八話
ふっふっふ
うふふふふふ
うははははははははは
プロポーズされましたよ。
この私がっ!
男の子と間違われ、お母さんにも残念な物のような目で見られた、この私がッ!
王都から帰れば晴れてお嫁さんですよ。
なんだろう、もう王都行かなくても良くね?ダメ?
行ってきますとも。町の外に興味があるとかじゃなくても任務の後に控えた私のHAPPY DAYSの為に。
王都で花嫁修業とかできるかな。炊事に洗濯に掃除に夜襲。
…夜襲?
なぜ奇襲戦術が花嫁修業なんでしょうか。
まえにローザねえちゃん達が集まって何やらキャーキャー戦術練ってたのを覚えてますが。
まあいいや、誰かに教えて貰いましょう。
あと一年。私は向こうに行ってもクロービスの為に頑張りますよ。
うひ
オーデンバルドの森で一番強くてカッコイイもふもふした旦那様。
コボルトの女性全員から命狙われそうです。やだ、私ったら昼も夜も森に入れなくなっちゃう?
助けてクロービースーふふふふふふふふふ。
「……という事で王都へは至急…ロカ?聞いてるかい?」
ふひひひひひ
「ロカ?ローカー!?」
「へ?へ、へい?」
おっといけない。幸せな世界を夢見ていました。昨日から緩みっぱなしです。
ここはアルメッテ様の執務室兼私室です。
昨日はあれから、渡した髪をすぐさま血肉にしようとするクロービスを止めたり
すったもんだありましたが拳を打ち合わせて再会を誓って一時お別れ。お互いの為に一年の修行を積み立派な夫婦となるのです。
そう考えて昨日から緩んでます。うひ
そうそう、クロービスから貰った牙は長い左髪に結んでアクセサリにしました。
いつも見える所に。これで無くす事はないでしょう。
髪を短くし厳ついアクセサリを付けた事でお母さんには男っぷりが上がったとものすごく残念な顔されました。
「幸せそうにヨダレたらしてアッチ逝ってたけれど、悪いキノコでも食べたのかい?」
「失礼しました」
ヨダレたれてましたか。
「んっ…それで至急との事ですけど教育一つに何故そんなに急いでいるのです?」
「うん。実際はそれほど急いではいないんだけどね。要請には二ヶ月以内と書かれているんだ」
ああ、つまりいつもの時間が無い理由ですか。
「私が新年の会議で要請を受けて約一ヶ月。で、これから王国行くのに一ヶ月。少し時間が足りない」
アルメッテの町から山を降り森を抜け、山を越えて王都行くまで急いで一ヶ月。
田舎すぎて王都のからの要請まで時間がかかりすぎるのです。
今回も急いでぎりっぎり間に合う程度ですね。この季節は雨も多いので歩みも遅くなります。軽装で一日80キル行けば良いほうでしょうか。
一度計算しなおして日程を見直すべきでしょう。一ヶ月以内に、ではなく一ヶ月に近づける速度で…
「故に…」
「裏道の使用を決定した」
は?
単位は読んで判る程度に捩ってます。
キロ=キル メートル=メル 等々




