まこちゃんは彼氏が欲しい
まこちゃんは彼氏が欲しい
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新田真子(真子):眼鏡。彼氏いない歴=年齢。顔はいい方。男子とも普通に喋れる。なぜモテないのか。
市瀬珠美 (たま):元気いっぱいスキンシップ女。生まれてこの方モテなかった時期はない。しかし男をちょっと怖いと思ってる。
朝木海(海):現実でもネットでもモッテモテ。本人曰く「ヤバイ奴に好かれることが多い」
秋原友里 (ゆり):女っぽさの欠片もないサイコパス系女子。男女ともに友達が多く、なんだかんだモテる。本人は恋愛に一切興味なし。
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真子「彼氏、欲しいなぁ」
ゆり「うっわまた言ってる」
真子「ゆりはいらないんだろ?」
ゆり「まぁいたらいたでいいと思うけど、いなくても別に困らんやん。結婚するわけでもないし」
たま「そう言ってるうちに、大学でも彼氏できなくて、社会人になってもできなくて、気づいたら老婆」
ゆり「老婆は笑うww」
真子「マジでそうなりそうで怖い」
海「わしも若い頃はモテたんじゃぞ……」
たま「でた海婆」
海「女は若さが命じゃ……青春を謳歌するじゃじょ」
真子「んでも実際どうなんだろうなぁ。男ってみんな、若い方が好みなんかな? 一番需要あるはずの女子高生でこんなんじゃ、私終わりなんだけど」
ゆり「お前は性格がアレだから」
たま「男ウケはしないよね。私は好きだけど」
海「まこは年取るほどモテるタイプ。私やたまは今がピーク」
ゆり「顔が安っぽいからなぁ?」
真子「友里はどうなんですか海先生」
海「友里ちゃんはさぁ、そもそも顔で勝負してないじゃん。ずっとモテ続けるでしょ。知らんけど」
ゆり「いうて私こんなんでも中学四回ほど告られてるからね? すごくない?」
たま「普通ちゃう?」
真子「はーあ。非モテは私だけか? はーあ」
海「逆にまこちん何がダメなん? みんなで考えよーぜ」
ゆり「女っぽくないからじゃない?」
真子「お前に言われたくないわ」
たま「実はモテてるけどそれに気づいてないに一票」
海「それありそう。単に、告る勇気ないタイプの男に好かれてんじゃねぇの?」
真子「そう思いたいね」
ゆり「つーかお前、告られたら好きでもない男と付き合うん?」
真子「んー。嫌な奴じゃなければ?」
ゆり「聞いたか男子共! こいつチャンスやぞ!(大声)」
真子「おいおいおいおい!」
たま「友里ちゃん。うちのクラスの男子たちは変に真面目だから、こういう事いうと余計告る気失せちゃうよ?」
ゆり「あぁそうなん? すまんかったなぁww」
真子「こいつ……」
たま「モテモテ女王の海ちゃんからは何かアドバイスないの?」
海「ん? 媚びることじゃない?」
真子「あー……やっぱそうなん?」
ゆり「あーでたでた。でも海自身は絶対に媚びないタイプじゃんww」
海「私媚びるよりも媚びさせる方が好き」
たま「分かる―」
真子「そういうところで共感しないでほしいなぁ……でもなんでなんやろうなぁ。なんで、こいつらがモテて、私がモテないんだ? いやマジで、遠慮なくダメなところあったら教えて欲しいんだが」
海「ダメなところっていうか、人を好きになるのって減点方式じゃなくて加点方式だから、何が悪いかっていうなら、まこの魅力に気づかない男子共の節穴が悪い」
ゆり「おっ。よく言ったな」
たま「あなたは私たちが言ってほしい事をすべて言ってくれました」(プラトンの物真似)
真子「ほんまにそうなんかなぁ」
たま「私本当にそう思うよ」
真子「なんか違うと思うんだよね。海、本当のこと言って?」
海「いいよ。言っていい? 言うよ?」
真子「はよ言えや」
海「おっぱいだと思う」
真子「死ねwww」
たま「www」
ゆり「最低だなぁwww」
真子「胸しか見ねぇ男とか、こっちから願い下げだわ」
海「せやな」
たま「うん!」