転生したのにチートスキルがないんですけど?
…あー死んだなこりゃ
俺、長谷川葵32歳は旅人だった。
旅以外に興味はなかったし、地球の世界中を回るのも楽しかった。
…こんなアフリカの辺境の地で、腐ってる水を飲んで死ぬとは思わなかったけど。
このまま死んだら転生して魔法使いにでもなるのか?(俺童貞だし…)
でも、…もういいか、悔いはないし。
強いて言うなら、違う景色も見てみたかったなぁ。
とりあえず、早くこの腹の痛みから楽になりたい…!
ブォォォォォォォ
え?
「ごめんないぃぃぃぃ!」
「びっくりしたぁ!」
え、誰だこの見るからに残念美人は?
「残念美人ってなんですか!」
「心を読まれた…!」
「そりゃそうですよ!女神なんですから!」
「女神…?」
「信じてませんね!」
「ほら!」
「うわっ!」
え、何このオーラ、吐きそうなんですけど。
「すみません!やりすぎました!」
「…でここどこなんですか?」
「忘れてました…ここは簡単に言うと死後の場所です」
「やっぱ死んだかぁ。」
「すみません!実はあの水私のなんです!」
「あの腐った水が!?」
「腐った水なんて言わないでください!」
「あの水は私が触っていたから、神力がついて、人が飲むものではないほど
強くなってしまったんです」
「なるほど、つまり俺が死んだのはあんたのせいと。」
「ごめんないぃぃぃぃ!」
「そんな怒ってないって。」
「すみません…その代わり特別な力を与えて、異世界に転生させようと思います!」
「マジで異世界転生じゃん!」
「やばっ、すみません、もう葵さんがここにいるのが限界みたいで!」
「せめて特別…な…力だけでも…教えてください!」
なんだこれ、文字が途切れ途切れに?
「葵さ…ん…あな…た…の特別…な…力は…何で…も」
「何…で…も?」
「レ…」
ブォォォォォォ
え、まだ途中なんですけどぉぉぉぉ!
「腰が、いてぇ?」
俺はアオイ、15歳?32歳じゃなくて?
好きなものはウサギ肉のシチューと旅?
そうか、転生したのか…!
だからこの体の記憶が流れ込んでくるのか!
親は…?
ばちっ
「痛っ!」
何だ?今の?
まるで記憶が、流れ込んでくるのを拒否したような?
「とりあえず、今は状況整理だな。」
この記憶が教えてくれる。
『ステータスオープン』
ブオン
「お、出た」
アオイ LV1
職業 不明
性別 男
装着物 白狼のローブ
土竜のズボン
クリスタルラビットのブーツ
持ち物 アイテムバッグ LV1
スキル
《言語理解 LV1》
《菴輔〒繧?VUP縺輔○繧九%縺ィ縺後〒縺阪k》
魔法
無し
「言語理解ってのはわかるけど、この文字化けはなんだ?」
ていうか特別な力ってのは何だったんだ?
「とりあえず町にいかんと、飢えて死んでしまう」
「町なら、東にあるよ」
「助かる」
声がした方向を向いてみる
「え、誰も、いない?」
普通に怖い
「とりあえず、東に全力で走って逃げるか」
「じゃあ、またね」
また聞こえた。普通に怖い。
言語理解LV1
言語理解LV繧九%
言語理解LV2!
アオイはまだ知らない、言語理解が、決してレベルアップ
しないスキルだということを。
この作品を続ける予定です。




