表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
DANDY  作者: kagari
4/17

タイトル未定2025/11/19 07:38

 繁華街から少し外れた、県立高等学校。

 レベルが高い男女共立の学校だが、昼休みとなればイマドキの十代らしくにぎやかだ。

水田の一人娘若菜は、親友の白田流花 (しろたるか)と弁当を食べ終え、話に花を咲かせていた。

 流花は高校に入ってからの親友で、若菜はいつも流花と一緒にいた。

 ロング・ヘアをツインテールにした、小柄な若菜とは対照的な流花は、ショート・ヘアで背が高く、勉強は学年で一・ニを争う秀才だった。

 水田若菜の苗字の水から、「スイちゃん」白田流花の白から「シロちゃん」と、クラスメイトからそう呼ばれていた。

「スイちゃ~ん!シロちゃ~ん!」

 二人を呼ぶ声が聞こえ、若菜と流花は呼んだ生徒のところへ行った。

「どうしたのよ?」

 若菜の問いに、二人を呼んだ生徒は、少し照れている生徒を軽くつつきながら言った。

「この子ったら、彼氏ができたんだって!」

「うっ、そぉ~。ねぇ、相手は誰よ?」

 さっそく、若菜が食いつく。 

「隣のクラスの男子!」

 つきあうきっかけなど、昼休みが終わるまで若菜の尋問は続いたのだった。



 放課後。

 いつものように若菜は流花と一緒に、学校の正門から出て来た。

「あ~あ……彼氏かぁ……」

 昼休みを思い出しながら、若菜はため息まじりに言った。

「スイだって、いつだか告られたじゃない」

「あ~同じクラスの男子ね。好みじゃないわ」

「かわいそ~」

「そう言う、シロちゃんは?」

「私は、男なんて興味ないの」

「なんで~もったいない!」

「私のことより、スイはどうなの?」

「彼氏、欲しいわよ。でも、好きになった人じゃないと、つきあう気になんてなれない」

「そんなこと言っていたら、彼氏なんてできないぞ」

「だって、本当なんだもん!」

 そんな話をしながら歩いていると、地下鉄の階段が見えてきて、二人は階段を下りた。

 ホームで電車を待っている間も、二人の会話は続いた。

「じゃあさ、スイの異性の好みって、どんなの?」

「う~ん……背が高くてぇ、イケメンでぇ、頭がよくてぇ、やさしくてぇ……」

「はい、はい。わかった、わかった」

 流花は若菜の言葉を、さえぎった。

「スイ……あんたそんなんじゃ、彼氏なんて夢のまた夢よ」

「え~じゃあ、シロちゃんは?」

「私?言ったでしょ。男なんて興味ないの」

「シロちゃん……なんかあった?」

「昔ね……」

「えっ?ホントに!何、何?」

「バカね。冗談よ。男嫌いなだけよ」

 そう言った流花は、目の前の若菜をじっとみつめた。

「えっ……ちょ……アタシ、そう言う趣味、ないわよ!」

「スイったら!な~に、本気にしているの?も~これだから、スイからかうの面白い!」

 流花は、声をあげて笑ったのだった。 

 しばらくして、ホームに電車が入ってきて、若菜と流花は電車に乗り込んだ。

車内は空いていて、二人は座ることができた。

電車が動き出した時、若菜は思い出したように言いだした。

「パパが昨日行ったbarのマスターに、是非会わせたいんだって」

「barのマスター?意外、会社関係の人じゃないんだ」

「でしょ」

「会うの?」

「う〜ん。どんな人か、ちょっと興味がある」

「わかる。私も、ちょっと見てみたい」

 笑いあった後、若菜は話題を変えた。

「ねぇ、シロちゃん」

「ん?」

「今日、何か予定ある?ないなら、このままアタシんちに寄らない?今日は、ママがいないの。一緒に夕飯食べよう」

「いいの?」

「パパは、遅いし。アタシ独りだから」

「そう……じゃあ、スイの家行こうかな」

「やった~」

 若菜は両手をあげて、喜んだのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ