表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
76/134

元悪役令嬢一年を振り返り決意を新たに出来ず

今日は終了式だ。

私が前世の記憶を取り戻して丁度一年経った。

この一年いろいろあった。

匠に振られて、ヒロインと友達になり、ヒロインに彼氏を作り、その合間を縫うように、自分を磨いた。

一年前の自分と今の自分では、中身も見た目もだいぶ違う。


この一年本当に楽しかった。

ずっと続けばいいとさえ思った。

でも、そうもいかない。


ヒロインは、堂本を支えていく為の勉強を開始した。

匠は、英里佳様と親密にしているようだが、このまま関係を進めるなら、それ相応の覚悟が必要になってくると予想される。

そして、私は婚約者選定と同時に北帝として必要な勉強…基本は私の未来の夫が経営するが、私も学ばなくてはならない…を開始した。

語学、経営、経済、歴史、IT…赤点常習犯の私にはかなり辛いがやるしかない。

高校卒業まであと一年。

ゲーム終了まであと一年。

高校卒業式でゲーム終了だ。

ヒロインのストーリーはゴールが見えた。

堂本とのハッピーエンドで間違いないだろう。

前世では見る事の出来なかったエンディングを迎えられそうで、感慨深い。

しかし、重要なのは私だ。

最早、ヒロインに構ってる場合ではない。

自分の今後を見据えてこの一年過ごさなくてはならない。

これからもイベントはあるだろう。

フラグもバンバン立つだろう。

それをノエルは豊富な知識を活用してプレイヤーとして回収しにいくのだろう。

その最もたる例が先月のバレンタインデーだ。

あれは今思い返しても酷い。

私は確かに見た目的にはチョコをあげた事になっているが、心からはあげていない。実質何もあげてないに等しいと思ってる。

あの時、心からチョコをあげたのは攻略対象ではない石竜子だけだった。

それが何を意味し、どう動くのか、私にはわからない。

きっとゲームにないシナリオなんだろう。

ゲームだと、登場人物の心の動きはご都合主義もあり単純だが、現実では違うのだ。

迷って悩んで答えを見つけていくのだが、果たしてその時間があるのだろうか…?


この小説が始まってからそっと立ててた匠フラグの回収がこのままでは難しいとようやく気付きました。匠フラグの回収は別枠で書いていきたいと思います。…いつになるのかな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ