表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/74

ラッキーからの強制命令!

 学校の屋上で一人の少女が大きなアクションと大きな声で言葉を発していた。

「私はあなたが好きなの」

 少女の名前は星原綾。彼女の長く下ろされた黒髪は美しく綺麗な川のように流れている。

 彼女はこの聖峰学園の二年生。

「それでも私はあなたを愛しているの! あの時からこの気持ちは変わっていないわ。眠れない夜もあった。だから……」

 言葉の一つ一つに感情を乗せ儚さと切なさを出している。

「私に今夜だけで良い。夢を見させてほしいの。お願い……」

 制服のシャツのボタンを一つ二つと開ける。

 見えてきたのは白く綺麗な肌に大きな夢の谷間。

 胸の大きさは同年代の女性より少し大きい方に入る。

「ずっと……ずっと待っていたのよ」

「あなたに抱かれると心が安らぐの。私もあなたに恋をしたのが間違いだったかもしれないわね。また、離れ離れになるのだから、それでもあなたを愛していることに後悔はないわ。今が幸せなだもの」

左手を地面につけ座っている姿に開かれた胸元が合わさり妖艶さを増している。

綾音がこのような露出的なことをしているのには理由がある。

彼女は演劇部員で今はその演劇の自主練習をしているのだ。

 演劇部は有名で生徒にはもちろん一般客にも人気がある。

 綾音は演劇部の中でも演技の技術が高く、今の演劇部は好評を得ているのは彼女のおかげと言ってもいいほど過言ではない。

「まだここに恥ずかしさがあるわね」

 演技が終わり先ほどの演技を自己分析しつつ反省している。

「時間があるとはいえこのままじゃダメだわ」

 首を横に振り自分の演技を否定する。

「もう一回練習」

 彩音は立ち上がり開けたシャツのボタンを締める。

 再び演技練習をする綾音の表情が変わった。

 さすがと言うべきか、一瞬にして演技に入り込めるのは彼女の凄さの一つでもあるだろう。

 演技に入り込む彼女にもう何も見えていない。

 徐々に階段を上ってくる足音が近づいてきていることさえも気づいていなかった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
まだまだ未熟な作品ですが面白おかしく書いていきます!よろしくお願いします!
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ