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なりたいものになるための道  作者: あきらふぁ
1章
4/22

心に決めてその道へ

1日中書き続けるのはきついです。ですが考えれば考えるほどこの後はどうしようかという思いが沸き上がってきて、楽しいです。キャラクターの名前を考えるのに20分かかりました。

ジャミルが去って数日、セイスはもっと強くなるため、訓練をしていった。

魔物と相対するときも魔物の動きを学びその動きを実践で使えるようにと、強くなるために貪欲に敵味方問わず吸収していった。


冬に差し掛かるころには村の人たちはセイスとの模擬戦で圧倒されるようになってしまった。

そんなセイスにレイクが声をかけた。


「セイスは騎士になることが決まっているのかぁ。」


「そうだよ。」


「いいなー。騎士になったら毎日アストリア様の顔をみれるって事だろ?」


「アストリア様?」


「セイス、嘘だろ?冗談きついぜ?アストリア様は領主様のご息女だぞ?」


「は、初めて名前聞いた・・・」


レイクは口をわなわなさせながらセイスを見ていた。

セイスは本を読んでも知れないことはあるんだなと痛感しながら明後日の方向を向いた。


「ただの騎士なんだからアストリア様に毎日会えるとは限らないよ。」


「確かにそうだなー。」


「レイクがそこまで言う、アストリア様ってどんな見た目なの?」


「えーっとだな。髪は銀色なんだがセイスみたいに金色の髪がところどころまじっている感じだな」


「へぇー」


「瞳は赤い宝石のような色をしているってきいたな。ここが一番大事だが、かわいらしさと美しさを両方兼ね備えた方らしい。」


「そ、そんなに?」


「あぁ。一番大事なことだ美しいのは。」


そんなことを言いながら、セイスはまだ早い時間だったので森に入る準備をして、いつも通り森へ入っていった。





その日は村で模擬戦をして体を温めたため、珍しく森の奥へと足を運んだ。


(今日は大漁だな)


そんなことを思いながらいつもの数倍の量を抱えた。

空に昼を照らす星━━━アラストが沈む前にセイスは村に帰ろうとしていた。

村の近くまで来るとセイスは異変に気が付いた。

空が赤い。

いつもよりも赤く、そして不気味だった。

セイスは走った。

村にたどり着くと、家が、村のすべてが燃えていた。


「父さんっ!母さんっ!」


そう呼びかけるも帰ってくるのは村の人々の悲鳴だ。

その悲鳴の中にも両親の声は聞こえない。

そのとき、馬に乗った騎士の格好をしたもの達が来た。

タイミングが良すぎる━━━そう思ったが、今はそんなことを言ってられない。


「騎士様!僕の両親を、みんなを助けてください!」


騎士たちは顔を見合わせ、セイスに━━━剣を向けた。


「貴様が村を燃やしたんだろう!我らが貴様を断罪する!覚悟しろ咎人よ!」


そんな騎士の言葉にセイスは正気を疑った。

なにかにひびが入る音がした。


「ぼ、僕はやっていません!それに僕を断罪するとしてもみんなを助けてからにしてください!」


「いいや!おまえの断罪の方が先だ!」


両親を、皆を助けてくれない。

そのことにさらにひびが入る音がする。


「なんでっ!どうしてっ!」


セイスも剣を抜き騎士の剣を止める。

そのことに先頭にいる騎士が声を上げる。


「正体を現したな!この村を燃やしていないというなら剣を抜かなかったはずだ!貴様の死んだ両親もこう思うはずだ!『生まなければよかった』となぁ!」


その言葉を聞き、()()()が壊れる音がした。

セイスの全身から力が抜けた。

騎士はそんなセイスの様子を見てニタニタと笑っている。

次の瞬間、がくんと騎士の体に衝撃が伝わった。

馬の脚が切られていた。


「な、なにが!?」


騎士たちは馬の脚が切られたことを知覚できなかった。

騎士たちが馬を下りたその刹那、今度は先頭にいた騎士の脚が切られた。


「ぎゃぁぁぁぁぁ!足がぁ!私のあしがぁ!何故だぁ!あいつの仕業かぁ!!ころせぇ!あのガキをころせぇ!」


その命令を受けた騎士たちが動き出した、かと思えば動きが止まった。


「なぜ動かん!はやくうごけぇ!」


そう叫ぶが後ろの騎士たちは動かない。

先頭の騎士が後ろを振り返ると、首をなくし脱力した騎士たちがいた。


「貴様ぁぁぁ!スキル持ちかぁぁぁ!?」


その問いにセイスは答えない。

今のセイスに理性はなかった。

ただ目の前の敵を殺すだけの兵器のような存在だった。


セイスが口を開いたのは30秒ほどたった時だった。


「お前はどこの誰だ。俺の村に何の用だ。」


男の台詞はセイスの性格を変えてしまった。

ひどく冷たい声色だった。

目の前の男が本能で逃げようとするほどの。

だが、セイスがさらに剣を振った。

腕が消えた、切られたのだ。


「ひ、ひぃぃぃぃぃぃ!こ、答えます!こたえますので殺さないでぇっぇぇ!」


「なら早く答えろ━━━」


「私は隣の領のガイム伯爵の騎士でございますぅぅ!領地を広げるためにここに来ましたがことわられたので火をつけて燃やしましたぁぁぁっ!」


「そうか」


「そ、それでは私はこれでぇ!」


「死ね」


苦しめるように薄く、小さく何千回も何万回も剣をふるう。

同じ格好をした騎士が増援に来るまでずっと。

騎士の姿が見えてセイスは森に逃げていった。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


逃げて1時間ほど、ここまで追ってこないだろうと思い、近くにあった木の根に腰を下ろした。

セイスは騎士が持っていた袋を漁った。

その中には水筒やパン、火をつけるための道具なんかがあったが、ひときわ目を引かれたのが、金持ちしか買えないような、人を詳しく調べるためのもの━━━真実の瞳を見つけた。

真実の瞳は魔力だけを数値化してくれるというものだった。

それをセイスは自分に使った。


==============


セイス・ヴァセル 6歳


魔力  1000


 スキル

   ・剣術


==============


何と項目が少ないのだろうか。

それを見たときそれが一番の感想だった。


(スキルがわかっただけでもありがたいか。)


そう思うことにして、セイスは騎士たちに事を思い返した。


(騎士たちはガイム伯爵と言っていた。隣の領地の領主か。何のために俺の村を襲ったんだ。わからん。)


そんなことを考えていると意識がどんどん沼に沈んでいった。

沈み切る前に木の上に登り、つたで体を木と固定した。

気が付くとあたりは明るくなっていた。


セイスは森の中での生活を始めた。

火をつける道具なんかは袋に入っていたため困らなかったが、調味料はなかったため味付けはできなかった。


(濃い味が欲しい)


そう願っても無駄なので、セイスは森のさらに奥深くへと足を運んだ。

道中セイスはガイム伯爵を殺すという復讐を心に決めた。


そうして3時間ほど歩いたころ泉を見つけた。

葉の間からは日の光が入り込み泉を神秘的にしていた。

セイスはそこに拠点を構えた。

その日からセイスは魔物を相手に訓練し続けた。

そうして1週間たったころ、髪はぼさぼさになり、肌は荒れていた。

何度か追手の騎士とも相対したがすべて返り討ちにした。


いつも通り魔物をさがして歩いていると、薄汚れた貴族のような服を着た銀色の髪をした少女が━━━倒れていた。

アドバイスとかをお願いします。

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