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第3章 プロローグ
俺は死んだのか。
俺は敗北した。あいつに、
許せなかった。
あいつが、
弱かった俺が、
負けてしまった俺が、
許せないんだ。
「……おい、」
「おい、起きろ」
誰かが俺を呼んだ。
体が引っ張られた。
水の中から顔を上げるみたいな感覚。
「……ぷ、はぁっ、はぁ、はぁ、」
意識が覚醒した。
水を飲んだらしい。むせて吐き出す。
「はぁ、はぁ、てめぇ……」
「ひどい様だな。俺も、似たようなものだが、」
顔を上げた先にいたのは、自分が殺そうと心に決めた相手。
「はぁ、なんで、てめぇが、、、リクドウマモルッ、」




