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勇者・魔王「…え?」  作者: しの
第一章
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その5

側近「壁の街まであと少しです」


僧侶「夕方にはつけそうですね」


勇者「なぁ魔王」


魔王「なんだ」


勇者「初めて通った時も思ったけど」


魔王「盗賊のことか」


勇者「うん、多くねえ?」


側近「ここは人界と魔界を繋ぐ唯一の道で、行商人が多くとおりますからね」


勇者「なら、行商人の護衛とかでいけば良かったんじゃ」


魔王「今さらいうな…これでも急ぎの身だ、相手の予定に合わしてられん」


勇者「まぁそうだな」


僧侶「そろそろ見えてきましたよ」


勇者「相変わらずでかい壁だなぁ…こっから海もこえて中立国まであるんだよな」


魔王「1000年前に作られたとは思えんな」


側近「着きましたらとりあえず宿を?」


魔王「そうだな、それから情報収集に酒場にでもいこう」


勇者「お、わかってきたな魔王」


魔王「資金に余裕があるとはいえ、あんまりハメを外すなよ」


勇者「わかってるって」


・・・


側近「まぁ、こうなりますよね」


僧侶「私達はゆっくり飲みましょうか…」


魔王「おい!酒が足らんぞもっともってこい!」


勇者「誰でもいいから飲み比べしようぜ!おいそこのおっちゃん勝負だ!」


「勘弁してくれ、あんたらみたいに飲めねえよ」


勇者「なんだよ〜…魔王飲もう…ぜ?」


僧侶「ま、魔王さん?」


側近「魔王様、なぜわざわざ間に」


魔王「ふっ両手に花とはまさにこの事、しかし側近はいつもながらだが…僧侶もなかなかのおっ…ぺぇふぃ!?」バコッ


勇者「すまん、俺の手反抗期みたい」


魔王「あぁ、わかったもう何もいうな…貴様の手を呪え」


店主「お、おい店の中では…」


魔王「わかっている、ついて来い勇者」


勇者「おう、やってやるよ」


側近「あの、魔王様」


魔王「先に宿でゆっくりしていろ、勇者は外で寝るそうだ焚き火ぐらいは用意してやらんとな」


勇者「僧侶も側近さんと先に帰っててくれ、魔王が野宿の手伝いして欲しいみたいだからよ」


僧侶「お部屋もったいないので、ちゃんとお二人共帰ってきてくださいね」



・・・



僧侶「お二人共仲が良いですね」


側近「似たもの同士ですからね」


僧侶「そうだ側近さん、お風呂いきましょうよ!」


側近「お風呂?」


僧侶「はい!私達一番高い部屋を借りたので、露天風呂貸し切りなんですよ」


側近「それはいいですね、参りましょう」




魔王「ふっふっふ…側近よ、まんまと騙されよって」


勇者「俺の酒瓶のおかげだな」


魔王「貴様、軽くやれといっただろうが」


勇者「いいじゃねえか、一瞬良い思いしたんだからよ」


魔王「おのれぇ…」


「わぁ!けっこう広いですね」


勇者「静かに…!」


「空が見える、これが露天風呂ですかぁ…あ、僧侶さん月も見えますよ」


魔王なんという…


勇者(これが全男の夢…魔王さっきはその…ごめんな)


魔王(気にするな…私も少し出過ぎたマネをした)


僧侶「月…綺麗ですねぇ」


勇者(お前のほうが綺麗だぞ僧侶)


側近「魔王様も外でご覧になられてるでしょうか」


魔王(ご覧になっておりますよはい、特にお前を)


僧侶「良い湯ですねぇ」


側近「えぇ、そういえばこの湯お肌にいいそうですよ」


魔王(ええい!なぜ湯が白い!見えんではないか)


勇者(でもそれがまた良い!)


僧侶「それは…嬉しいですね」ジーッ


側近「どうしました?」


僧侶「羨ましいなぁっと思いまして…」


側近「僧侶さんも足が細くて綺麗ですよ」


勇者(僧侶の膝枕は至高、側近さんのも…)


魔王(側近の胸は絶景、僧侶の少し控えめな感もなかなか…)


勇者「おい、俺の僧侶を見てんじゃねぇ」


魔王「貴様こそ側近を見るな、あれは私のものだ」


勇者「見てねえよ、俺は僧侶の足で大満足だ」


魔王「私も側近に堪能させてもらった」


勇者「そのわりには視線がたまにズレてるぞ」


魔王「貴様がいえた事か、そろそろ我が軍門に下ったらどうだ」


勇者「女性はやっぱり足だろう」


魔王「乳に決まっている、わからんやつだ」


側近「お二人共そこでなにを」


魔王「ん、このバカに今美学というものをだな…」


僧侶「勇者様」


勇者「や…やぁ僧侶、今日は月が綺麗だなぁ」


僧侶「覚悟は」


側近「よろしいですね」


勇者「僧侶、なんていうか…夢をありが…とぅぼはぁ!」


魔王「見事な蹴りだ、側近…あえて言わせてもらおう…素敵な双子や…ばふぇ!」



・・・



僧侶「さすがは策士ですかねー」


側近「無駄な事に力を発揮しないでいただきたい…」ハァ


僧侶「明日はやっと人界ですね」


側近「西の国はちょうど祭りの時期では」


僧侶「はい!夜店がいっぱいあるそうですよ!」


側近「僧侶さんも祭りは初めてで?」


僧侶「見た事は何度かあるんですけど、ちゃんと楽しんだことが無くて」


側近「私もですよ、よろしければ二人で回るのは」


僧侶「喜んで!楽しみですねぇ」




魔王「月が綺麗だな勇者」


勇者「あぁ、たまには外で寝るのも悪くないな」


魔王「明日は人界西の国か」


勇者「祭りがやってるなぁ」


魔王「それは楽しみだ」


勇者「四人で回れると思うか?」


魔王「絶望的だな」


勇者「だよなぁ…ちょっと良い考えがあるんだけど」


魔王「ほう…それは面白いな」


勇者「だろ?二度おいしいだろ」


魔王「勇者よ、貴様がいて良かった」


勇者「照れるからやめい、知り合いには段取りしてもらっとくよ」


魔王「任したぞ勇者、必要なものは私が用意しよう」


勇者「頼んだ、さてそろそろ寝るか…これまくらにしろよ」


魔王「助かる…夜は冷えるからな焚き火ぐらいは任せてくれ」


勇者・魔王「じゃ、おやすみ」


ご覧いただきありがとうございます

長くなりそうです…

10話ぐらいで終わらせれるかな?


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