フワフワ君
フワフワ君はフワフワです。
フワフワ県フワフワ郡のフワフワ山でフワフワ君はフワフワしています。なにせフワフワ君はフワフワですから。
実はフワフワ君はフワフワ君ではないかも知れません。フワフワちゃんかもフワフワさんかもフワフワ様かも知れないのです。フワフワ君もフワフワ君がフワフワ君なのか知りません。けれどもフワフワ君はフワフワですから頭の中もフワフワで考えることもフワフワ。フワフワ君はフワフワ君でもフワフワちゃんでもフワフワさんでもフワフワ様でもどれでも良いやとフワフワ思いながらフワフワ。みんながフワフワ君をフワフワ君と呼ぶのでフワフワ君もフワフワ君で良いやとフワフワ思ってフワフワ君はフワフワ君で落ち着きました。
ある日、フワフワ君はフワフワ山をフワフワ下りてフワフワ村でフワフワしました。フワフワ君はフワフワですからフワフワとあてもなくフワフワするのが好きなのです。フワフワ。フワフワ。フワフワ。フワフワ。
そうしてフワフワ君がフワフワしていると人の子がフワフワ綿菓子を持ってフワフワモグモグフワフワモグモグとフワフワ君に近付いてきました。フワフワ君はフワフワと隠れようとしましたがフワフワ君はフワフワですからフワフワとしか動けませんし、フワフワ君はフワフワですからフワフワしたものが好きでフワフワ綿菓子を近くでフワフワ見たくなってしまいました。結局フワフワ君はフワフワがフワフワ隠れる必要もないとフワフワ考え直してどうどうとフワフワ。フワフワ。フワフワ。フワフワ。フワフワ。
人の子はフワフワに会うのが初めてだったらしくフワフワモグモグフワフワモグモグしながらフワフワ君を見て驚いていましたが、フワフワ君があまりにもフワフワなのでこれは良いフワフワだと思ったようでフワフワ君にフワフワモグモグと近寄りました。
それからフワフワ君とフワフワ綿菓子の子はフワフワ山のふもとでフワフワフワフワと日が暮れるまでフワフワしましたとさ。フワフワ。フワフワ。
さて、ここで問題。
このお話の本文中に『フワフワ』という言葉は何回登場しているでしょうか?
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