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〇〇できました。

喫茶店での事件から2日後


いつもどおり帰ろうと、靴箱を開けてみると


小さな手紙が入っていた。


これが噂に聞くラブレターか。


あれだな。正直に言おう。うれしいじゃないか!


そっ、そら俺だって男だ。いくら無口で恋愛ごとに興味が無いとはいえ


やっぱり・・・ほら!うれしいだろ?な?


中身を見てみよう・・・。





貴柳くんにお話したいことがあります!

放課後体育館裏で待ってます♪

           by深道



・・・。ぽい。


目立つことはなるべく避けたい。俺は今日、靴箱でなにもみていない。


いいな?よし。


そんな自己完結で事をすませ、さっさと外に出る。


いや、正確には出ようとした。


「あっ、ケイちゃん!」


いかん。絶対面倒なことになる。


というかいつケイちゃんって呼んでいいって言ったよ?


「遅いから迎えにきちゃったよ〜」


少々ご立腹気味なのだろう。頬を膨らませて不機嫌アピールをしてくる。


そんなことしても迫力なんてかけらもないぞ?


「なんだあの手紙は」


「なんだって〜。ラブレターだよ?♪」


いかん。これは本当にマズイ。


どこからか湧いてきた野次馬から痛い視線が刺さってる。


「とにかくこっちこい!」


あぁやばい。手をつかんで走ろうと思った俺が馬鹿だった。


でもさ?いち早く抜けたかったんだよ?わかれよ!


人目のつかない体育館の裏にやってきた。最初からそうすればよかったが・・・。


「もぉ〜急に走るなんてひどいな〜」


「なにがしたいんだお前は!」


「そんなに怒らないでよ〜。」


「別に怒ってない。さっさと用件を言え。俺はさっさと帰りたいんだ」


「雰囲気とかあるじゃない!まったくぅ〜。」


あぁもうどうしてこうイチイチかわいいんだお前は。


でも、俺の性格上そろそろ帰りたいんだ面倒だし。


「あの、あのね?私が小さい頃、ケイちゃんとした約束・・・覚えてないの?」


急に真顔になりやがる。


「覚えてないといったろう?それに俺はガキの頃ここにはいない。したがってお前とも会っていない」


「ぶぅ〜!本当に覚えてないんだぁ〜。ショックだよ〜?」


「あぁ〜もう面倒だ。覚えがないが、俺はお前とどんな約束したことになってんだ?」


「んとね?ケイちゃんが一生私のことを守ってくれるっていう約束だよ♪」


・・・。ちょっとまて。なんか思い出した。


そうだ、あんときだ。













セミがうるさいくらいに泣いている。


俺はいま親父の実家である熊本にいる。


毎年夏になると帰っているから、そろそろ飽きてくる。


どうせ家にいてもなにもないからとりあえず外に出たものの、とにかく田舎だ何もない。


あぁ〜だりぃ。喉渇いた〜。


公園で水のもっと。


近くの公園につき、水をのむ。


「だぁ〜うめぇ。」


冷たい地下水だけがとりえだなきっと。


水道水だけでもめっちゃうめぇんだ熊本って


喉も潤したし、熱い。帰ろう。そして涼しいクーラーの効いた部屋で寝よう


おいこら。現代っ子っていうな。熱いんだよ温暖化とかで。昔と比べるなっての


帰ろうとしてたとき、


「それよこせよ!」


あぁ〜面倒だ。


どうしてこう、田舎のやつは元気かねぇ〜


そこには女の子を取り囲んでなにやら騒がしくしてる奴らがいた


面倒だが、女一人を男が囲むなんて癪に障ることしてくれんじゃねぇか


「おぃこら。元気な小学生はトンボでもおっかけとけ。」


「はぁ?てめぇ誰だよ!関係ないだろ?」


ったく最近の田舎者は口の効き方をしらない。


10秒まっても訂正しなきゃ・・・


待つの面倒だわ


〜5分後〜


「わあああああん!いてぇぇぇよ〜〜〜!」


さっきまで威勢よくガン垂れてたクソ小学生は噴出す鼻血を抑えながら逃げていった


「おい大丈夫かよ?」


どうしたもんかなぁ。。。


泣いてる女の子ほど苦手なものもないんだがなぁ


「うっ・・・うっ・・・」


「もう泣くなって・・・。」


泣きやまねぇな・・・。


「安心しろって。俺がお前のこと守ってやるから」


「・・・うっ。本当に?」


「あぁ本当だ。ずっと守ってやるから。だから泣くなって」


「じゃあ・・・サクラコの許婚になってくれる・・・?」


「イイナズケ?ん〜わからんが、なってやる」


「本当に・・・!?約束だからね?」


「わかったよ。しつこいなぁ。」


「うん♪ねぇ、キミの名前教えて?」


「貴柳慧吾だ。」


「ケイ・・・ゴ?じゃあケイちゃんだね!」


はぁめんどくせぇ。さっさと家に帰りたい。暑い。







あぁそうだった。ガキの頃そんなことがあった。


やべぇ・・・。めちゃくちゃ面倒なことしやがったなガキの俺・・・


「ねっ?ちゃんと約束したでしょ!?」


「あぁ・・・。だがな?あれはだな、泣き止まなかったから仕方なくだな・・・」


っておい!また涙ぐむなよ!


「だぁ〜わかったから!俺はどうすりゃいい!?」


「・・・もって。」


「ん?なんていった?」


「約束守って!私の許婚になってくれるんでしょ?!」


ん?やっぱりそういうことになるわけか?


チョット待て。ゆっくり考えようか。


一生守るのはまぁいいとしよう。いやよくねぇよ。


一生守る&許婚=結婚♪


ほら面倒じゃねぇか!


でも・・・確かに言ったんだよなぁ・・・


あぁ〜もうそんなに潤んだ目で見ないでくれ・・・!正常な判断ができないじゃねぇか!


「じゃあ・・・」


覚悟、決めるか


「じゃあ、だ。いきなり許婚って訳にはいかないから『どうして!?』」


今までにもまして大きな声で話をさえぎる深堂さん。


なるほど、声の大きさに比例して視線も鋭さを増すのか。クソうれしくねぇ。


お願いだから少し静かにしてくれんか・・・。


「話を最後まで聞いてくれ!いきなりで俺も混乱してんだ」


「うん・・・。ごめん。」


シュンとして席に座り直す。


「だから・・・その、あれだ。付き合ってから・・・許婚とか考えないか?」


あぁ・・・堕落した高校ライフよさらば、目立ちまくりの高校ライフよようこそ・・・。







今俺はいつもの道を帰っている


いつもどおりのカッコウでいつもどおりの道をな?


ただひとつだけ、決定的に違うこと。


「ケ〜イちゃん♪」


「会長・・・頼むから離れてくれ」


さっきから腕に絡み付いている会長様。もとい俺の彼女。


あのさ、会長は自分が女である意識はあるのか?


その・・・さっきから腕にやわらかいものが当たってるんだが・・・


おちつかねぇだろうが!


ガッシッ!


それとだ、腕をつないだまま急に止まらないでくれ。痛いから。


「会長って呼ぶの嫌!サーちゃんって呼んで!」


おいおい・・・。勘弁してくれよ・・・。


「サーちゃんは・・・無理だ。せめて桜子で頼む。」


「ん〜、照れてるケイちゃんもかわいいな〜♪しょうがないから許してやろう♪」


こんな会話をしながら密着したまま歩けば、もちろん街の皆様からの


冷たい視線を一杯いただきました。


あぁ、本当に面倒だ・・・。


作者「ぜぇぜぇ・・・」

葦「がんばったな〜。」

作者「あっ、はい。一生懸命頑張っております。」

「頑張らないと、もうすぐテスト期間には執筆できないからね・・・。」


葦「まぁ、両方ほどほどにな?」

作者「あぃさ・・・。」


葦「えぇ〜作者がこんな感じなので、更新速度が遅くなり、読者の皆様にはご迷惑をお掛けするかもしれませんが、ご勘弁ください。」


作者&葦「今後とも宜しくお願いします」

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