バレてないよね?
私たちが付き合ってるのは学校の人にバレてはいけない…
普通に過ごすようにしてる。
私たちが旅部を発足した次の日
「ここが部室かあ」
3人で活動するにはとても広かった
「コピー機まである…これで紙代が節約できる」
小説やイラストを書くにあたって紙代に頭を悩まされていた
「あんまり使いすぎないように」
「はーい葵先生」
「ん。じゃあとりあえず。今後の日程とか決めるか」
ゴールデンウイークまでもう間もなく。
宿とか確保するなら早めに決めないといけない
「とりあえず。写真撮れる宿じゃないとな。写真撮れなかった元も子もない」
「じゃあ、目星付けた宿に連絡してみます」
「頼む、美月」
「それでなんだが…彩音と水音。あんた達付き合ってるんだって?」
部活をやっていく中で先生に隠すのにも無理があるので打ち明けた
「はい。付き合ってます」
「うん。別に私はとやかく言うつもりないけど。誰にもバレるなよ。
私は何とも思わないけど。女の子同士で付き合っているとバレたら、からかう奴らも出てくるからな」
「そこはわかってます」
「ならよし。今後はこの部室はあなた達のものだから好きに使いなさい」
「ありがとうございます」
「先生。旅館に聞いたら撮っていいって了承得られました」
「本当。よかった。じゃあ旅館はそこで決まりね」
予定は概ね決まった。
次の朝
「彩音おはようー」
美月が校門で抱き着いてきた
「ちょっと。美月過度なスキンシップはしないで」
「なんでー?」
「なんでって…あ」
そうか…葵先生が話してるとき美月電話してたのか
「美月ちょっと来て」
美月を連れて、部室に来て、昨日の話を伝えた
「あーそっかごめんね」
「うんうん。昨日言わなかった私が悪いから」
そうだった私達と美月の関係ってなんだろう
「ねえそうだ。美月と私達の関係ってなに?」
「恋人じゃないの?」
「ごめん…先生には私と水音しか付き合ってるとしか言ってない」
「うんまあ。ややこしくなるし言わなくていいかもね」
「じゃあとりあえず恋人ということは黙っておこうね」
「だって、水音」
え?水音どこに…
「じゃあん。ここだよ」
と机の下から生えてきた
「いつの間に…」
「彩音が真剣に話してる隙にこっそりと」
「水音の匂いがしたんだよねえ」
美月は水音の匂いが分かるのか
「私花粉症で鼻詰まってわかんなかった」
「残念。水音はこーんなにもいい匂いするのに」
美月が水音とほっぺたすりすりする
「ずるい。私も」
「ちょ…彩音まで…」
と、じゃれあってると…
「おいお前ら。もう授業はとっくに始まってるぞ」
葵先生が入って来て怒られた…
ここは私たちにとって憩いの場となった。
しかし、バレないようにこれからも気をつけようと改めて思った