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「だから、もう一度状況を説明しろ」

「もうこれで五回目だぞ、いい加減にしてくれ」

「それはこっちのセリフだ!幾ら寝起きが悪いからって、火災警報器を目覚まし時計替わりにするなんて、...てかなんでそんな思考に至った」

「これ以上にうるさいものが見つからなかったんだ」

「...」


あの後、何とか主を救助し火を消した後、朝から赤い車に乗った見物客たちに質問攻めを食らったもののこれも躱し、今は朝食の真っ最中だ。 今回の犯人であるこの館の主、リコリス・クラインは、一切悪びれもせずに、クロワッサンを齧っている。


145センチ程の異様に小柄な身長に、背中の中程まで伸びる銀髪。空のような薄色の碧眼に、黒縁の眼鏡。白衣のボタンを上まできっちりかけ、いかにも理知的な天才少女といった風貌だが、


「助手君、コーヒー」


と、紙巻きタバコを美味そうに吸いながら、鷹揚に口を開く姿は、そのイメージをいとも簡単に瓦解させる。その風貌ゆえ、俺は彼女を『教授』と呼んでいる。しかし、その名に違わず、事実天才なのだ。


少しばかり、頭のネジが外れているだけで。


「全く気を付けろよ、教授...後、食事中に一服するな」

「ああ、分かった」

「さて、今回は何日続くのやら...」

頭が痛い。


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