいいい椅子だ。

元職場のは二時間も座ると腰が痛くなる椅子だった・・。

『んじゃチュートリアル2説明入ります。まずはあたしの紹介から。異世界転移を担当してるクロノです☆彡』

「はぁ」

『反応悪いぞ~そこは異世界転移!?チートか!?ハーレムうはうは!!(੭ु ›ω‹ )੭ु⁾⁾とか騒ぐとこでしょ!?君日本人だよね?日本人なら喜ぶとこなんじゃないの?』

「はぁ」

『反応うっす!?』

アニメゲームオタクの親友なら喜んだだろうな・・何年連絡とってなかったか・・・LINEも既読無視な上にここにいる以上は連絡も取れなくなるだろう・・すまない・・いつも心配してくれていたのに・・・。

『ちょ!?お兄さんだいじょぶなん!?おにいさん!!!』

ああ・・親不孝でもあるなぁ・・・心配だけかけて消えるとか・・最悪だ・・・

『お兄さん!!正気に戻ってぇぇぇぇ!!』

テーブルを乗り越えた女の子が俺の目の前で涙目だ。うん可愛いな。

「すまん。どうもすぐに思考に陥る癖がある。」

すまんすまんとクロノと名乗った女の子の頭を撫でる。見た目は10代後半といった感じか。

『本当に大丈夫?お話進めちゃってもいい?少し休んでからでもダイジョブなんだよ?時間はいっぱいあるし。』

「問題ない。特に疲れたわけでもないしな。俺の内面の問題だ。」

本当に~と顔を覗き込んでくるクロノ。

額に彼女のヒンヤリした手が当てられる。

「熱はないぞ。健康にも問題はないはずだ。」

『うーん、お仕事のせいでめっちゃ体が酷使されてボロボロにみえるよー。そういうとこも治しとくね。健康付与、病気耐性、怪我耐性、精神耐性も必要かな。うわぁ・・職場酷かったんだねぇ・・お兄さん頑張ったんだねぇ。』

額に当てられた手がそのまま頭上にあがりナデナデと小さい子にするように俺の頭を撫でる。小学校以来じゃないのか頭を撫でられるなんて・・ちょっと恥ずかしいから止めて欲しい。

『だいじょうぶだよ~誰も見てないし、あたしは神様だから親みたいなもんじゃない?んであたしから見たらお兄さんなんて子供?細胞?赤ちゃんみたいなもんよ。うん。』

机の上にしゃがみ込んで俺の頭を撫でるクロノは優しい笑みを浮かべてる。

が・・目の前で机の上でしゃがみ込んでいるから太ももがチラリズムだ。視線を下げたら下着が見えそうなので視線は下げないように気を付ける。女性は視線に敏感だとセクハラの講習会でやっていた。

『お兄さん好感度めっちゃ高い。前にここ来た奴なんか胸とかスカートの中めっちゃ見てた。ま、下にハーフパンツはいてるからだいじょぶだよ?

さてとめっちゃ話それたけど~説明すんね。』

机に手を付いた身軽にクロノはホワイトボードの方へと跳んで戻る。

『まずは最初にお兄さんには異世界に転移してもらう事になりました。なんで?とか質問あるかと思うけど、質疑応答の時間作るんで後でまとめて聞いてね。意味わかんないとこはその場で聞いてもらって大丈夫。』

俺が頷くと彼女はホワイトボードに地図を張り出した。

『えっとまずはこの世界を説明します。この世界はエグランテリアといいます。お兄さんの世界ではバラの名前だね。なんか主神様が世界を作った際にバラの名前に素敵なのが多いからって地球の主神様い頼んで使わせて貰ったらしいよ。

んでこの世界は大きな大陸が5大陸。大陸ごとに住んでる種族が違うけど行き来がないわけじゃない。結構皆あっちゃこっちゃ行ってる感じ。船や飛空艇技術は発達してるし飛竜も居るから冒険者とかはがんがん行ってるね。行き来が少なめなのは魔大陸かな。ちょっとバリバリに体育会系に鍛えないと魔大陸はきついかも。冒険者は気にしないでがんがん行ってます。魔大陸には魔王とか居るけど、魔大陸の王様って感じで普通の王様だよ。「ふははは~我ら魔王が世界征服してやろう」的なイベントはないです。寧ろ人族の方が土地とか狙って厄介な感じ。

まずは大陸ごと説明すんね。

さっきの魔大陸が地図の一番上ねー。魔大陸は統一国家。通称で魔国家って言われてるルーセブラック皇国。

次が人族の大陸、地図の右側の大陸。魔大陸みたいに統一国家じゃなくていくつかの国に分かれてる。気候も上の方と下の方じゃ大分違うかな。北は寒くて南は暑い。大陸の北から南まで中心線みたいに高い山がある。そこは雪が降るね。上下二つの島に分かれてるっぽいけど真ん中で繋がってる。真ん中の道みたいなとこ、段々削れて行ってるんでそのうち無くなるかも。五つの国がある。人族ちょっとめんどいから最後に説明するねー。

中央寄りの左側にあるのが獣王国、獣人が住んでる大陸。ここも獣人の種類で別れてる。国って区分けよりは小さな町がいっぱいって感じ。獣王ってのも10年に一回のバトルコロシアムで勝った人が王様になる脳筋国家。ちからこそすべてー?魔大陸より脳筋かも?国の名前も獣王国ってそのまんま。

地図の一番左で上に伸びる感じの国がエルフが住む大陸、森林国ヴァルト。

地図下の方のそこそこ大きな大陸がドワーフが多めの国ファッブロランド。ドワーフの国が大きくて、あとはいろんな小規模自治国家が点在してる。この大陸の近くは島が多いなー。詳細は口頭説明されてもきついと思うんで頭の中にインプットしとくね。通貨とか生活に必要情報とか諸々な情報も同じようにしとくね。通貨についてはこの世界は統一通貨だから簡単かな、通貨単位も銅貨・銀貨・金貨だから。

結構長くなっちゃった。

疲れたでしょー?一回お茶にしよっか。珈琲でいいー?』

頷くとクロノは会議室?の壁際にあるポットなどが置かれている棚で珈琲を入れ始めた・・。ん?会社で同僚が何人かで取り寄せしてるブ●ックスに見えるんだが・・・。まぁ神の世界にも取り寄せしてるやつがいてもおかしくはないか・・。

『おかしいよ!!』

なんとなくぼーっと眺めているとクロノから突っ込みが入った。

『確かにお取り寄せはしてるけど、本当は出来たらおかしいからね?ネット通販とかめっちゃ便利で洋服とかお菓子とか食料とかついついネットで済ませちゃうけど・・。』

「済ませてるのか‥」

うんとクロノが頷いた。

『最近は可愛いお店の通販がいろいろあるからついね。世界越えて通販とかおかしいだろ!?とか前に来た人は大体突っ込んできたのに~。』

「出来るなら使える物はなんでも使えばいいと思う。」

『ありがとー。どぞどぞ。』

珈琲を目の前に置かれ、砂糖とミルクも一緒に差し出された。ありがたく一個ずつ。

カップに口を付けると馴染んだ味と香り。

思わず笑みが浮かぶ。

『目の下のクマとか酷かったから消しといたよー。』

「俺は向こうで死んだのか?」

『死んでないよ。』

「そうか。」

『貴方ってわりと何でも気にしないタイプなのねー。仕事のせい?』

「元々動じない方だったのかもしれないが、職場で拍車はかかったかもな。」

職場では無茶ぶりの連続だったからなぁ。

何の説明もなく他の担当に割り振られた仕事が翌日には俺の仕事になっていて、昨日指示したはずだと上が騒ぎになる事もあったな・・・。何年もそんな状態だと動じる事もなく、騒ぐよりも何よりもすぐに取り掛かって片づける癖がついた。文句を付けたい・騒ぎたい気持ちは封印だ。もっとも一時期レコーダー持参した事もあったが・・。

『まぁたトリップしてる。

お兄さんは引っ越ししてるとこを異世界転移して貰いました。向こうでは神隠し扱いになっちゃうかなー。もしかしたらブラック企業のせいで行方不明とか言われちゃうかもだけど・・。』

「異世界に行きたくないって言ったら戻してもらえるのか?」

クロノは空中からファイルを取り出して何かを確認している。

『ごめんね。戻せないなぁ。お兄さんには異世界に移動して魔素を地球から流す目印になってもらいたいんだ。こっちの世界を構築してる5割が魔素なんだけど、地球は魔素必要としてないから定期的に地球から貰ってるんだよねー。その時の目印になるの魔柱に適正ある人ってそんなに居ないんだよ。特に今はお兄さんしか地球に居ないんだ。』

「魔柱とは人柱・生贄みたいなものか?」

『そんな物騒なものじゃないよー。最初の異世界に到達した瞬間に役目は終わってる。あとは異世界でのんびり好きに生きて貰えれば。じゃ、その説明も兼ねてお茶が終わったらチュートリアル3に入るね☆彡』


主人公の名前がでないまま二話が終わる・・・www

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