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〜another side 桜子〜

〜another side 桜子〜


今年も新学期が始まった。


これが相良高校ですごす最後の年だ。


結局2年生のときもケイちゃんに声もかけれなかった・・・


このまま卒業!なんてやだよ〜泣


15歳で一人熊本から出てきて、せっかくケイちゃんと一緒の高校に入れたのに・・・


少しでもケイちゃんにアピールするために勉強、部活、生徒会活動を頑張ってきたけど


ケイちゃんは私に気づいてすらいないみたい・・・。


でも後1年あるんだ!どうにかして話すきっかけくらい作らないと・・・!


ここはベタにラブレター、って古いよね・・・。


前から好きでした!って急に言って嫌われたらどうしよう!!


「次は生徒会長からのお話です」


放送部から壇上に上がるように指示が出た。


もう!人がどうやってケイちゃんとキッカケ作るか考えてるときに!


渋々と壇上に歩みを進める。


「皆さん、ようこそ相良高校へ―」


考えてることと、いってることが違うって?


1年生のときから生徒会活動をしてきたのよ?


粛々とした振る舞いをしながら、ケイちゃんとのあんなことやこんなことを妄想するくらいどうってことないのよ♪


最前列に座っている新入生を見渡しながら、お決まりの祝辞を読み上げていく。


左端までゆっくりと見渡し、ふっと視線を上に上げると


(ケイちゃんだ!)


私の視線の先にはダルそうに下を向いているケイちゃん、貴柳慧悟の姿があった。


かっこいいなぁ〜。


顔良し、声良し、頭良し、運動神経良し。


やはりそうなると女子からの人気も絶大なわけで。


ケイちゃんのお友達の江副君二人で女子からの人気を2分している。


当の本人は自分の魅力に全然気づいてないみたいだけど・・・。


私もその魅力の虜なんだけどな〜。


だからどんなに人がいても、たとえ東京ドームいっぱいに人を入れても


ウォー○ーの中にケイちゃんがいても、1秒以内に見つける自信あるんだからね!


私はケイちゃんを見るといつも胸の奥の方がキュッってなる。


いつになれば、ケイちゃんと両思いになれるのかなぁ・・・。




「おつかれさま♪」


放課後、生徒会の話合いが終わるとすぐに学校をでる。


今日はずっとケイちゃんのことで頭いっぱいだったよぉ〜・・・。


一回ケイちゃんを意識してしまうと、その日一日はなにも手につかない。


あぁ〜ケイちゃんに抱きつきたい!


ドンッ!


ケイちゃんの事を考えながら歩いていると、どうも何かに当たりやすくなるみたい


この前は自転車で電柱にキスしてしまった。


「大丈夫?」


手首をつかまれ、ひょいと立たされた。


あぁ、この手がケイちゃんだったらなぁ。


「ありがとうご・・ざいます。」


うわぁ〜どうしよう・・・


どうやら私がぶつかってしまったのは、不良高校で有名なG高校の人だった。


「ねぇねぇ、怪我ない?」


あれ?以外にいい人なのかな・・・?


「ねぇ、それよりさ、今暇なの?俺達と遊ぼうよ!」


わずか1秒で前言撤回。


「あっ、あの今からバイトなんで、結構です。」


いい人と一瞬思った自分が恥ずかしいです。


それより、つかまれたままの腕をどう解くか考えないと


「えぇ〜いいじゃんかバイトなんて〜!」


「結構ですっていってるじゃないですか・・・」


どうしましょう。保険のセールスより厄介です(汗


「ええやないか?一人だったら危ないやんか〜?なっ、俺らが守ったるから〜」


なんか急に関西弁になりました。そして、私はなにから守られるのでしょう。謎です。


「てめぇ俺の彼女に手出してんじゃねぇぞコラ」


えっ・・・?


聞き覚えのある程よく低くて、胸がキュンってなる声が突然横から聴こえてきた。


横を見るとケイちゃんが立っていた。


なんだか、怒ってる。


「あぁ?んだよてめぇ!」


頭の中が混乱状態で、なにも考えられない。


私の隣に立っているのはケイちゃんで、俺の彼女って言ってたよね?


この場にいる女の子は私一人。


ということはつまり・・・????


あれ?どういうこと・・・?


〜20秒後〜


先ほどまで私の手首をつかんでいた人は、鼻から流れる血を止めようと必死で


他の人達もしりもちをついてぼーっっとしちゃってる。


「あの・・・」


最低限の機能の回復した脳みそで一生懸命言葉を出してみた。


「あっ・・・。」


どうしよう、何も言葉が出てこないよ・・・!


「えと・・・ありがとうございました。」


うわぁ!どうしよう!!


ケイちゃんの顔が近くにある!


今まで遠くからしか見れなかった顔が。


えっと、えっと・・・!!!


嬉しすぎて涙が出てきた。


泣いてる場合じゃないよ!


話だ!そうだ話するチャンスだ!


「自分の容姿考えろ。次からは友達と行動するんだな。あと、涙拭いとけ」


そういうとケイちゃんはポケットからハンカチを取り出し押し付けるように渡してきた。


そして、とっとと回れ右をして駅の方に向かっていってしまった・・・。


ストン―。


どうしよう。


足に力入らないよ・・・。


ケイちゃんが私を助けてくれて、彼女って言って


それで、それで―。


グルグルと思考が渦巻き、パニックから回復しない。


鼓動は早まり、頬は赤くなっている。


そして、胸の奥がこれでもかといわんばかりにキュンキュンしている。


やっぱり私はケイちゃんの事がすきなんだ。


いや、前よりももっと、好きになった。


好きなんかじゃ物足りない気がする。


私はケイちゃんを愛している。


絶対に。


絶対にケイちゃんと結婚する!


小さい頃の約束、守ってもらうよケイちゃん♪




それから喫茶店のバイトに入った私は、ケイちゃんのことで思考を埋め尽くされ


コーヒーカップを4個も割ってしまい、早く帰るように言われた。


恋は盲目よね・・・。

【ユニーク3000人突破いたしました!】

本当にビックリです!

恥ずかしい小説が書けませんね@@;

頑張ります!


さて、今回は桜子のサイドストーリーに挑戦してみました。

受験勉強の傍ら、執筆をしているので

だんだんストーリーに力がなくなっているような。。。


極力がんばって執筆しますが

だんだん更新速度が遅くなると思います。


ご勘弁くださいませ。


では次回もかんばって書かせていただきますので

応援よろしくおねがいします!

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