セレスティア視点
私はクリス公爵家の令嬢、セレスティア。
今年、魔法学院に入学した。順位は6位だ。首席のヴェルヘイム君や王女様とかには勝てないけどまあまあ成績は良いよ!
学校では友達もできて順風満帆...な筈だった。
それは家のパーティーに出た後の事。
変な男の人が私の寝室に忍び込んで来て
魔法をかけて行った。その時はなんともないと思っていた。
なのに...
学校に行ったら体が言うことを聞かない。
思ってもいないことを勝手に喋りだし相手を殴る。体の感覚もない。
助けてーーー
それでも私の友達はみんな優く接してくれて、生徒会に報告してくれた。
ある日ーーー
「~~~!!!」
いつも通り思ってもいないことを言い続ける私。さすがにもう無理...そう思っていた。
ガラッ
入ってきたのはヴェルヘイム君。この学年の首位でランキング戦1位のめちゃくちゃ強いひとだ。その上イケメン。彼に憧れてる人はかなり多い。
彼は私に話しかけてきた。あぁ、助けに来てくれたんだ。そう思いたかった。もしかしたら罵倒されるかもしれない。それでももうーーー
そう思った矢先、"私"は大変なことを言い始めた。なんと、私は彼に"決闘"を申し込んだのだ。しかもかなり強引に。
待って待って待て待て待て!!!!!
勝てるわけない!
あぁ、私の人生はここで終わるのか...
ーーーーーー
決闘は散々たるものだった。
私が撃ったちっちゃい雷を彼は余裕で避けたと思った瞬間、私の下からものすごい炎が上がってきた。
ああ、これは確実に死ぬな。しかし、私は死ななかった。というか無傷だった。
あれ、体が動かない。もしかしたら私の身体が気絶した?私の意識はちゃんと動いてるのに体は倒れたまま動かない。
どういうこと?
考えているとヴェルヘイム君がこっちに近づいてきた。
まさか、私にトドメを刺しに来た?
彼は私の近くまで来て膝を着き、私の頭に手を当ててなにかしている。すると、急に体の感覚が戻ってきた。
ヴェルヘイム君は私に何をしたんだろう...
体の感覚がキツくてそこで私の意識は途切れた。
ーーーーーー
目覚めたら医務室のベッドの上にいた。
ん...
「おはよう。」
目を開けたらそこには生徒会長と友達3人が居た。
「おはようございます...え?」
「良かったな。」
「あれ?体が動く...?」
「ああ。ヴェルがセレスティアさんには洗脳魔法がかかってたから治しといたって言ってたぞ。これでもう大丈夫だ。」
「あ、ありがとうございます...っ....」
自然と涙が出てくる。
散々苦労をかけた。周りに迷惑をかけた。
でも、嬉しい…
それから私は泣いた。
泣いて友達と話した。
これまでやった事は私じゃない。
私を許して欲しい。
皆優しかった。彼らは笑顔で私のことを許してくれた上に、逆に私に謝ってくれたのだ。
すぐに気づいてあげられなくてごめんね。と。
私は幸せ者だな...
しばらくしてヴェルヘイム君が戻ってきた。
「ヴェルヘイム君、私...」
上手く言えない。
「大丈夫だ。もう洗脳魔法は解除したよ。友達とも仲直り出来てそうだし安心したよ。」
「ありがとうございます...」
紳士すぎるっ
「今日一日は休んでゆっくりしてて。」
こうして私は日常生活に戻れた。
次回から新章に入ります。セレスティアはまた今度出てきます




