表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
バベルの図書館  作者: 友梨 零梨
1/1

人々の思惑の何処

初めての投稿になるので、いまいち勝手がわかっていません、なので読みにくい所も多々あるとございますが、どうかよろしくお願いいたします。


また、今回は、プロローグとしてこの「バベルの図書館」の導入部分しかまだ投稿していません、今後使い方等少しずつ勉強しながら連載していきます。


 此処には色んな世界がある。

楽しい世界、悲しい世界、苦しい世界、魔法の世界、科学の世界、無の世界、光の世界、闇の世界。時には人の過ちの世界。そう此処には幾多の世界があります。しかし、此処の世界と云う物はありません。時間も無ければ、存在を証明するものはありません。何も無いのです。しかし、此処には…


 ガチャ…


 おや、お客様が来たようです。



 彼女は魔術に憧れていました。科学では証明出来ない不思議な力。彼女はそんな力に憧れていました…。


 彼女はとても温もりのある家庭に産まれました。母は優しく常に笑顔、父も仕事でとても疲れているはずなのに、とても優しく常に笑顔を絶やしません。彼女自身もこの家に産まれてきた事をとても幸せだと思いました。決して裕福と云う事は出来ませんが、家族3人何不自由なく暮らしていました…。そんな彼女の日課は毎晩魔術について調べる事でした。そして今晩も魔術について調べていました。黒魔術、白魔術、グリモワール。とても楽しく飽きる事の無い世界。今晩も彼女は必ず在ると信じその世界探し続けました。ある日、彼女は朝早くに目覚めました。毎晩遅くまで魔術について調べている彼女にはとても珍しい事です。原因は、玄関の方が騒がしいからなのだと彼女は目覚めた時思いました。


 それにしても騒がしい。

 何事だと思い下に降りてみると、そこには、死んでいる母と父の姿が在りました。彼女は慌てて母と父へと駆け寄ります。しかし、もうすでに息はしていませんでした。彼女はとても悲しみます。大粒の涙を………ふと、目の前に人影が在りました。

「あなたは魔術師ですか?」

「えっ!」

 彼女は不思議に思うと同時に、何故?と思いました。

「何も云わないと言う事は肯定するととっても構わないですね。」

 彼女は思います。バレてしまったと…、もしくは誰かがバラしたと…。

 当時、中世のヨーロッパでは魔術狩りという制度がありました。魔術に関わった者を殺すという制度が…。

彼女は死を覚悟しました。そして願います。どうして科学が発展し魔術は発展しなかったのか…、そしてどうして私は科学の世界に生まれてしまったか…、もしくは産まれて来てしまったのか…。彼女は親を恨みました。そして彼女は撃たれる直前に、魔術を恨み、世界をも恨みました…。



 お客様は、たいそう驚いています。此処は何所なのか、一体何が起きたのか…、もしくは自分自身についても…。そこは六角形をした建物の中でした。真ん中に螺旋状の階段があり、先は遥か彼方の先まで続いています。せして壁一面は書架であり、びっしりと本がありました。

 しばらくして彼女の顔は穏やかになりました。まるで今まで探し求めていた物が見付かった様な顔をしていました。そして彼女は眠る様に目を閉じ。笑みを浮かべ。

「魔術の世界は在ったん…だ……ね………。」

 そして、彼女の姿が雪の様な細かな粒になり風に吹かれるかの如く消えました。


 此処には、色んな世界があります。科学が発達した世界があれば魔術が発達した世界もあります。決して世界を変える事は出来ません。違う世界に行く事も出来ません。自分の世界はただ一つなのです。しかし、夢は誰でも見れます。夢だけならば見せる事が出来ます。そう彼女は魔術の世界の夢を見たのでしょう。そして、世界に対しての恨みはなく成仏は出来たのでしょう。成仏は…



 そう此処はありとあらゆる世界の者が、違う世界を強く求めた時、夢として夢を叶えさせる場。バベルの図書館であります。そして、バベルの図書館にはバベルの図書館の歴史書もあります。暇なので呼んでいきましょうかね♪



 

〔バベルの図書館〕

 本の貸し出し料金はその利用者の死でございます。そして永遠の魂の追放。




 彼女の姿は行方不明のままである。



プロローグ~バベルの図書館~完


プロローグ読んでいただきありがとうございます。


基本的に暗い話が好きなので、ダークな世界観を保ちつつ日々思うことを小説にできればいいなと考えています。今後もよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ