第一章【第六話】「にいにはねー まごうことなきサル」
「―――彼女は、この紛い物のみたいな僕の人生に現れた、たった一つの光なんです!―――」
「―――君はね、私にはなーんの影響も及ぼさない。でも、そこが君の良さだよ!―――」
自身への影響を第一に考える二人が出会ったのは、まるで絵に書いたような理想のパートナーだった。
紛い物の日々と作り物の事実を求めて、二人の関係は発展してゆく―――
これはtrueENDを目指す、世にありふれた物語。
帰宅した少年は居間にいた母親に挨拶をすると、二階にある自身の部屋に入り、手紙を開いた。正直に言おう。少年は期待していた。この手紙は自分への宛名がはっきりと書かれている。そして、千綿さんの何ともいえないような笑顔、加えて席を譲られた少女は心なしか顔を赤らめているように見えた。そして、残されたこの手紙……これは、もしや…
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「な…んだ…と」
少年は落胆した。そして同時に自身に失望した。少女が残したそれは、ただの感謝状だったのだ。文面はこうだ。
「【少年】君へ
君の席 譲ってくれて ありがとう 七子」
なぜ川柳をお礼にしたのか。その理由、それは少女が、白雪七子が「川●少女」だったからだ。
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川●少女―――伝えたいことを、五・七・五のリズムでしか発することのできない少女のことを指す言葉。その理由は、定型詩だと考えがまとまりやすいというものだが、ルックスはノーメイクなのに完璧、一途、別にコミュニケーション自体は苦手ではない、可愛い、綺麗、器量良し、と実質三拍子揃っている少女、それが雪白七子である。ということを綴っていたら、ふと原作を読みたくなってしまった。
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この物語は謎の部活動にまつわる二人のカップルの数奇な運命を追う冒険譚である!(ボギャ ボギャ ボギャ)(この部活って)何をするだァーッ!……(以下略)。
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はあはあ…まあ、そんな物語なので(大嘘)、ぜひぜひ読んでみて頂きたい物語です(本当)。よし、ステマ完了。まあ、報酬貰ってないし、頼まれても無いからステマ成立してねえけど(CV.江口拓也)。アニメでここカットされてたから知らない人がいたら「俺●イル」原作の方をぜひご覧ください。よし、ステマ完了。まあ、ほうsh……(以下略)。
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―――青春とは嘘であり、悪である。
青春(ラブレター?)を謳歌せし者たちは、常に自己と周囲(のラブレターをもらったことのない奴)を欺く。
何か致命的な失敗をしても、それすら青春の証(漢の傷)とし、思い出の1ページに刻むのだ。
(中略)
結論を言おう、リア充爆発しろ!―――マジで(ガチで)
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オマエ(オマエー)たち(たちー)オマイら(オマイらー)マジでガチで(爆発しろ!)
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そんなふうに、「イナイレ」いいよなあ、と支離滅裂な思考を巡らせる程度には少年は傷ついていた。自らの思い上がりについてこれ以上、もう考えたくもなかった。少年は一切の思考を放棄すると、ベットに身を投げた。
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過去一で中身ない回でごめんなさい。なあに、次は余裕ですよ。ガハハ。
ご精読ありがとうございました‼