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うみちゃんは意味不明な小説を書く

うみちゃんは意味不明な小説を書く







朝木海(海):創作大好き女。基本どんなジャンルも食わず嫌いしない。羞恥心を前世に置いてきた。




浅川理知(理知):読書大好き女。意外とサブカルチャーの知識もある。




新田真子(真子):歴史大好き女。自称にわかオタク。隠してるのか隠してないのかよくわからん。




秋原友里 (ゆり):大好きなものは何もない女。読書はする。歴史的な知識もまぁまぁある。数学も得意。コミュ強で性格がいい。あれ? こいつすごくね?




市瀬珠美 (たま):下ネタ大好き女。しかし経験はない。「意外と頭いいんだー」って言われること多い。それくらい普段の言動が頭悪い。




桜井茜 (あかね):高身長バレー部女。デブって言われるとキレる。実際のところ筋肉ムキムキなだけ。かっこいい。




柳加奈 (やなぎ):かわいい。やなぎちゃんかわいい。なんか……ふわふわしてて、いるだけで世界が明るくなる感じの女の子。






海、猫視点の官能小説を書いて、皆に見せた。とある雄猫が他の猫同士のセックスを淡々と描写するだけの小説。




真子「お前、これどんな気持ちで書いたの?」


ゆり「気持ちいいくらいにイカれてて面白かった」


たま「私好きだよこういうのwww」


海「りっちゃんは?」


理知「えーwww」


理知、急にツボに入って笑いが止まらなくなる。


たま「なんでそのタイミングで笑うのwwwあっはっはwww」


真子「怖えーよ私は。お前らが時々怖い」


ゆり「多分真子、お前の感覚が正しいwww」




海「あかねはどう思った?」


あかね「あー。あーねぇ。海ちゃんやってんなぁって思った。いや、才能あると思うけどさぁwwwぶっ飛びすぎでしょwww」


やなぎ「私も見せてもらったけど、海ちゃんすごいなぁって思ったよ。どうやったらこんなこと考えられるんだろうって」




……海、少々複雑な様子。お昼休み。


海「ちょっとりっちゃん、二人きりで散歩しない?」


理知「いいよ」


海「やったぜ」




海「あれ、どう思った?」


理知「小説のこと?」


海「うん」


理知「時代の先を行き過ぎているか、あるいは完全に的外れかのどちらかだと思う。厳しい意見を言うと、現代ではあの作品を読んでよかったと思う人もいなければ、他の人に勧めたいと思う人もあまりいないと思う。つまり、売れないし評価もされない。面白いとは思うよ? でも、面白いものはこのご時世いくらでもあるから」


海「ありがとう。結局、そうなんだろうね」


理知「SFっていうジャンルも落ち目だしね。でももし、あのレベルの話をずっと書き続けられるなら、いつか評価されるかもしれない。文体が違うから一目瞭然になっちゃうけど、話の内容と筋的には、星新一や筒井康隆の短編集にあの話があっても違和感はない。だから自信は持っていいと思う」


海「またなんかできたら、読んでもらえる?」


理知「喜んで。あと、変なタイミングで笑っちゃってごめんね?」


海「なんで笑ったん?」


理知「自分でもわかんない。でも一瞬、猫が……いや、うふふふ。ごめんwwwもうだめだ。あははは!」


海「マジでわっかんないわりっちゃんのツボwww」

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