野党が「早い夏休み」に入り、「あらゆる法案の問題点が分からぬまま成立する」件について
筆者:
本日は当エッセイをご覧いただきありがとうございます。
今回は野党5党が共同して「審議拒否」をしていることについて「大きく失望した」という個人的な意見を述べていこうと思います。
◇野党が「審議拒否」をしている理由
質問者:
筆者:
7月1日のFNNプライムオンラインの記事によりますと、
https://www.fnn.jp/articles/-/1068528
国民民主党の古川国会対策委員長は「政府与党は約束した集中審議やQT(党首討論)をやっていない。約束を果たそうとしていない」「審議拒否をしているのは与党の方だ。我々は約束したことをやってくださいということを言っている」
質問者:
筆者:
また、自民党が2009年~12年の野党時代に85回も審議拒否していた事実もあります。
そのために「やり返しているだけだ」と言った主張もあるようです。
また党首討論を欠席したことに関してての批判は、「他の候補の誹謗中傷動画疑惑から逃げるためだ」という事もあります。
しかし、文春の証拠動画は総裁選挙中とありながら、その後の衆議院選挙のポスターがあったためにそもそも捏造疑惑もあります。
この問題が出てきて1カ月半経っていますけど、国会で追及するのなら野党がマスコミを動かしたりして独自に調査、裏取りをしなくてはいけないと思います。
週刊誌が唯一の根拠の状況で質問をしてもノラリクラリと交わされるのは当たり前だと思います。
この問題は民主主義にとって非常に重要だとは思いますけど、証拠を出すのは追及する側であり、一歩も先に進まない状況を作っているのは野党だという事です。
質問者:
確かにその誹謗中傷動画が高市陣営が支持したかどうか……調査しなければ追及から逃れられそうですし時間の無駄になりますよね……。
◇審議拒否によって起こること
筆者:
ここからは審議拒否をして「起きてしまう事」について考えていこうと思います。
野党は恐らくは「国会会期末を迎えての自動廃案」を狙っているのだと思います。
審議拒否をすれば憲法59条の「60日以内に採決されない場合は否決したものとみなす」が発動しますからね。
しかし、会期を延長し、衆議院で自民党で単独で3分の2以上を占めている現状では全くの無意味です。
こうなると、会期延長されて何も議論されることなくあらゆる法案が成立していくことになるでしょう。
質問者:
党首討論を行わないことを批判するという事についてはどうなんでしょうか?
筆者:
確かに党首討論をすると言っていたのに、約束を果たさずにやらないことは信義に反することとは思いますけど、別に「党首討論を国会会期中に毎月しなければいけない」みたいな法律に規定されているわけでもないので、与党側の裁量によって開催するか否かは決められるわけです。
野党は与えられた環境で最善を取るしかないのに、それを選択していないように見られても仕方ないです。
そして、「自民党もかつてやったから」と言って同じ土俵に乗ったら現在議席数がある与党の方が有利になるのは明らかで局面を打開することは出来ません。
また、審議拒否は「職務放棄」や「サボり」と捉えられても仕方ないです。
法案の問題を白日の下にさらし、結果としては自民党の思う通りに法案が成立したとしても、次の選挙で比例の議席数を減らされようとも勝つんだという姿勢を見せることが大事だと思うんです。
僕はつまり、「野党時代の自民党も今の野党5党も共に役割を果たしていないことにおいては同じようにいけないこと」と言うのが結論です。
質問者:
与党と野党共に良くないというのは筆者さんならではの斬新な意見ですよね……。
筆者:
社会人で仕事をすっぽかしたら減給になるのは当たり前のように、国会に出なかったのなら「議席が減らされても仕方ないよね」という大義名分を自ら与えに行っているようなものです。
野党は比例代表を中心に取っている政党が多いので、比例代表を削減することは更に自民党を利することになるので、民主主義の危機なのは間違いないのですが、その主張が半減するのは本当に残念です。
これにより、新規参入の政党も出て来にくくなるでしょうし、日本が良くなる可能性が下がることが国民から大きく支持を受けて成立していくことになります。
質問者:
SNSでは「野党が6月から早くも夏休みに入った」とまで言われていますからね……。
せっかく主張できるチャンスを自ら放棄しているのは本当に問題ですよね……。
筆者:
審議拒否は国民側にとっては全く益はありません。悪い法案の悪いところが分からないだけでなく、この場合逃げているのは野党でしか無いように見えるのでむしろ「与党に投票しよう」と言うインセンティブしか与えないからです。
日本を破壊してきたのは自民党なのに自民党の政策を結果的に野党自らが是認する結果になるんです。
この「審議拒否」は各党の「コア支持層」しか評価しないでしょう。
自民党がこれまで政策に失敗し続けてきたことや約束を守らないことと野党が審議拒否をすることは別のベクトルで考えるべきだと思います。
質問者:
筆者さんは自民党は保守のコア固めをすればいいけど、野党は無党派層普段入れていない層にまで響かせないといけないために戦略としては別だという主張でしたからね……。
筆者:
確かに自分の身近で支持してくれている人たちの意見を聞くことも大事なんですけど、
「自民党に投票した経験のある人から票を奪う」戦略を立てなければ野党の議席は増えることは無いからです。
よく「投票に行っていない人を投票に行かせれば政権交代の可能性があるのでは?」と言った論調もあるのですが、投票率が上がっても野党に魅力が無ければ「一番有名で実績があるのは自民党だよね」という思考になります。
つまり、投票率が上がっても野党側が本質的に変わらぬままであれば、結果がほとんど変わらない可能性も普通にあり得ると思うんです。
そして「自民党が昔やっていたから」と言う理由で同じように審議拒否をするようでは票を奪う事は永久に不可能です。
「同じ穴の狢」であり、政権担当能力が不足している分、「自民党の方がマシ」だと評価されても仕方ないからです。
良い意味でこれまでと違ったことをやり、自民党に投票していた人たちを自らの党に入れてもらうように努力をしなくてはいけないはずです。
審議拒否と言う「何もやらなないこと」で票を得られると思ったのであれば大間違いだと僕は考えます。
むしろ理不尽な法案で横暴だと思うのなら、上手い答弁を引き出して、自らの主張の正当性を国会で述べるべきです。
地道に信頼を積み重ねることが歴史とお金をもつ自民党に対抗する唯一の手段だからです。
しかし、審議拒否はその機会を自ら逸し、積み重ねた無党派層との信頼をリセットしていると言えるので本当に愚かだとしか言いようがありません。
質問者:
このままだと次の参議院選挙も「相対的な理由」で自民党が勝ちそうな雰囲気がありますよね……。
筆者:
自民党に投票した人だって積極的に支持している人は少なく「中道(主に公明)が嫌だ」という拒絶反応で自民に投票したんです。そのことは選挙後に「自民党に投票しながら自民党は議席を取り過ぎた」と判断する人が一定割合いることからも明らかです。
つまり、「しっかりした野党」がいるのならば自民党政治を終わらせることだってできるんですよ。
しかしこの有様では「やっぱり野党は駄目だよね。自民党の方が仕事をしているよね」ということで局面を変えることできないでしょう。
それも、野党が揃って愚行を行っているんですから本当に始末に負えません。
これでは国民が「野党はどこも働いていないから選択肢がない」と思われても仕方ないですからね。
特に政治について詳しく知らずに報道で聞きかじっている程度だとなおさら「サボり」だと思うんじゃないでしょうか?
質問者:
確かにその野党を熱烈に支持でもしていない限りは、そう評価されても仕方ないですよね……。
どうしてこんなにも政治家の方って見えていないんでしょうか……。
筆者:
結局のところ選挙に立候補できる人間と言うのは、街宣車などを借りなければいけないことから小選挙区では2000万円ほど必要と言われています。そんな金額をポンと出せるのは「お金持ち」に限られるので庶民感覚が無い人間が与野党共に圧倒的に多いんです。
※比例代表単独で当選した方は安く済むかもしれませんが党公認が無ければ当選できないので「党の言いなり」になるしかありません。
だからズレた感覚の人たちが討論して国民のためにならない政策を無限に可決し続けているんですよ。
僕はこうした立候補の壁がある以上は「国民側がしっかりと気づく」ことが大事だと思っています。
移民政策の問題は明らかに国民側からの提起で始まり、それがまだ不十分ではあるものの高市政権の政策にプラスの影響を与えています。
一つの選挙で局面が大きく変わらないのであれば政策面で一つ一つ国民が声を上げるしかないんです。




