道中
外に出た。
外は前いた所と違い季節が春みたいに清々しい。
そして今我々は馬車で、村長曰くロンバリスという国の東側に位置するホリリー村と言う場所へ向かっています。
まあ道中い森しか見ていないんだけどね。
「今からある人物のところに会いに行く。君らはその時までに名前を考えておきなさい」
「そういえば言ってましたね~」
確かにそうだ。
名前、どうしよう。まあ、嫌なら漢字にしなければいいだけだそうだ。
でも、三人ともここらじゃ珍しい名前らしいから馬鹿にされたりするかもとのこと。
悩む。
「お、見えてきたぞ。」
ルージャが前の方を指差していう。
「「「ええ~‼」」」
三人揃って思わず声をあげた。
だって、村というより一つの中世風な都市という感じだったからだ。
「あ、あのぅあなたは一体?」
真面目モードが解けた湊は聞く。
「だからわしは、この村で一番偉い者じゃぞ?」
「そんな人が何で私達の、しかもこの都市から少し離れた所までいらっしゃたの~⁉」
「ビーオという者がそれだけの人物だったということだ」
「はあ...」
勘違いとは言え大事だったようだ。
「村の人は俺たちが誤解されていたことを知っていますか?」
「秘密にしてしておいたぞ。感謝せい」
「「「ありがとうございます‼」」」
俺達は単純にありがたかったので感謝した。
「ハハハ、しこまで言われると気持ちがいい。おっと、ついたようじゃ」
すると前を見ると高さ30メートルはある凝った作りの門があった。
「すげえ」
本当にすごい。村じゃない、都市だろこれ。
そう思っていると近くにいた門番が
「ベルロット様ですね。念のため身分証の提示をお願いします」
「ほい」
ルージャは首にかけているアクセサリーをみせる。
「間違いありませんね。ところでそちらの方々は?」
「帰りにさまよっていたのでな。保護したのだよ。身分証は持っておらん」
さまよったのは勿論、嘘である
「そうでしたか。ではお手数ですがこの方たちの身分証発行に身元保証人が必要ですのでご同行してください」
「わかった」
会話が終わると俺たちが乗っている馬車は都市の中へ入っていく。
村とは思えないホリリー村へ入っていった。