デートPart3 彩音の過去+a
「水音、これ」
「あ、花火だ」
私たちは着物に着替え由比ガ浜に来た
「いいのかなあ花火して」
「じゃあ、線香花火だけにしとこっか片づけるの面倒だし」
「うーん...物足りないけどまあいっか」
花火なんて何年ぶりにするうんだろう...
「じゃあどっちが長くもつか、勝負だ水音」
「臨むところだ」
線香花火をしてた彩音がどこか寂しそうな顔してた
「彩音どうしたの?」
「水音...今から少し私の話に付き合って」
「もちろん聞いてあげるよ」
そうして、彩音が語り始めた
「私には妹がいたの...だけどね事故で3年前亡くなったの...それから
私は塞ぎ込んじゃって...高校に入って水音のことを見て、なんか私の妹みたいって
思って声を掛けたの」
「つまり、彩音は私が妹みたいだから声掛けたの?」
「顔じゃなくて...性格が雰囲気が似ていたんだよね...花火も終わったし、歩きながら話そ」
私たちは片づけをし終え、砂浜を歩き始めた
「さっきの続きだけど。私は水音のことは好きだよ。似てるとかじゃなくて
一人の人間として」
「ありがとう彩音」
「どういたしまして。それでねここに妹と訪れて花火したんだ」
それでさっき悲しそうな顔してたんだ
「妹のこと本当に好きだったんだね」
「うん。大好き。いつも一緒だったからね」
暗くてあまり見えないけど、彩音は泣いていた
「彩音...なんか私にしてほしいことない?」
「じゃあ1つだけ。どこにも行かないで、私のそばにずっと居て」
「うん。一人にさせないから」
私たちは、そっとキスをした
「さて...着物も早く返さないいけないし、帰りますか」
「うん」
今日、彩音の過去を知ることができた。
私は彩音が悲しまないように努力しようと決意した
「水音...小説書けた?」
それから家に帰ったのは1時近くだが...
「待って彩音...もう少し」
私は〆切に追われてた。
「彩音、イラストレータが来るから下に行って連れて来て」
こんな時間なのに大変だなあ
「呼ばれた気がして登場!」
と、窓から見知らぬ女の子が入って来た
「美月...あんた毎回毎回窓から入るのやめて」
「水音...この子は誰?」
「あー彩音にはまだ紹介してなかったね。この子は私の幼なじみであり
イラストレータの美月」
「噂は聞いてるよー彩音ちゃん。水音と付き合ってるんだって」
「まあ...はい。後ちゃん付け嫌いなんでやめてください」
「じゃあ彩音って呼ぶね。早速だけど2人ともキスして」
なにを言ってるんだこの子は
「資料集め。としてねほら」
「ほらって美月...できるわけないじゃん」
「えー水音...じゃあ私とする?」
「ダメ。水音は私のもの」
これが修羅場なのか...水音はただ呆然と見てた
「じゃあ。水音私とも付き合って。そしたらキスしよ」
「水音は私と付き合ってるの。ダメ」
「いーじゃないの3人仲良くやっていきましょうよ」
あはは...バスがなかったから彩音を家に連れ来たけど失敗したなあと思う水音だった