スキルで色々購入してみます。
「あの、ジンくんこのスキルの中なら家族とか友人とかと連絡が取れそうなんだけど、しても大丈夫なのかな?」
「え、本当ですか!?もちろんですよ!父たちも喜びます。サクさんをこちらに呼びよせてしまう事で向こうの世界とのことについてはかなり悩みの種だったので連絡手段があるならぜひ使ってください。帰れるのも暦に1回しかさせてあげられないんですから」
ジン君も含めて、本当にみんな優しい人たちで気持ちが暖かくなる。
ありがとうとお礼を伝えると、我々がお礼を言うことがあってもサクさんにお礼を言われるなんて事してないですよと笑われてしまう。
「じゃあ、本腰入れて町の皆の食事を選びましょう!」
「はいっ!ありがとうございます!あ、サクさんもしよければ敬語でなく普通に話してください。同じ年くらいだと思うので」
「あ、本当?じゃあ、お言葉に甘えてそうさせてもらうね。ジンくんも普通でいいよ。
でも多分ジンくんより年上だと思うなー。25歳だから」
「えっ、25歳!?
サクさん6つも年上なんですね、あ、でも、もしかしたら異世界とで年齢の違いは多少あるかもしれないで確実ではないですが」
「ジンくんは19歳かー!やっぱり年下だったね。あ、でも本当に敬語じゃなくて大丈夫だよ」
「ありがとうございます…じゃなくて、ありがとうサクさん。ちょっと最初は敬語も混じるかもしれないけど」
「うん、じゃあ、まず、町の人とかでアレルギーとかある人いるかな?」
「アレルギー?なんだろう…聞きなれない言葉です」
「アレルギーないのかな?それか食べてるものが少ないからかな…。毎回同じものを食べると身体にボツボツが出たりとか、呼吸が苦しくなったりとかそういうのはあったりとかする人いる?」
「聞いたことないですね…流行病や、病気などではあるかと思いますが」
「じゃあ、アレルギー自体この世界の人はないのかな?ちなみに病気とかはどうやって治すの?それもスキルとかで治癒士とかがいるのかな?」
「治癒のスキルを持つ者もごく稀にいますが、そのスキルを授かった場合は基本的には王族に遣えるので一般人はポーションを使いますね」
ああ、ポーション!よく異世界ものに出てくるやつね!
「この村にもあるの?結構困窮してるって言ってたけど」
「はい、流石に困窮してても流行病や、病気、怪我に対して持っていないと大変な事になりますし、ポーションっていってもF級のポーションはハルカス芋よりも安く買えるくらいなのでどの家でもいくつかは持っていますよ」
意外や意外、そんな簡単に便利なものが手に入るのかと思っていたら話を聞くとそうでもなかった。
どうも、ポーションとやらは様々な場所にある迷宮と呼ばれる所の中にいるモンスターを倒すと出てきたり、宝箱の中に入っていたりするらしい。
そしてポーションにはA〜Fまであるらしく、F級のポーションは簡単な怪我や流行病(所謂風邪など)に効くらしいのだが、飲んだあと1時間程激痛が起きるもので、使いたいかと言われると正直治るからと言っても中々辛いものがあるらしい。
Dまではその時間の短縮程度らしく値段が少しずつ上がっていくだけだが、Cからは格段に値段が上がる分痛みも少なくなり、傷や病気の度合いも治るレベルがあがるらしい。
Aランクのものは1つ何十万とするらしいが痛みも一切なく腕や足が千切れかけても治るくらいの代物らしい。
「すごい、アイテムだけど1時間激痛は嫌だね。でも、まあそういうことならアレルギーとかも一応気にしつつもポーションがあれば大丈夫ってことで栄養価の高そうなもので見繕っちゃうね。ちなみに、そのまま食べれるものも多いけど、簡単に調理してもいいかな?ジンくんのとこのお城?お家?でキッチン借りてもいいかな?」
「もちろん!でも、そのままでも大丈夫だよ。調理なんて大変じゃないですか?」
「全然!本当に簡単しかしないから大丈夫!じゃあ、ジンくん買ったものから渡していくからキッチンに連れてってもらえる?」
はいっという大きな返事をきき、こちらも笑顔を返し。
色々なものを購入していく。
食パン6枚切りを12袋
鯖缶とツナ缶を10個つずつ(計20個)
マヨネーズを1本
コーンスープの素(3袋入り)14個
青汁とオレンジジュースを20本ずつ(計40本)
ドライフルーツ(リンゴと桃)40袋
計117店 合計金額1万1700円ジェニー購入した。
とりあえず、ジンくんに色々話を聞きながらも栄養価の高そうなものを見繕う。
なんでも、近隣の町と川魚や、木の実をたまにだが、ハルカス芋と交換したりする機会過去にあり食べたことがあると言っていたので、多少近そうなものを選んでみた。
ミカンのイメージはDA○SOさん、100ロー○ン、そして昔祖父母の近所にあった100円ショップ(我が家の方にはなかったので、小規模チェーンかな?)を混ぜたようなイメージです。