6歳になって
例えどれだけの批評をもらおうとも、連載し続けます。いつか有名になることを祈って。対戦、よろしくお願いします。
セイスはレイクに答えた。
「当たり前でしょ?僕はこの村を出て騎士になって、えぇーっと、それから・・・」
「なんで騎士になってからをいま考えるんだよ!それにセイスは村長の息子だろ?」
「そ、それは・・・」
セイスは言い淀んだ。
それは、セイスが考えることができるようになってから、なぜか心の中にある思いで、両親にも言ったことがないことだったからだ。
セイスはごまかすように「い、いいだろ別に!今日の打ち込みは終わったから帰る!」と返事と踵を返し、セイスの家に向かって歩き出した。
セイスが家に着くと、
「おかえりなさい。ご飯はもうできてるわよ。」
とシリス・ヴァセル(26歳、セイスの母親で村一番の美女)に声をかけられた。
シリスに続いて、
「セイス、帰っていたのか。今日も勝ってきたのか?」
と、セト・ヴァセル(27歳、セイスの父親で村長)
にも声を掛けられる
「ただいま、父さん、母さん、今日もみんなに勝ってきたんだ」
セイスもそれにこたえ返事をする。
食事の準備をし、セイスはその日あったことをご飯を食べながら、事細かに話した。
そんなセイスの様子を両親は微笑ましそうに見ていた。
そして最後にセイスが、
「僕、15歳になったら村を出て騎士になろうと思うんだ」
その言葉に両親は驚くこともなく、口を開いた。
「いいじゃない。もうなりたいものが決まってるなんて。」
「やはりか。昔から騎士が出てくる御伽噺なんかが好きだったからな。」
そんな両親の態度を見てセイスが驚いた。
「ど、どうしてそんな落ち着いてるの?僕は反対されると思ってたのに」
シリスがおもむろに、
「これはあなたの人生よ。あなたが何をしようと、あなたの自由よ。それにセトも昔そんなことを言ってたもの。」
「そ、そうなの父さん・・・?」
「そうだぞ。結局私は父上に反対されたがな。私はセイスには自由に生きてもらいたいと考えている。なぜかって?そっちのほうが”楽しそう”だろ?」
僕は誇らしくなった。こんな両親を持てて。
だから僕は頼んだ。
「父さん、僕5歳になったら村の戦士さんたちと一緒に森に狩りに行きたいんだ」
必ず許してくれる。僕はそう思ってた。
だが、
「それはだめだ。」
「な、なんで━━━」
「決まってるだろう、第一危ないし、子供たちに勝ってても大人に買ったことがないじゃないか」
大人には勝ったことがない。1度だけ大人と木剣で試合をしたことがあるが、負けてしまった。レイクはこの村で1番強いと言ってくれていたが、それは子供たちの中だけだ。
セイスは考えた。どうしたら狩に連れてってもらえるのか。
まずは言葉で、と思い口を開いた。
「領主様の子供は騎士に狩りに連れてってもらってるって聞いたことがあるのに?」
「それもお嬢様がほかの騎士よりも剣の腕が秀でてるからだ。」
その言葉を言われセイスは驚いた。
「お、お嬢様?女の子だったの?」
「知らなかったのか?」
「うん」
「領主様の貴族階級は?」
「貴族階級?」
「スゥーーー」
セトはそのことに驚いた。ほかの子供でも貴族階級は知っているのだ。それをうちの子が知らない。剣に打ち込みすぎたせいか、常識的なことをあまり知らなかったのだ。
故にセトは決心した。
「明日から午前中は勉強だ」
「そ、そんなぁ~」
セイスは落胆しながらその日は床に就いた
あと2年ぐらい続けたいですね。たとえほかの人の作品に似ていたとしても言わないでください。参考にしている作品はありますのでそれも触れないでください。