表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

くらえぃ~っ☆

作者: 尾生 礼人

《今日こそ、憎きヘンショク帝国に鉄槌を下す日だ! 諸君の奮闘を期待する!》



(*´∀`)ノ

「よぉ、ニンジン曹長♪」


(*`▽´*)ノ

「やぁ、ダイコン准尉じゃないか!」


(´∀` )

「か、顔が青いぞぉ、そそ……そんなんで大丈夫かぁ?」


( ´∀`)

「そそ そっちこそ、ただでさえぇ、白い顔がぁ~蒼白くなっとるじゃないかぁあ~」


( ゜A゜ )

「バ バカ言うなぁ! ……へ、ヘンショクのやつらに突撃するっんに……きき……気合い、入っとるんかあ?」


( ゜□゜)

「ぐぐ……軍医どのが処方してくだすったぁあ、 “突撃水” を飲んでからぁわ、明鏡止水の心地よぉ~☆

平気に決まっとるぅ!」


(*`▽´*)

「こ……こっちこそ、生まれて はは……初めてもらったババレンタインチョコで気分クリアァア~☆

女学生のお手製だぞお? うらやましかろぅ~!」


── 数時間前 ──


(-_- )「……艦長、やはり無理があるよ。

突撃 要員の若者たちは、恐怖のドン底だ……

平常心で敵要塞に突撃なぞ……出来はしない」


(-.-)「やはりか……。こんなイカれた作戦は、やるべきじゃないと言うに」


(ーー;「だが、主流派に逆らえば、暗殺(あんさつ)されたハマグリ議長の二の舞だ……。一族(いちぞく) 郎党(ろうとう)は元より、恋人(こいびと)友人(ゆうじん)恩師(おんし)にまで危害(きがい)(およ)ぶ。よくて最前線(さいぜんせん) 送りの片道キップ。──いや、今や最前線に たどり着くのも至難(しなん)か……」


( -д-)「……輸送艦を護衛する戦力が ろくに ないからな。犬死にだからと反対はあったが、主流派は馬耳 東風だ。

なにせ、開戦に導いた張本人たちだ。降伏後は裁判にかけられ死刑 確実…… 見逃されても‘同胞たち’に袋叩きにされる。

必死にもなるさ」


(`Δ´)「だが、そんな無茶が押し通せるのも、国民の半数がバックにいてこそだろう?

辺境 宙域の資源を根こそぎ 奪って 住民をタダ同然で こきつかえば、ボロ儲け!

軍に迎合したマスコミの口車に乗って いつものように……。

だが、相手が悪かったナァ……」


( -_-)「弾圧に協力してきた分、敗戦後は勝者である帝国から摘発されるのは間違いない。今度は、密告される側になる訳だ」


(;`ロ´)「このままだと国民の残り半数が道連れにされるわけだが…… やはりムリか?」


( ;ー_ー)「ああ……なにせ、国民の半数が目を光らせとる。

中には降伏 やむなし と思う者もいるだろうが、ウッカリ本音を話せば自分が売られる──。

そも、上層部は さすがに国力差を理解してたらしいが、“帝国にも勝てる!” と景気のいいことを吹聴しては予算を もぎ取って私腹を肥やしてきた手前、今さら “勝てません” とは言えなかったようだな」


(-""-;)「──事情は どうあれ、開戦に反対することは解放 戦争の否定……。大義に酔わせて使ってきた殺し屋どもに 殺されかねんよな。

……まぁ、その殺し屋を焚き付けるのも、主流派内の誰かなのだろうが……」


( -_-)「閣議での開戦 決定も、反対役を上層部で押し付けあって失敗した(すえ)顛末(てんまつ)らしい……」


(ー_ー;)「救いがないの……。

──話を戻すが。主流派の指示通り、彼らに “精神 安定剤” を処方しようと思う……」


(._.)「……頼む。

こちらからも、出航前に渡された “精神 安定剤” 入りチョコを渡す」



── 戦後 ──


( ´-`)「……久しぶりだなぁ、艦長」


( ´_ゝ`)「軍医どのもな── 今は…… 町医者だったか?」


( ´△`)「軍が解体されたからな。

……まぁ、貧しくて、支援 制度 目当てに仕方なく入隊しただけだったからな」


(・・、)「しかし、若者たちを死なせて、我々のような年寄りが生き延びるとは……」


(-_- )「……ああ。せめて、戦争を推進した半数の国民には裁きが下ると良かったのだが……」


(ー_ー;)「……シチュー共和国との冷戦に突入したからな。ヘンショク帝国も彼らを生かして使うことにしたらしい。

反体制派を密告するのが──得意だからな……」


(-_- )「敗戦で帰郷してみれば、故郷は焦土と化しておったわ……。

さっさと降伏すれば、民間人の巻き添えは避けられたものを……きゃつらが徹底抗戦を強要したせいで──」


( ・_ゝ・)「……たしかにな。

最後は 一方的な(いくさ)だったが、実際には むこうの損害も、かなりのもの だったらしいぞ?

(-_- )それも──精神をやられた兵が多かったと聞く……」


( ´_ゝ`)「……さもありなん。──ただでさえ、故郷を遠く離れた異国の地で心細いと言うに…… 身を守るためとはいえ、民間人を殺すはめになれば、発狂して銃を乱射しても おかしくない……。ゲリラ戦を強要した奴らが憎くて仕方ないわい」


(ー_ー;)「惑星間ミサイルによる無差別 攻撃も、“外から叩いて降伏しないなら、内部で降伏への気運が高まるよう仕向けよう” と考えてのこと だったらしい」


( ゜A゜ ;)「──なんと。

それでは、だいぶ印象が異なってくるの……」


( ´△`)「ああ……。

しかし、おもだった者は死刑になったとは言え、のうのうと生き延びた者たちも多い。

その子孫が今、歴史の歪曲に必死だよ。

売れない学者やマスコミを 金やら何やらで操って、将来に不安を抱える市民を(あお)って “反 帝国” に誘導しとる」


(; ´_ゝ`)「……()りない奴らじゃな。乗っかる市民も、侵略 万歳の戦犯 市民と変わらぬわい。

駐留する帝国軍を追放し、国軍を復活……。膨れ上がる軍事 予算をチョロまかそうとする意図が丸分かりじゃ」


(ー_ー;)「オマケに “これまで税金で開発してきた《高性能》兵器を輸出すればボロ儲け!” と(うそぶ)いとる」


(`Δ´)「誇大広告も(はなは)だしい……。優れとるのは周辺機器だけであろうに……。

……ならば、せめて生き残った我々だけでも流れに(あらが)わねばな?」


( ̄ー ̄) 「分かっているさ……。散らされた彼らと…… その家族の為にも、な」


‘完’

兵器 開発は、始めてみないと いくら かかるか 分からない……。


「予算、組んだヨ~♪ この予算内でヨロシク☆」

は、ムリ……。


白紙の小切手 出せば解決するけど、不正が発生しがち……。


十分な監視 体制が必須。


監視体制が整わないうちに白紙の小切手 出せるようにすると、腐敗は必定(ひつじょう)


あと、パンジャンドラムや氷山空母みたく、失敗した時は丸損なので、開発に協力する企業への補償も必須。


開発成功して量産体制へ移行したら、開発に加わったスタッフは先輩工員やら第一人者やらとしてそれなりの地位を確立できるんだろーけど、そも、開発失敗したら、出戻りで社内に居場所がない or 出世競争からは遠ざかる。


それ以前に、企業は軍事兵器専門でいると国や友好国から受注が継続しない限り倒産してしまう。受注が継続したらしたで、だらけて緩みっぱなし。

(基本、軍事用の技術は、民生用への転用、もとい、つぶしがきかないことが多い)


だから民間企業側も、

「手を貸すのは良いけど、開発に必要な人材やら機材やら設備やら新しく手配したり、引っこ抜いたりすると、本業に差し支えるんだよね~……」

|д゜)チラッ


そゆった意味でも《十分な》補償が必須。


イロイロめんどくさいのでR(あ~る)。


……あと、武器でも なんでも、カタログ スペックは、あてにならない。(建前と本音のよーなもの?)


一人一人の職人の腕前も違うし、製造用の機材やら、材料やらも、その都度ピンキリ……。(ゲームと違って、全く同じは ありえない)


同じ製造日、同じ工場、同じスタッフでも一つ一つの出来映えにバラつきが出る。(狙撃銃は、量産された小銃の中から命中精度の高いものを選んで加工して作ったり。名工でも毎回、名刀を作れるわけじゃなし。名工に及ばない工員ともなれば、あとは お察し……。あと、作ったこと ない新機軸だと、名工でも慣れるまで厳しい。更には、その日の気温・湿度・重力など、運もからむ)


最終的に、本当に《高性能》か どうかは、神のみぞ 知る……。


敵襲!

戦闘機で迎撃に上がれ!

出来のいい機体へ向かって、皆がダッシュ!


なんて話も……。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ