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光創!?

彼の目の前に突如現れた黄金の輝きに触れようとしたその瞬間

輝きは消え、蒼斗の手の中には__

ペンライト!?のような物があった。

これではメニューが驚くのも無理も無い。

色々な武器はあるだろうけど、このペンライトのような物でどう戦うかなんてサッパリである。

だが、とうの本人は凄いはしゃぎっぷりだ。

「うっしゃーーー!!これで俺は無敵だぜーー!!」

『それは一体なんなんだい!?』

「これはな、光創(ライトアート)だよ!!」

………?

メニューは何のことかサッパリだった。なぜならそれがどんな性能でどんな武器かなどと蒼斗が頭の中で考えればすぐにメニューには伝わる。

しかし蒼斗はそんな事一切考えずに光創(ライトアート)とやらを顕現させた。

それはつまり、

『その武器は昔から考えていたのかい??』

少し照れたような表情を見せた蒼斗だが、なにやらそのペンライトのような物を掲げた。そして、ペンの先から青白い光を発しその光が一本の剣へと形状を変化させた。

まさにライトセイバーみたいな感じだ。

「この光創は昔から俺の妄想上の世界の俺の武器だっ!!」

数秒の沈黙。その少し寒い空気に耐えられなくなって苦笑いをしながら誤魔化す。

「いやぁーほらさぁー。やっぱりこーゆーファンタジーの世界って中二病無くしていい物語(ストーリー)は創れないって言うじゃんかよ」

………。

「いや、ほら、それにこれ剣だけじゃねぇんだぜ!?」

そう言って光創(ライトアート)を持ち替えると今度は光の鞭のような形状へと変化した。

これにはさすがのメニューも驚いた。

『なるほど。だから光創なのだね!』

光の鞭を見つめながら気分よく答える。

「まぁそーゆー事だよ!でもおかしいなもう少しリーチ長くなるはずなんだけどなぁ…」

『それは多分君のステータス上の問題だろう。』

本来の蒼斗の妄想ではもう少しリーチも長ったらしい。

しかしその鞭は精々1,2mぐらいしかない。

それは蒼斗のステータス、つまり経験値や熟練度が召喚されたばかりで初期値のままだからだとメニューは語る。

「そんなシステムがあるのか?」

『いいや、システムって言う程のものでもない。簡単な話ここでそれを使って生活してれば自ずと上昇するだろう。それに最強武器を顕現させても初期からその能力を十分に取り扱えてはゲームバランスに欠けるとかの事情だろうね。』

「まっ。よくわかんねーけど、無事に武器も手に入れたし俺の物語(ストーリー)進めてこうぜ!」

光創の光を消し本体であるペンライトのような物をポケットにしまって、発展の進んだ街の散策を開始した。

___城下町 商業エリア

ファンタジー世界によくある石造りやレンガ造りの建物とは打って変わって随分と近未来的な街である。

城下町と言うだけあって街の中心には大きな城が建っているが、

それも城と言うより巨大ビルみたいな感覚だ。

この島全体が街となっており、それぞれエリア区分けされている。

現在蒼斗たちが居るのは商業エリアである。

様々な店舗が並び多くの人で賑わっている。

そんな中一人でフラフラと歩いている蒼斗だが、やはり誰一人として彼と目を合わせる事はなかった。

それもそのはずだ。彼は今上下スウェットに便所サンダルのままだ。

そりゃ自分だけやたら目立っても仕方ない。それも嫌な意味で。

「なぁアヒル。もしかして俺避けられてるのか?」

一瞬周囲の人々から凄く冷たい視線を感じた。

『だから言ったじゃないか!今、君はだらしない格好で街をさまよいながら独り言を発してるんだよ!?そりゃ皆避けるでしょう!』

冷静なツッコミを受けようやく事態を把握したのか少し気まずそうに裏路地へと入る。

『えーと。これで聞こえるのかアヒル?』

言われた通り頭の中で会話をする。

『バッチリだよ。蒼斗くん。』

『えーと。あれだ…ふ服屋とか無いのか?』

裏路地の暗い所でコソコソしている為か、逆に不審者みたいになって目立ってしまっているが、メニューに服装を指摘されて今頃恥ずかしくなってしまいこのザマだ。

『洋服屋というより防具屋ならあるんだけど…』

『そうか!ならそこに行こう!』

裏路地を出て歩き出したが急に立ち止まった。

「あっ!!!!金ねぇじゃんよ!!」

最悪な事を思い出し思わず声をあげてしまう蒼斗。

もちろん周囲の人々は冷たい視線のみ。

『それに関しては心配しなくてもいい。…けど…』

『けど、なんだよ!?』

『お金は召喚記念としてまず3000G君にあげよう!…けど、防具を作るにはモンスターなどの素材が必要なんだ。』

腕を組んで考えてる素振りを大袈裟にアピールする蒼斗。

『3000Gって日本円に換算するといくらだ??』

そこかよっ!とは思いつつもまたもや冷静に言う。

『残念ながら僕はこの世界の事は知っていても君たちの住む世界にはあまり詳しくなくて。』

『えっーーーーー!?そうなの!?じゃあどうやってきたんだよ?』

『まぁそれはさて置きモンスターの素材集めに行かなくていいのかい?』

そうだった。このままでは話が脱線し過ぎるところだった。

気になる事は山ほどあるが、そんなの一つ一つ質問してては、話が進まない。よって今後の方針をもう一度立て直した。

『えっーと。そのモンスターってのはどこに居るんだ?それに素材ってはどうすれば手に入る?』

『この島には自然保護エリアってエリアがあって、そこに野生のモンスターは生息しているよ。それに武器も手に入れて、腕ならしには丁度いいかもね!そしてモンスターを倒すと報酬としてお金と素材が手に入るシステムだよ!』

その辺のシステムはよくあるRPGゲームとあまり変わらないらしい。

『なるほど。ぐーたらしてたら金も服も手に入らねーって事か。んじゃそこまで案内頼むぜアヒルさんよ。』

そして二人は少し離れた自然保護エリアに素材を求め向かうのであった。

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