表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/20

第17話 扉の先は極寒の雪山!? 猛吹雪で凍死の大ピンチ!

「魔物がウロウロしてるのか……! エマ、気をつけ――」


 振り返ると、エマの唇が真っ青になっていた。

 ガチガチと歯を鳴らし、自分の両腕を必死にさすっている。


「エマ! 大丈夫か!?」


「さむい……指先の感覚、ないよぉ……」


 吹雪がどんどん強くなり、視界が真っ白に染まっていく。

 このままじゃ、魔物に襲われる前に確実に凍え死んでしまう。


(どこか……風を防げる場所はないのか!?)


 僕は目を細め、吹雪の向こうを必死に睨みつけた。

 雪で白く覆われた木々の間に、不自然に盛り上がった場所がある。


「あそこだ! エマ、雪に埋もれた丸太小屋がある!」


 僕は凍えるエマの手を引き、雪を掻き分けながら必死に走った。

 ボロボロになった木造の『雪小屋』のドアを蹴り開け、二人で中に転がり込む。


 バタンッ!


「はぁっ、はぁっ……!」


 風はしのげた。

 でも、小屋の中も外と変わらないくらい極寒だ。

 部屋の隅には、石で丸く囲われた小さな暖炉の跡があった。


「エマ、魔法で火を出せる!? 少しでも温まらないと!」


「う、うん……やってみる……えいっ」


 エマが震える手で杖を振る。


 ボッ、と小さな炎が暖炉の中に灯った。

 僕たちは這いつくばるようにして、その小さな焚き火に手をかざす。


「……全然、温かくない」


 地下四階の異常な寒さのせいで、小さな炎の熱は一瞬で空気に奪われてしまう。


 エマがガクガクと震えながら、膝を抱えてうずくまった。

 焚き火の熱だけじゃ、どうにもならない。


(このままじゃ、エマが死んじゃう……!)


 混乱して、正直パニックになりそうだった。

 でも僕は、ありきたりだけど、これしか方法がないと思った。

 恥ずかしい、けど。


「エマ、こっちに来て」


 僕はたまらず、うずくまる彼女の体をぎゅっと抱き寄せた。


「……フェ、ル?」


「こうすれば、少しは暖かいだろ」


 氷みたいに冷え切ったエマの体を、自分の体温で必死に包み込んだ。

『面白かった』『続きが読みたい』と思っていただけましたら、下にある☆☆☆☆☆から、作品への応援お願いいたします!


面白かったら★5つ、つまらなかったら★1つ、正直な感想で結構です。


また、ブックマークもしていただけると嬉しいです。

皆様の応援が、作品執筆のエネルギーになります!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ