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二十四話

 起きて朝食を食べて走る。

 昼食を食べて座学。そして夕食まで走る。

 ナニコレ。貴族の生活ですか?


「見ての通り基礎体力が足りてない。身体ができてから訓練をしなくては効果的な訓練は不可能だ。むしろ身体を壊すことになるだろう」


 と、ハーケン隊長が言っておりますが、私は食っちゃ寝で弛みそうです。

 最近は夕食後の自由時間を使って砂袋背負って走ってます。

 なんか、町出てから身体が軽いというか力を持て余してしまって…


「きっと平和すぎるんだなや」

「俺はその無尽蔵の体力が平和以外の何かに使われない事を祈ってるよ」


 ランディは今日もヘタっています。

 明日は街へ出るのに大丈夫なんでしょうか。


「ああ…朝になれば回復はするんだ。夜になるまでに死ぬけどな」

「ここんとこ果物と水以外食ってねんじゃないだす?ちゃーんと食べねと力さ入らねで。朝昼晩しっかり食くえ」

「夜は食ってる。朝と昼は食うと出てきそうでな」


 実際何人かの方が朝に食べたお魚や卵と感動の再会をしていましたね。

 無理に食べる必要はありませんが、せめて野菜くらい食べたほうがいいですよ。蒸かしイモとか良く噛んで食べるといい感じです。

 ですのでイモと麦粥お代わりしてきます。


「まだ食う気か…」


               ◆


 5日経ちました。今日は休みです。

 昨日隊長に外出許可証を提出しておきましたので。さっそくランディに人探し屋さんに連れてってもらいましょう。


「人探し屋さんまで遠いだか?」

「いや、人探し専門ではないんだが…場所は内壁を出たところの第二路沿いすぐだから、歩いてすぐだ」

「そんならすぐ覚えれるだな」


 気長に探してもらうつもりなので、休みごとに行けそうです。


「そうだな、ここは人も多いから情報も多い。時間はかかるが手がかりくらいは掴めるさ。それよりも…この後どうするつもりだ?」

「知り合いもやることもないべ。兵舎ば戻って走るか…隊長から許可貰えれば図書館行くだよ」

「おまえ休日まで鍛えるつもりか。昨日休めるときに休むっていうのも兵士として重要だって言われただろう」

「なんかこっち来てから力有り余ってな。休む気にならんべ」


 むしろ毎日がお休みです。

 本を読むことのほうが私にとって重労働ですから、そちらに体力を使うのもいいかもしれません。

 もしくは、礼法の先生に教えを請いに行きましょうか。


「へっへっへ、欲求不満なんだな。丁度良い、今夜良い所に連れてってやるからな」

「…どこさ連れてくつもりだべ」


 普段と違って何やら怪しい顔しているランディに少し引きます。

 クロービスとの事を聞くお母さんやロザリー様のような…いえもっと…なんでしょうこの腐った遺体の臭いがしそうな目は。


「娼館だよ娼館!おまえ童貞だろう?なら、人生の先輩としては連れてってやらんとな」


 …ショーカンてなんでしょう。

 いえ、それより童貞って…


「童貞なばとっくに捨てただよ。初陣は…7歳だったべか」

「…うぇあ?」

「アルメッテの子はたいていその年齢で捨てるべ」



 ランディさん。なんで固まってるんですか?とっとと行きますよ。


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