その2
勇者「いってぇ…」
僧侶「大丈夫ですか?」
勇者「あぁ…けっこう吹き飛ばされたな」
魔王「う…側近、無事か?」
側近「問題ありません、視界がまだ回復しませんが…」
魔王「うむ…酔いが一瞬で覚めたわ」
勇者「そうだ!宝玉は!?」
魔王「おぉ!?あの光、封印が解けたのか?」
側近(しかし魔王様も勇者さんも、1000年前とは関係無いはず…なぜ…)
僧侶「ん…視界が」
???「ふぅ…ここが1000年後ね…ふふっ、あの二人はちゃんと言付けを守ったようね、褒めてあげないと」
魔王「あっ」
勇者「あれが…」
勇者・魔王「「女神様・大魔王様!!(すんげぇ『足・乳!?』)」」
???「ん?だれあなた達?」
勇者「あなたの封印を解いた勇者です!」
魔王「おい待て!封印を解いたのは私だ!」
僧侶「あの、勇者様いったん落ち付いて…」
側近「魔王様も…まだ女神か大魔王かもわかっておりませんし」
???「あら?あなた達二人は…」
僧侶「そ…僧侶と申します、勇者様のパーティです」
側近「側近です…魔王様の部下でございます」
???「僧侶に側近…?あぁ…なるほどそういう事だったのねぇ」
勇者「あの、女神様…これをご覧下さい!」
魔王「大魔王様!それよりもこちらを!」
???「ん…なになに?」
・・・
???「ふぅ〜ん…(勇者と魔王ね…男が考えそうな安い話だわ…まぁうまくいったならそれでいっか…それにしても、この絵師なかなかやるじゃない♪)」
勇者(た…たまらん!)
魔王(なんという存在感…あんな双子山見たことないわ!)
僧侶・側近(この二人は…)ハァ…
???「さて、大体理解したわ」パタンッ
勇者・魔王「で、では!」
ボワァッ!!
勇者「ええ!?」
魔王「な、なにを!?」
???「うふふっ…ありがとう勇者、そして魔王…悪いけどこの文献は今となっては何の意味もないわ」
???「私は魅惑の魔女、かつて人界と魔界を支配した者…ってとこかしらね」
勇者「魅惑の」
魔王「魔女…」
勇者・魔王(そのボディが魅惑なわけですね!!)
側近「魅惑の魔女…」
僧侶「そんな話…人界では聞いたことも…」
魅惑の魔女「それもそうね、私は二つの世界では違う名前を使ってた訳だし」
僧侶「それが…」
側近「女神と大魔王…」
魅惑の魔女「そう♪察しがいいわね、私に初めて土を舐めさせただけはあるわ」
側近「え?」
魅惑の魔女「まぁ…それはいいわ、予定通り1000年時を遡れた訳だし…お礼をしなくちゃ、ねぇ」
勇者・魔王「お礼…」ゴクリッ
魅惑の魔女「まずはそこの二人から…『上級雷撃魔法』!」バチバチッ
僧侶「あっ!?」
側近「はやいっ!?」
・・・
勇者「シビレるお礼をどうも」アブネッ
魔王「刺激的なのは見た目だけじゃないようだな」フゥ
僧侶「勇者様!」
側近「魔王様!」
魅惑の魔女「う〜ん、ほんのあいさつよ…お楽しみはこれから♪」
魔王「側近、ぼやぼやするな戦闘準備」
勇者「僧侶も、援護頼むぞ」
僧侶「あ、はい!」
側近「魔王様…よろしいので?」
魔王「ある意味では…目的はすでに達した。あとは恩知らずの魔女に誰に手を出したのか思い知ってもらう」
勇者「好戦的な過去の支配者なんて勇者としてはほっとけないよな」
魅惑の魔女「うふっ…良い男ねぇ私のもとにこない?あなた達二人なら、人界と魔界をある程度任してあげてもいいわよ?」
勇者「え、マジで?」
魔王「勇者…」
勇者「じ…冗談だよ…ちょっと王様とかに憧れただけで」
魔王「管理職など退屈なだけだぞ」
勇者「本気じゃねえって、自由の身の方が相にあってるしな」
魅惑の魔女「あらそう、残念…でも私の前では人の意思なんて何の価値もないわ」
魔王「…どういう意味だ?」
魅惑の魔女「大丈夫…意味を知る必要なんて無いわ、ただ受け入れればいいだけ私は主人」スゥ…
魅惑の魔女「あなたはそのイヌ…『魅了の呪』」
魔王「な、なにを」
勇者「え?」
魅惑の魔女「さて、それじゃあお連れの二人のお相手してくださる?勇者に魔王」
僧侶「まさか勇者様?」
側近「すべての生物を魅了する力って…」
魅惑の魔女「そう文献の通りよ、私の呪は魅了…それも絶対のね男はもちろん女も魔物も例外じゃないわ」
僧侶「その力で世界を支配していたという事ですね…」
勇者「えげつねぇな」
側近「くっ…魔王様と戦う事になるなんて…」
魔王「私はごめんだ(側近強いし…)」
魅惑の魔女「…あれ?」
側近「魔王様!?術をかけられたのでは?」
魔王「いや、なんともないな」
僧侶「勇者様もご無事で?」
勇者「ん、問題ない」
魅惑の魔女(おかしいはね…あの二人はまだしもなぜこの二人に『魅了の呪』が効かない?)
魔王「ふっ大袈裟過ぎたな魔女」
勇者「名前負けだな」プッ
『爆発魔法』
勇者「のわっ!」
魔王「魔力はそれなりにあるようだな…」
魅惑の魔女「はぁ…仲間で殺し合うのが見たいのに、まぁいいわ」
魔王「勇者お前剣と魔法は」
勇者「どっちもいける!強いていうなら剣かな」
魔王「よし、トドメはくれてやる私に合わせろ」
勇者「おっ気前がいいなぁさすが魔王」
魔王「側近は後方援護、前にはでるなよ」
側近「かしこまりました」
勇者「僧侶は状況にあわせて補助魔法を」
僧侶「はい!」
魅惑の魔女「まだぁ?女を待たせるのは関心しないわねぇ」
魔王「言われずとも」
勇者「やってやるよ!」
魔王『火炎魔法!』
勇者『旋風魔法!』
魅惑の魔女『水流・雷撃魔法』
魔王「二重魔法だと!」
勇者「げっ!」
側近「くっ『土壁魔法!』(防ぎ切れないっ…)」
僧侶『魔効強化!』
魅惑の魔女「やっる〜♪」
魔王「すまん側近」
勇者「僧侶ナイスアシスト!」
魅惑の魔女「ん〜もう少し楽しませてくれるわよね?」
魔王「あぁ期待していろ、側近!奴の足元に」
側近『爆煙魔法!』
魅惑の魔女「目くらましねぇ」
勇者「この!」シャッ!
魅惑の魔女「勇者のくせに飛び道具?そんなナイフ当たらn」
僧侶『速力増加!』
魅惑の魔女「ッ!相変わらず厄介な女ね…」
側近「こっちだ『地槍連弾』!」
魅惑の魔女『氷壁魔法』
勇者『風刃魔法!』
魅惑の魔女『雷刃魔法』
勇者「おっと!属性はこっちが有利なんだけどなぁ!」
魔王(言うだけはある…この四人でも正攻法ではやや不利、死角からは趣味じゃないが…いってる余裕は無いな!)
魅惑の魔女「さてと…そろそろ大きいのが欲しい?」
魔王(ここだ!もらったぞ!)ダッ
勇者(うまい!こっちに注意をそらして魔王の一撃が入れば…締めは俺が)
勇者「僧侶!」
僧侶「攻撃力増加!」
勇者「魅惑の魔女!これでぇ!」ダッ
魔王(終わりだ!)ヒュンッ
魅惑の魔女『矛盾の法』
魔王「なっ」ガキィン!
魅惑の魔女「それ自動で防御も…攻撃もしてくれるの、便利でしょ?」シュッ
魔王(やられた…すまん側近)
勇者「魔王!」
僧侶「あの矛に防御魔法では…」
側近「魔王様!(間に合わないっ!)」
ザシュッ!
すいませんまだ続きます
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