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体育祭その1

5月―。


その言葉を聴くだけで病気に陥ってしまう恐ろしいワード


もちろん俺は万年この病気なんだがな。


はじめてのデートから時間も経ち、俺の中で非日常だった世界が日常になりつつある。


慣れって怖いもんだな。


空にはいつのように白い雲と青い空と、おっと今日はカラスも飛んでる。


あぁ〜今日も平和だ。


ブルルルル―。


メールの着信を告げる振動。


送り主は桜子からだった。


そういえば今日はやけに来るのが遅いと思っていた。


from:桜子


ケイちゃ〜ん!

ちょっと体育祭の仕事で手が離せないから

生徒会室まで来て!


ごめんね〜汗




ふむ。そういうことだったのか。


俺達の学校では5月の終わりに体育祭があり


生徒会はその準備で忙しいらしい。


体育祭なんてもの、いつもサボるからどんなことをするのか俺には皆目検討もつかないがな。


最近は桜子が弁当を作ってきてくれるため今は何も食べていない状態で結構な空腹だ。


いつまでも空見てても腹は満たされないから


いくとするか。


で、生徒会室ってどこだったっけかな。




迷いに迷うこと10分


やっと扉に生徒会室と書かれている場所にたどり着いた。


たぶん、普通なら3分でつくところだった。


コンコン―。


「しつれ・・・『お〜〜〜そ〜〜〜い〜〜〜!!!』」



扉を開けた瞬間に桜子の形をした弾丸が腹に命中。


弾丸と一緒に倒れ、しりもちをついてしまった。


まったく、毎回ながら熱い歓迎だ。


たいていの攻撃なら回避できるが、なぜかコイツのこれだけは回避不可能だ。


「事故にあったかと思ったじゃない!」


「校内で単車乗り回すバカがいない限り事故はないから安心しろ。」

「それより離れてくれないか?動けん。」


「えぇ〜やだ!だってケイちゃんのにおいがするんだもん♪」


最近だんだん発言が変態チックになっている気もする。


壇上で偉そうに演説している姿とは似ても似つかないな。


「オッホン!会長。昼間からなにをしていらっしゃるのですか?」


桜子が俺の制服に顔をうずめていると、背後から咳払いが聞こえてきた。


「あっ、優依!早かったね!」


何事も無かったかのように立ち上がり、スカートについた埃を払う。


重くはないが、いろいろとまずかったから助かった。


立ち上がり、咳払いの主―。優依と呼ばれた女の子を見ると手一杯に資料を持っていた。


とりあえず―。


「荷物、貸しな。」


どう考えてもあんな細い腕で軽々持ってるって訳じゃないだろうからな。


腕にある荷物の大半を変わりに持つ。


「えっ、あっ、ありがとうございます。助かりました。どうぞ中へ」


優依に促されるように、生徒会室に入り、荷物を机の上におく。


あとから入ってきた桜子が優依の手をつかみ俺の前に立たせる。


「この子は西崎優依にしざきユイちゃん。生徒会の副会長してもらってるんだよ〜♪」


「はじめまして。いつも会長から聞いております。」


「なんて言われているのか気になるところだが、まぁいい。よろしく」


西崎さんは背が小さく小柄だが、知的美人といった印象を受ける。


桜子とはまた違ったタイプだが、きれいだな。


「それにしても、すごい資料の量だな。」


先ほど机の上に置いた資料に目をやる。


「はい、今年は例年にも増してイベントが多いですからね。」


下がった眼鏡を押し上げながら机に座り、書類の整理に向かい始めた。


眼鏡をかけなおす動作も西崎さんがやるとキレイに見えるな。


「それより、会長。応援団のことなのですが・・・」


「なにかあったの?」


「はい。紅団の親衛隊の3年生が事故にあい入院してしまい紅団の団員が不足してしまっています。」


そういえば今朝のホームルームでバイクと事故った奴がいるっていってたような。気がする?


「ん〜困ったなぁ〜。今からじゃ演舞を覚えるのも大変だろうし・・・。」


こうしてみるとやはり生徒会長なんだな。


いつもとは違う感じのオーラをまとっている。


「そうだ!」


効果音をつけるならぽふっだろうな。


右の拳で左の手のひらをぽふっと打った。


「ケイちゃんが応援団に入っちゃえ♪」


答えはもちろん・・・といいたいところだが


「応援団が一人かけるとまずいのか?」


「はい。演舞には誰一人として欠けてはならないのです。」


相良高校の体育祭は紅龍會、蒼龍會、黄龍會の三団体で争う形式になっている


そして格団の演舞にも得点が加算され、毎年かなり気合が入ったものとなっている。


3年生は最後の大きな行事ということもあり、入れ込みようは半端ではない。


なんとなく、困っている人がいると思うと、動かざるを得ない気がする。


「わかった。俺でいいなら、助っ人ではいる。」


「さっすがケイちゃん♪」


「私からもお礼を申し上げます。」


面倒だが、まぁしかたないか・・・。

ユニーク数がまさかの5000人越えです@@;!

本当になんとお礼を言ってよいか!


本当にありがとうございます><


ということで、遅くなりましたが

体育祭編です!


なるべく1話で収めたい自分ですが

まとまりそうにないので


3話くらいで進めていきます!

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