レイチェルという鬼神つかい
俺は突然は将棋の棋力ですべてをきめる世界に飛ばされた。
そしてなんにゃかんにゃで、宿に着き夜になった。
「そろそろ寝るか…」
そのことについて現地人は不思議そうにこう聞いた
「ん?その寝る、っていうのは?」
(まさかこの世界では誰も寝たことがないのか…?)
そうなのだ!日常生活は全部あるこの将棋の世界で、寝る暇もなく、将棋の研究を注ぎ込んでるような人ばかりなのだ!
これは睡眠の重要性をつたえなくてはならないのだ。
「夜になると疲れますよね?そこで横になって目を瞑るといつの間にか朝になって疲れも取れるんです」
「なんて画期的なアイデアだ…!すぐに、その睡眠というアイディアをひろめねば!!」
村長に伝わり、この世界の歴史を覆してしまったのだ。
そして、おれはこの世界での戦闘方法について学ぶために早速ダンジョンに潜ろうとした。そのために俺はこの世界でまず初めに、仲間集めを開始し、レイチェルと騎士団を組むことになった。
レイチェルは、超強力なスキル「鬼神降臨」という能力を持っている。
この能力はあまりにも強力な力ゆえに、一般人にはマナの消費が激しいことで、有名な能力だ。
しかしレイチェルはこの力を何度も使うことができ、さらには仲間にもその力を譲渡することもできる能力者なのだ。
俺は、レイチェルのこの力を知った時、利用できると考え、同じ棋士団の仲間なってもらうことになった。
そして俺達の初めの相手は半月前に遡る。敵は8段の名の知れたアマ強豪だった。
対局が始まる。
ビシビシビシビシビシビシビシビシビシビシビシビシビシビシビシビシ!
序盤は相手の研究範囲なのか、駒音が激しく鳴り響き、形勢互角で序盤の終わりに差し掛かる。
ビシビシビシビシビシビシビシビシビシビシビシビシビシビシビシビシ!
お互いの駒がぶつかる。
「こうこうこうこうこうこうこうこうこうこう…」
相手は必死に考えて、思考を駄々洩れにしながら指している
ビシビシビシビシビシビシビシビシビシビシビシビシビシビシビシビシ!
鬼神は無慈悲のノータイム指しが敵に突き刺さる。
ビシビシビシビシビシビシビシビシビシビシビシビシビシビシビシビシ!
「ど、どういうことだ!!」
「ん・・・・・?」
「なぜ8段の俺が、お前なんかと互角なんだ!!」
相手は気づいていない。本当に戦っている相手は鬼の神であることを。
ビシビシビシビシビシビシビシビシビシビシビシビシビシビシビシビシ!
「こうこうこうこうこうこうこうこうこうこう…」
駒がぶつかるにつれ、形勢が俺に傾いてくる。
ビシビシビシビシビシビシビシビシビシビシビシビシビシビシビシビシ!
「こうこうこうこうこうこうこうこうこうこう…」
鬼神は無慈悲にも相手の心までも折りきっていく。
ビシビシビシビシビシビシビシビシビシビシビシビシビシビシビシビシ!
「ガガガ、ガキン」
即詰みだ。決着がついた。
「く、殺せ、俺の負けだ!」
相手の投了だ。
この力を使えば、8段がまったく相手にならないのだ!
次の相手にも
ビシビシビシビシビシビシビシビシビシズバッと!
駒音が鳴り響ききずいた時には敵を一刀両断している。
ビシビシビシビシビシビシスパーン!
勝ち星を増やす。
ビシビシビシビシビシビシスパーン!
さらに勝ち星を増やす。
ダダダダダダダダダダダダダダダスパーン!
将棋にならないほどの内容で勝ち星を増やしていった。
キンキンキンキンキンキンキンスパーン!
鬼神こそが最強のスキルであると証明された瞬間だ!
俺は、レイチェルと共にこの世界で優勝することを誓った。