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しるし2(詩集)

ミラー

作者: さゆみ


キミはいつだって僕を見つめてる

そうやってまるで僕の全てを

見透かしたように

何か言いたそうにジッと

キミには僕の何が見えるの?

聞こえるの?


いつも僕は何かに削られてる

薄皮はとっくに剥がされて

生温かいところを抉られてる

その度に僕は茫然とする

ねえ、知ってる?


時には銃弾が撃ち込まれるんだ

音もなく何発も来るんだよ

この愕然の痛みがキミには見える?

じわじわ内出血しているの分かる?

何か言ってよ

ねぇ、聞いてる?


キミと僕は冷たい壁を見つめ合うだけなの?

それしか出来ないの?

そしてキミは笑うんだね

だから僕も笑うよ


ねぇ、削られ続けてるのに

僕は消えない

撃たれ続けてるのに

僕はなくならないよ

ここにいるんだよ

なぜだかキミは知ってる?

教えてよ


笑ってばかりいないで

たまには泣いてよ

怒ってよ

ねぇ、キミは僕なんだって言ってよ








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― 新着の感想 ―
[一言] のわっ、これボクも考えてたネタだ。さゆみちゃんに先越された (T_T) 鏡に映る自分って、じつは左右反対だから本当の自分の顔じゃないんですよね。写真の顔と見比べてみると、かなり印象の異なる…
[一言] 拝読致しました。 “銃弾”は世間の風でしょうか。 日々の生活に疲れ、人間関係に揉まれた“僕”は、本当の自分を見失いつつあるのかもしれませんね。 だからこそ“ミラー”に写った自分に問いかける…
2014/03/24 20:29 退会済み
管理
[一言] 丁寧な仕事でしたね。テーマの取り方もいいです。推敲もちゃんとしているようですね。私は満足しました。
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